2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年心に残ったアイドル批評と批評性のあるドキュメンタリー

批評は永遠に批評対象の一歩後をいくかに見える。アイドル批評は現代のアイドルをどう超えようとあがくのか。その限界をみてみたい。以下は2015年に自分の心に残ったアイドル関係の批評と批評性のあるドキュメンタリーを選んでみた。批評(メジャー)につい…

はちきんガールズ見聞録2015年12月

行ったアイドルのライブをすべて書いているわけではない。記憶に残しておきたものだけをちょこまかと書いているわけですが、それでも検索するとなんとほぼ二年ぶり。前回はいわゆる「脱藩」して東京に拠点を移してまもないころ。ともかく寒かった。しかし当…

新刊情報:タイラー・コーエン『エコノミストの昼ごはん――コーエン教授のグルメ経済学』(田中秀臣監訳・解説、浜野志保訳)

コーエンの『エコノミストの昼ごはん――コーエン教授のグルメ経済学』がついに登場。世界中の食にかかわる話題を経済学者、そしてなによりもひとりのグルメ(食通)として評価している意欲的な作品です。 経済学の知識がなくてもなんの問題もなくサクサクよめ…

まなみのりさ、日本最高水準のライブアイドルのひとつ(池袋タワレコ12月23日)

まなみのりさは、2014年の4月に東京に全員上京してきた。そのすぐ直後に僕は初めて彼女たちのライブにほとんど偶然にでかけていった。偶然とは書いたが実は前年の年末にはしけいさんのバーサスプロダクションが主宰している交フェスで、このまなみのりさを動…

一海知義先生

日本の代表的な漢文学者だった一海知義先生のお別れの会が本日行われた。残念ながらどうしてもはずせない仕事があったため神戸にお伺いすることができなかった。 先生が漢文学以外に深く研究された課題に、河上肇の業績があった。河上肇はなによりも「文人」…

サウジアラビア経済メモ

10日に鳥久プレゼント八重洲イブニングラボに出席したときに話題になったサウジアラビア関係についてメモ 話題の入り口はIMFのレポートが指摘した原油安&歳出増加による財政赤字によって同国の金融資産が枯渇するリスクの指摘。IMFのよくある「緊縮策」イデ…

ビル・グロス、ジム・ロジャース、榊原英資

10日の話題になったことのメモその2. 上記三人のつながりについて。詳細は省略(w 最近の三氏の発言と著作のみ紹介ビル・グロスグロス氏「新年に向けリスク低減を」、ポートフォリオ見直し提言http://jp.reuters.com/article/janus-gross-outlook-idJPKBN…

ピケティのテロについての考察

ピケティのISなどのテロ勃発がアラブ諸国における経済格差の深刻さが原因であるとする説は、日本で翻訳されている『トマ・ピケティの新・資本論』(日経BP社)のエッセイにも書かれている。 最近ではル・モンド紙に寄稿しているhttp://www.lemonde.fr/idees/…

12月11日年末トークイベント(動画一部配信&写真など)

本日のトークイベントにお出でいただきましたお客様にお礼申し上げます。ほぼ満席でした! 熱気がありましたね。感謝です。出演された方々、コメントを寄せていただいた方々、ご協力感謝です。ベルサンの皆さんもいつも素晴らしいフォロー感謝です。次回もま…

和歌山のアイドルについてコメント(読売新聞ネット転載あり)

和歌山のアイドルのメジャーデビューに関連して、ご当地アイドルのメジャーデビューについて一般論を語りました。ネットにも転載されていますのでご一読ください。http://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20151208-OYTNT50325.html

(今こそ河上肇)「貧困と格差」論、まるでピケティ『朝日新聞』朝刊にコメント:ネット転載あり

今日の朝日新聞朝刊で河上肇の『貧乏物語』の意義について、トマ・ピケティの『21世紀の資本』との関連でコメントしました。河上肇が特集されるのは朝日でも久しぶりです。ご一読ください。 ネットでも転載されています。 http://www.asahi.com/articles/DA3…

「アベノミクスで株価が上がっても内部留保にまわるだけ」的発言は単なる思考停止(関連メモ)

しばしば「アベノミクスで株価が上昇して大企業がそれで儲かっても内部留保に回すだけ」というような理屈をネットなどでみかける。しかしそもそも内部留保は資金調達の側面での話であり、内部留保をどう利用するかの話ではなない。上のネットでよく見かける…

岩田温『平和の敵 偽りの立憲主義』

岩田温さんの最新著は安保法制問題を主軸にして、日本の立憲主義を巡る議論の自己欺瞞性、そして日本の安全保障について率直で明快な議論を展開している。 題名の「偽りの立憲主義」とは以下のような主張を指す。「奇妙なのは、自衛隊は「違憲だ」と認識しな…

古谷経衡(&対談者奥田愛基)『愛国ってなんだ 民族・郷土・戦争』

安倍晋三首相の『美しい国へ』を丁寧に読解することで、安倍首相の国家観・政治に対する姿勢の評価すべき点と問題点を丁寧に論じた冒頭は、いかにも古谷さんらしい「実際にそのものを検証する、見に行く」という姿勢がはっきり表れている。本書全体のキーワ…

(配布し忘れ)2015年11月14日のトークイベントのための読書リスト

常見陽平さんとPIPのおふたりとやった2015年11月14日のトークイベントのためにつくった読書リストで当日コピーまで作って持参したけどまったく配布するのを忘れてた。決して、まきちゅんをみてカワイイとか、ドリーの衣装に唖然としたからではありませんw常…

Jリーグの経済学:サンフレッチェ広島年間優勝&史上最多の観客数

今年は縁あって久しぶりにサッカーの経済学について長い発言を記事にしていただいた。 以下の記事(三回連続掲載) http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=9231 そこでも書いたが 「2015シーズンから、Jリーグが2ステージ制とポストシーズン(チ…

浜田宏一作曲『浜田宏一作品集「平和の鳩」』予約開始!

浜田宏一先生の作曲された作品がCDになって1月初旬から全国で販売されるそうです。すでにオリコン、amazonなどで予約を受け付け中です。題名からも浜田先生の「願い」が感じとれるのではないでしょうか? 先日お会いしたときに実物を一足早く拝見させていた…