韓流
明け方、パトリック・モティアノの『暗いブティック通り』(白水社)を読了。ノーベル文学賞を今年受賞した作家だが、個人的には『冬のソナタ』の原作者たちが影響をうけた作家でも記憶。ただし僕の書いた『最後の「冬ソナ」論』(太田出版)のなかには反映…
これは面白い。昨日とりあげた韓流本があまりな出来だったので愕然としたが、これは韓国のテレビドラマがどのような環境でつくられていくのか、そして時代劇がいかに新生していったかを、ワーカーホリックで神経質ぽい(笑)監督が語った同時代史として読め…
キム・ハヌルは好きな女優です。特に彼女のコメディエンヌぶりが大好きで、映画は怖いの以外はほぼ全部みましたね。この作品も劇場で時間があれば見たかったものですが、正直、DVDでよかったと思いました。話の骨格は、どう考えても韓国国家情報院版の『Mr.…
高月氏は着眼点と内容がとても面白いライターのひとりだ。『南極一号伝説 ダッチワイフの戦後史』はこの分野の“古典的名著”の位置にあるし、また『ロリコン』も日本のロリコン史という誰かがやっていてもおかしくないのに誰もまとめて解明していなかった分野…
「新大久保ブーム」だという。その中核は、韓流ドラマや映画、K-POP、そして韓国料理やダンスなどへの若い女性を中心にした盛り上がりだという。確かにここ最近、大久保界隈に行く機会が多くなったので、コリアンタウン化している大久保の町並みの変化は激し…
数日前に紹介した稲増龍夫氏の日本経済新聞の書評で知った本。題名とはちょっと違い本書の前半の主役は少女時代。KARAについては少女時代ほど深くふれていないのでちょっと残念。いま個人的に関心がある韓国の女性グループアイドルはKARAだけなので。これに…
アマゾンからのお知らせで知る。ようやく出るのか、完全版の日本語DVD。僕が最初に見たのがこの完全版の方。後で短縮版をみて全然印象が違うので驚いたものです。個人的に短縮版(つまり日本人の多くが見てきた方)は偽冬ソナとこころの中で呼んでいてあまり…
キム・ギドク原作の映画化。原作は読んでいないので比較のしようもないのだが、全編の雰囲気はキム・ギドク的な世界だと思う。美という宿命を背負った女性が生前はもちろんのこと死後までも徹底的に凌辱される様を延々と描く。美と美ではないものが実は一体…
だいたい目を通したけど、ペ・ドゥナの写真集は絶対だれかがまとめて書くから僕は時間もないし軽く触れる程度でいいや、と思ったけど、僕が一番ふれてるのか。もう少し時間があればもっとたち入れたからこれはどこかで触れるつもり。ロンドンにいったときも…
キム・ギドクの原案・制作の『映画は映画だ』。キム・ギドク本人の作品『夢』よりが数段いいが、しかしそれでも間延びしているところもあり、娯楽作としてのカタルシスにも不足。前評判がいいので期待したのだが予想を大きく裏切られた。 『喧嘩ーヴィーナス…
http://news.goo.ne.jp/article/sanspo/entertainment/showbiz/120090928005.html すかさず、田中も営業w まだお買い求め頂いていない方は、下の珍品をこの機会にいかがでしょうか?(笑)。第一部は純然たる「冬ソナ」論になっております。ヨン様論として…
韓流ではないが、クライマックスが韓流調ではあるし、あとの整理用もあるのでこのカテゴリーで。近所じゃない温泉の横のシネコンで。それほど混んでいない。ペ・ドゥナ論をちょうど修正加えて脱稿した後に見る。これ見てから書いたらもう少し違うニュアンス…
いままでの作品(といってもまだ観てないのが3作あるが)の中では最も難解に思える。物語の詳細は端折るが、別れた女に未練をもつ男(オダギリ・ジョー)、そして別れた男に二度と会いたくないと思っている女(イ・ナヨン)。この二人はまったく他人でもあ…
最近、原稿の準備しているせいもあって韓流への関心が再炎してて、機内では行きも帰りも韓国映画を見てました。面白い順でいえば韓国70年代のロックと若者たちのナイトライフを描いた『ゴーゴー70』が佳作。朴政権のもとで、長髪強制カット、洋楽の事実上…
ペ・ドゥナの撮った写真+エッセイ集三部作。最初のロンドンから東京、ソウルにすすむにつれて創作のレベルどんどん進化していくのがわかる。残念なことに韓国語が読めないwのでエッセイに何が書いてあるかは、あとでグーグル先生に相談するとして、この三…
今年、二番目に苦労して書いてます 笑*1。それはおいといてこの企画は今年一番出たのを読むのが楽しみ。http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-7917-0200-8&Sza_id=MM 写真は映画『空気人形』より *1:一番目に苦労してるのはいま書いてる某洋…
ペ・ドゥナの最も生気に乏しいドラマ。正統派の不治の病ものなのだが物語は安心してみることができる内容なのだが、いかんせんいまの関心事であるペ・ドゥナがかれほど魅力を喪失しているとみているのがつらい。なんとかペ・ドゥナパートはちゃんとみて、、…
英語圏では最初の研究書かな。Kim KI Duk: On Movies, the Visual Language(Marta Merajver-Kurlat著)。Google Bookで一部しか読んでないけど生い立ちからじっくり書かれている感じ。いままでフランス語でkim ki-dukという論文集(英訳あり)、韓国語原本…
一日、3,4時間かけて韓流ドラマをみてるとこれは一種の修行だよなあ、と思う。『Someday』が意外と個人的にダメだったのが効いた。ところでペ・ドゥナと同世代の韓流女優といえば、ハ・ジウォンである。このブログでも「チェオクの剣」をみて涙している(…
ペ・ドゥナのおそらくテレビドラマの代表作。冬ソナ本を書いたときに一部だけネット視聴してたが今回は全部見た(いつものポータブルDVDフル稼働)。こんな面白い話だったか? 当時の韓流ドラマのアイコン「涙」を大量放出しながらも、それと同じくらい屁…
原題の「完璧な隣人」の方がこの物語の真意に近い。久しぶりに韓流ドラマを気合入れてみてる日々。ポータブルDVDがフル稼働。最初のカンボジアまでいってロケしたエピソードがまったく空回りで、話がいくつもバラバラに展開し、しかも誰がメインの主人公なの…
久しぶりに見る韓国映画。もちろんソン・イェジン目当てなんだが、さすがにこの映画の破たんぶりは酷い。最後は『フレンチコネクション2』みたいに終わればよかったのに。徹しきれないところがアジアン・テイストかな。しかしこれだけソン・イェジンを醜く…
面白い。『まぼろしの市街戦』を前半は連想してたけれども、もちろんまったく別個の世界観が展開している。こういう恋愛物はめったに見れない。日本ではあまりうけなかったようだけれども韓国映画の底力はやはり侮り難し。 サイボーグでも大丈夫 デラックス…
渋谷の映画館で。たまに思うが、ひょっとしたら日本の韓流はオバサマたちと俺で維持されているのではないか、と思う昼下がり 笑 映画評めいたものは韓流・ネタブログの方で後刻書くとして、『春のワルツ』での印象とは異なる孤独な影のある難しい役に挑戦し…
あまりに閑古鳥 笑 なこの韓流ブログをどうてこ入れするかしばし考える。http://blog.goo.ne.jp/reflation2008 正直にいえば韓流ネタは毎日でもなんの考えもなしにかける自分が怖いのだが(笑 少しは同好の士を釣りたい思惑があるので超地味なアクセスゲット…
やはり研究室からの管理に問題があるので、gooへの移転は前も書きましたが取りやめました。でもせっかくむこうに作ったので、http://blog.goo.ne.jp/reflation2008/ こんな感じでやってきます。たまに清算主義をテーマにして書きますが。韓流で興がのったの…
芦之由さんという方の韓流っ子日記。「ソン・イェジン」で検索したらヒットしたけれども、この方の日記が面白い。似顔絵がいいなあ。韓流がマニアックな分野として定着した、という指摘もありそれは非常に納得。僕のような韓国映画主軸、お気に入りの女優や監…
いや、別に昨日のエントリーの補で書いたように韓流ネタでいま冷却しようとは思ってませんから 笑。単純バカにいって、このソン・イェジンと韓国の宮崎哲弥主演の『恋愛時代』は良すぎるので公衆の面前でw激しく賞賛したい欲求があるだけです。最後の二回分…
今日は雪で大変そうで、世界経済もピリピリしている中、それはさておいて(おきすぎ)一気に最後まで観ました。ワンシーンが非常にゆったりと人物の所作や言動を追うので、日本でいえば倉本聡的な世界になってますね。モノローグも多様されているところも類…
『恋愛時代』第3〜第6話視聴終了。これはなかなかユーモアがあり、シナリオが凝ってていいなあ(あの韓国風イケメンだけいらないw)。 しかし『王の男』ではまったく思わなかったけれども、この『恋愛時代』のカム・ウソンは、本当に宮崎哲弥氏に面影が瓜…