2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

mixiボイス雑感

一昨日くらいからかmixiがいきなりmixiボイスというTwitterまがいのサービスを始めた。告知されてたかもしれないが知らない。これは標準装備になっていてサービスを使用しなかったり、あるいはボイスの欄そのものを非表示にすることも現状ではできない。僕も…

財政ラグと民主党の補正予算執行停止など

誰か指摘すると思うけれども、補正予算の執行を停止して、それを次年度(よくわからないけど今年度もやるの?)の予算に再配分して、子育て手当などに回すといういまの民主党の動きについて。 財政政策にはラグ(時間の遅れ)が存在するのはよく知られていて…

高橋誠一郎関連講演会&浮世絵展覧会

http://d.hatena.ne.jp/akamac/20090918/1253281306 赤間さんのブログを見て気がついた。20世紀の終わりに実は僕も高橋誠一郎について論文を書いている(『高橋誠一郎の浮世絵と経済学』*1)。大学の紀要なので誰も知らないと思うけれども(笑)。いま読む…

週刊東洋経済経済書ベスト20

毎年のとはちょっと趣向が変わって政治部門が新設され、いままで20以下もかなり下の順位まで掲載していたのが省かれている。ちょっとそれはつまらない。ところで毎回、それでも上位20冊に、知人のものがかなりランクイン。ちなみに僕は1位と3位は積読状態。…

福岡正夫「高橋誠一郎の経済原論」

というわけで高橋誠一郎生誕125年を記念した公開講演会にいってきました。慶応の旧図書館ってステンドグラスがあるんですねえ。綺麗だなあ。会場は100人ぐらいで混雑。僕なんかすごく若い方かも 笑 さて福岡氏の講演は、高橋誠一郎の慶応での経済原論の講義…

「ムダの削減」も「予算の組み替え」もほとんど同じ

たまたまNHKの時事公論「鳩山新政権の経済運営は?」(NHK解説委員山田伸二)を見た。山田氏の解説を見ながら、例えば政権の考える子ども手当の規模が防衛費などと拮抗する巨額であることなどが図表でさすがテレビ的にわかりやすく構成されていた。しかし…

吉本隆明『全マンガ論』

たまにはマンガの話題。かなり前に購入して積読状態だったものを読みました。しかしこれは作品論を扱った冒頭部分や、対談のところはまだいいとして、原理論と称された部分を、読者はさくさく理解できるのでしょうか? 僕はさくさく理解しないですっ飛ばして…

NHK連続テレビ小説『つばさ』と昔住んでた所

NHKの解説委員殿の発言を批判した同じ日に、全然反対にNHK大好きネタでせめるオレ田中(笑)。もう『つばさ』も来週が最終週でかなり淋しい。こんなに毎日見ているのは人生の中でも稀有なことなので、このドラマの質の高さには敬服している。ファンミ…

ペ・ドゥナ論書いてる途中ですが、何か?

いま、日本にペ・ドゥナ来てるのかあ。噂では宇野常寛氏が彼女にインタビューするそうで、それだけで韓リフの宇野批判にさらに油が注がれるだろう(嘘http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%DA%A1%A6%A5%C9%A5%A5%A5%CA

稲葉振一郎って何なのか?

稲葉振一郎『社会学入門』。もらえるはずだったが松尾匡セミナーに行かなかったのでいままで本屋に積読(違。しかし僕は稲葉さんは趣味オタク、本業は社会政策かな、と思ってたんだけど、社会学の先生だったのか。知らんかった 爆 さて本書はデュルケム、フ…

大澤真幸京大辞職とか

さっき友達から聞いた。このブログで彼のことをとりあげたのは一回だけ。それが僕の彼への評価のすべてかな。 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080930#p4 大澤氏の著作のファンは多いらしいんだけど僕が読んだのは上の本と金子勝氏との共著。モラリ…

藤井財務大臣と高橋是清

よくテレビを見てなかったですが、藤井財務大臣が高橋是清のファンだとかいってなかったですか? とりたてて新聞などでチェックする動機がいまは湧かない。もう日本国民の大半99%は忘れたろうけど、かって宮澤喜一元首相が三顧の礼で大蔵大臣になったとき…

毒が抜けたよな顔になる

数日前にエントリーで書いたドクガ事件で、処方されたクスリが妙に眠気を誘発するため、あんまし原稿書きがすすんでない田中です。業務放送終わり。 しかしあんな小さい毛虫くんの肉眼では見えにくいドクバリにかような劇的な効果が隠されているとはいやはや…

民主党の経済政策コメント

メールマガジン「αシノドス」36号に民主党の経済政策についてコメント http://kazuyaserizawa.com/mm/index.htm vol.36(2009/9/15)目次 【1】編集部より 荻上チキ 【2】緊急特集 勝間和代・宮台真司・本田由紀・大屋雄裕・吉田徹・仲俣暁生・鈴木謙介・…

李登輝の日本再建の「八策」における経済政策

『Voice』10月号で驚いたのがこの李登輝氏の八策中の経済政策に関する八番目の策。全文引用。「さらに経済政策について申し上げます。日本の金融政策を担う日本銀行は、1990年代に大きく間違ったマネジメントを行い、日本経済に「失われた10年」の大不況をも…

経済財政諮問会議とは何だったのか?ーついでに新政権へのコメントー

最近は、世界同時不況を背景に、ただの官僚ペーパーの読み合わせの会になっていたので、廃止されても何の不都合も感じない。しかしネット上の検索可能なアーカイヴとして関連資料などを残してほしい。いまでも小泉政権の後半に、郵政民営化華やかな頃、この…

井堀利宏『誰から取り、誰に与えるか』

効率=経済成長中心で、財政再建を主眼においた再分配の啓もう書。実はこの本と並行して『生活保護の経済分析』(再読)とアトキンソンのpublic Economics in actionを読んでいて、正直にいって井堀氏の本がスカスカに思えてしょうがなかった。この本単独で…

八田靖史『はじめてのハングル「超」入門』

これだけ韓流ドラマや韓国映画を見、ソン・イェジンのファンミーティングにもでかけ、そしてあろうことか(笑)冬ソナの本も書き、いまはペ・ドゥナ論も用意中という私が、いままで一回も韓国にいこうという気もないまますごしてきたのがおかしいのですがw …

杉原四郎の自由時間論

雑誌『環』の杉原四郎追悼特集に寄稿したもの杉原先生の自由時間論 本誌に求められた課題は杉原先生との個人的な思い出だが、中村宗悦さんがすでにふれられることもあるし、また先生の著作集第三巻の月報「杉原四朗先生と現代経済論戦」に詳しく書いているの…

上野泰也の袋小路?

上野泰也「日銀vsデフレスパイラルリスク」 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/1759 より 日銀の首脳陣の過去・現在の発言をもとに、上野さんは日銀が近い将来にデフレリスクの深まりを一段と認める方向になるのではないか、と予測している。僕も現状で…

バートランド・ラッセル『怠惰への讃歌』

先日、『ベーシックインカム入門』のエントリーで紹介したラッセルの『怠惰への讃歌』がタイミングよく文庫版で復刊。巻末には塩野谷祐一先生の濃い内容の解説文あり。ラッセルの主張は過剰生産が存在するのは、人間が生きるに必要以上の生産をするためであ…

サンデー毎日でコメント

終わりの方の格差関連の記事でコメント。『雇用大崩壊』をベースにこのままでは失業率7%は確実プラス新卒就職市場の崩壊をふせぐべきだ、という趣旨のコメントを。

ケネス・ガルブレイス『アメリカの資本主義』と『大暴落1929』

福田徳三研究の落ち葉拾い。山田雄三(福田の弟子、城山三郎とかの先生)が福田理論をガルブレイスの「拮抗力」countervailing powerと類似していると指摘したので、その拮抗力理論が展開されてるガルブレイスの『アメリカの資本主義』を図書館から借りて読…

一味も何味も違う

金子さんのブログ http://blog.guts-kaneko.com/2009/09/post_472.php 個人的には「失業率の悪化をとめる」とか「日本銀行法の改正」とかでもいいんじゃないかなと思います。貨幣的な現象(デフレとインフレ)はウケのいい悪いではなく、まず物価が「お金の…

ドクガの餌食になる

よく「悪い蟲がつく」とか「ドクガの餌食になる」ともいいますが。昨日から利き腕が痒くて痒くて、しかも湿疹もひどくなり病院にいきましたが、この季節特有の蛾の幼虫、つまり毛虫に刺されたみたいです。ようやくクスリをぬってかゆみもやわらぎましたが、…

不況のときに育つと努力より運を信じるようになる?

すでに内外ともに話題になっているのが以下の論文 Growing Up in a Recession: Beliefs and the Macroeconomy http://ftp.iza.org/dp4365.pdf 要約しかみてないけど、不況期に若い時代をすごした人は、好況期にそうであった人よりも、人生の成功が努力よりも…

セミナー終了、次いこか

セミナー終了後、歓食をしてから店を出ると大雨。セミナー自体は遠方からおいでの方もいらっしゃり、また普段からみなさんブログをお読みいただいているということで少なからず恐縮の次第。どの程度、参加者の方々のご期待にそえたか不明ですが、自分なりに…

アンテナ整理

朝から藤井裕久民主党議員と田原氏の掛け合い漫談をテレビでみてて、「この人わかりやすいでしょ。財務大臣にふさわしい」みたいな趣旨を番組あげてやっているのをみて驚く。僕はまったく賛成しないが、仮に藤井議員が「政策通」だとしても、大臣の椅子をあ…

今日はシノドスでセミナー

いろいろ立て込んでて(主に次回作関連)、セミナーの用意がまだ完全に終わってないまま当日の朝なわけです(焦)。 なるべく新ネタを用意しようと励んでいるのですが、考えてみればテーマが思想史ネタなので「史」ということにもあるように、過去の事件を扱…

キム・ギドク『悲夢』

いままでの作品(といってもまだ観てないのが3作あるが)の中では最も難解に思える。物語の詳細は端折るが、別れた女に未練をもつ男(オダギリ・ジョー)、そして別れた男に二度と会いたくないと思っている女(イ・ナヨン)。この二人はまったく他人でもあ…