2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ちょっと一服『モーニングツー』

というわけで日本のコミックがアメリカに影響したのが里帰り。必読らしいので今日読む予定 で、読んだのだけど、横山裕一の『トラベル』を読んだ直後にこの作品(台詞なし)だと不利な印象になりますね。絵はうまいのですが話自体は何にも感じませんでした。…

ポール・ポースト『戦争の経済学』(山形浩生・訳)

献本いただく。どうもありがとうございます。 まだペラペラとしかみていませんが、まず第一印象は「安い!」ということです。この厚みと内容で1800円はお買い得でしょう。 話題も広範囲にわたっていて、一部の日本の経済学者が「軍事ケインジアン国家として…

人民元の動きに注目中

貿易不均衡の解消に元高が貢献するというのは頭捻るけれども、ともかく中国の国内市場の過熱(バブルではない。ただのインフレ亢進)を抑制するには金融政策の自律性を増す方向として歓迎したい元高の動き。

大正時代はメイドさん天国か?

大正時代って考えてみたらカフェにいったらみんな、メイドさんだし(たぶん都内だけで10万人はメイドさんがいたんじゃないか ←半分嘘)。しかも『痴人の愛』のナオミなんてメイドさんでおまけにツンデレなんだけども。元祖オタクのアイドルはナオミか? いま…

インフレ目標ないし名目成長率ターゲットの政治的解決策のご提案

最終手段のようにみえて最も確実。これに政府通貨発行益案を加えると手段のヴァリエーションも増えます。http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/1206/625 http://www.ichigobbs.net/cgi/15bbs/economy/1206/650

横山裕一ワールド『NIWA』と『トラベル』

夜、高田馬場で購入。すげ〜。大城のぼるの『汽車旅行』から、横山裕一の『トラベル』でついにコミックでの鉄道の旅がレジーム転換。 それよりも驚いたのはコミック版ロクス・ソルスとでもいうべき『NIWA』。これにはレーモン・ルーセルも脱帽のイメージ世界…

山本譲司『累犯障害者 獄の中の不条理』 

刑務所が事実上の福祉施設となっている事実を受刑者の過去を辿ることで、日本の福祉行政、司法のあり方や更生教育の欠如などを説得的に論じている。まだ半分しか読んでいないがひとつの章が優に一冊の書籍を超えるほど重い。 累犯障害者作者: 山本譲司出版社…

竹中平蔵氏「日銀が今後20年、金融政策に失敗し続けることを前提に増税を求めている。国民はもっと怒るべきだ」

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20071028ib21.htm この種の試算をしたことがある政府関係者には絶対に既知のことであるはずだけれども、名目成長率を少なくとも3%以上見積もらないと満足な財政再建シナリオが組めないのは明白なはず。いいかえると…

セイラー『行動経済学入門』と『市場と感情の経済学』

あれ? と思ってさきほど本屋で立ち読みしたんですが、これってその昔、山形さんが翻訳協力してた『市場と感情の経済学』と原書は同じでは? 僕はこの本は早稲田の晝間文彦先生と院生最終年度にふたりで輪読したんですよね。そのときに経済心理学の概論を書…

4%の名目成長率ターゲットを!

下の今日のエントリーの結論は、4%の名目成長率ターゲットを採用すればいいわけです。インフレターゲットだと2%前後。「インフレ」というと拒否反応がでるという世間知に配慮して名目成長率ターゲットでいいと思います。要するに財務省(改革なおざり派*…

ニコール・キッドマン『インベージョン』

これはちょっと前に近所のシネコンでみたもの。もちろんニコール・キッドマン命ゆえの鑑賞。たぶん俳優にお金を使いすぎたのだろう。あまりに映画本体にかけるお金がなかったね、という感じ。簡単にいうと雑でお粗末。しかしそれもこれもニコール・キッドマ…

 ザ・シューター極大射程

原稿が煮詰まったというか単純に手首がタイプしすぎで疲労。 しかたがないので(?)みたDVDがこれはいい。よく考えたらこれはゴルゴ13ではなくて、スタイリッシュなサム・ペキンパーではないか。ここまで無駄を排してB級映画の醍醐味を満喫させてくれる快…

ブログ界隈のご感想

『経済政策形成の研究』にいただきましたご感想をぐぐった上位100の中から探してみました。見落としあるかもしれませんがご容赦ください。 日々萌えではなく、日々一考さんhttp://d.hatena.ne.jp/econ-econome/20070925/p1凡骨記さん http://taconium.matrix…

 日本まだまだデフレに嵌ってます

http://www.voxeu.org/index.php?q=node/624Kmori58さんからTBいただいてましたがちょい追い込まれてたのでお返事遅れました。http://d.hatena.ne.jp/kmori58/20071023/p3 しかしここまでデフレを隠蔽したり放置する中央銀行っていったいなんなんだろうか。 …

ポール・ポースト『戦争の経済学』

アマゾンでも購入できるようです。ちょうど月末に出るようなので新著の原稿も終わって…………ると思うのでじっくり読めますね。しかし「戦争の経済学」でぐぐると、僕の論文もどき(レジュメ)が上位でヒットする。汗。このレジュメはそのうち異常に肥大して某…

 アエラ書評でたとのこと(上のエントリーの前に書いたものです)

松尾匡さんからメール。今日発売の『アエラ』にわたくしどもの『経済政策形成の研究』の書評が掲載されたとのこと。不幸にも久留米中の本屋を松尾さんが駈けずりまわっても拝むことができなかったのこと。 私、いまいろんな点で大変な状態でして、株価が1万3…

アエラ書評を読む

担当のSさんからいましがたメールをいただき全文拝読。 感銘しました。まさにいいたいことをばっちり書いてもらっている。 みなさんもぜひ一読をm( )m

山田優『プルコギ』

劇場公開を見逃していたので時間がタイトだけれども頑張って(いや、喜んで)見る。 山田優が主演の男ふたりを完全に食ってしまっている。ウェイト的にも山田優>田村高廣>……越えられない壁>以下略 と構成されているような感じ。そのため主演ふたりのエピ…

ティプラーの新刊

これも手元に届いたもの。読むのは来月まわし。 The Physics of Christianity作者: Frank J. Tipler出版社/メーカー: Doubleday Religion発売日: 2007/05/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る 旧世代ガンダムよりもターンエー以降の…

ノース先生の講演会(早稲田大学)

以前、アナウンスした講演会が今日あります。奮ってご参加ください。参加は自由です。Keynote Speech: Douglass C. North (Nobel Prize Winner in Economics, Washington University) Title: THE NATURAL STATE: WHY ECONOMIC DEVELOPMENT IS SO DIFFICULT T…

 神宮山美佳先生と金本位制の足かせ

いま出ている『週刊現代』で連載中の江川達也氏の「家庭教師 神宮山美佳」を立ち読み(以下の理由で即購入)して感動しました。さすが究極の家庭教師。ビシ(なぜか鞭の音)。 物語中で神宮山先生から教育中の田中均が、一目惚れ実施中の相手、大谷美穂に「…

京都大学、河上肇・高田保馬記念講演会

情報が届きましたのでご案内。 京都大学 河上肇・高田保馬記念講演会 「文化経済学と経済社会学」 2007年11月20日(火) 午後5時30分〜8時15分(午後5時開場) 京都大学時計台記念館1階 百周年記念ホール 一般公開(無料)・当日先着500名 ◆第1部<河上記念…

ピンカー&ロンボルグ新刊

とりあえず届いたものをご紹介。『幼児化するヒト』や『ネオテニー』なども最近並行的に読み出す。例の増田主義を延長した俗説進化心理学的解釈でオタク論を書くつもり。ピンカーはそのためのネタ。 The Stuff of Thought: Language as a Window into Human …

 沖縄関係イベント

中山智香子さんからイベントのご案内 http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/nakayamac/poster071110.html 『沖縄やくざ戦争』は見逃していた。 ついでに中山さんのHPも紹介。 http://www.tufs.ac.jp/ts/personal/nakayamac/

安彦良和&さくらももこ

こら、いいかげんに漫画ばかり読むな。と誰かのブログの題名みたいな最近の田中です。 安彦良和『その名はネロ』……ラスト以外、これは面白く読めた。 『クルドの星』……なんかよくわからん終わり方。謎大杉栄。スピード感は良し。 いまさらながらの『ユリイカ…

直前予測、ノーベル経済学賞

http://nobelprize.org/prize_announcements/economics/index.html 四人ベタな候補とその理由 Alchain and Demsetz ……古老なので(ご健在ですよね?)、アルチャンは最近、論文集を出したので。 青木昌彦……ご活発なので。 John Taylor……最近、米国で盛り上が…

脳科学と経済学が勧める教育政策(『週刊東洋経済』大竹文雄論説より)

今日発売の『週刊東洋経済』の「経済を見る眼」大竹文雄先生の論説です。 ジェームズ・ヘックマン教授らのチームの業績を紹介しています。 ヘックマン教授自身による業績展望:http://jenni.uchicago.edu/human-inequality/ 大竹論説では、ヘックマンの06年…

 荻上チキ『ウェブ炎上』

サイバーカスケードという概念を中心に構成されているきっちりしたネット論。二重のカスケード(AかBかの争点設定、どちらか一方の勝利の設定)への注目と、カスケードとアーキテクチャの問題を関連させているところも面白い。たぶん「ウェブ炎上」から期待…

ノーベル経済学賞07年はメカニズムデザイン三人組

Leonid Hurwicz、Eric S. Maskin、Roger B. Myerson ハーヴィッツの論文集もそういえば出て間もないか。 日本語でこの分野のサーベイとしてネットで読めるのは以前に紹介した伊藤秀史氏らの展望(三人組個別ではMyersonに言及あり) http://obata.misc.hit-u…

安彦良和&『ナチュン』&『それでも町は廻っている』

安彦良和氏の作品をまとめ読み。体調が悪いとなぜかコミックを読むオレ田中。 『虹色のトロツキー』、(econ-economeさんにおススメいただいたので読んだ)『ナムジ』、『神武』全巻……名作といわれているだけあり面白い。日本の歴史と戦争についての安彦氏の…