2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
『週刊東洋経済』の2009年上半期「経済書・経営書ベスト50」は、かなり悩みました。まずいつものことだけど翻訳は除外する。専門的すぎるものも避けて、なるべく時論的色彩の強いものにする、というルールを勝手につくりましたが、対象月の8月に面白い著…
ちょっと旅に出てきます…と書くとまた原稿書きで避難生活か? という疑いもでましょうが、ちょっとしばらくブログの更新はないです。パソコンを持っていきますが、たぶんネットにはつなげず、次回作の原稿の仕上げに精を出していると思います。 次回作(単行…
旅にいくからブログ更新しばらくないぜ、と書いておきながら、すぐに更新するのが田中スタンダード 藁 以前、インタビューで登場させていただきました『マガジンX』。10月号頂戴いたしました。ありがとうございます。エントリー表題のお三人が以下のような…
イタコ経済学拝受いたしました、ありがとうございます。これは最初の映像だけの印象とは違い本格的な経済学史ですね。松尾さんの底力には驚きました。経済学史の通史としては、小田中直樹さん(いまどうしてるのかなあ〜)の『ライブ・経済学の歴史』(この…
池尾和人氏と池田信夫の共著『なぜ世界は不況に陥ったのか』とブログでしばしば散見する池田信夫の発言への批判をも含んだ、「ダメな経済学」をようやく脱稿。ちょっと締切まで時間がなかったのと海外行きのドタバタや他の仕事の重なりなどで、間に合うかわ…
ペ・ドゥナの撮った写真+エッセイ集三部作。最初のロンドンから東京、ソウルにすすむにつれて創作のレベルどんどん進化していくのがわかる。残念なことに韓国語が読めないwのでエッセイに何が書いてあるかは、あとでグーグル先生に相談するとして、この三…
さっき依頼されたんですが、本日のアクセスhttp://tbs954.jp/ac/に電話でまた少しだけ出るみたいです。 今日は城繁幸氏が出演しているそうですね。実は城氏の書いたものはいままで雑誌の記事を2、3件読んだだけでして、著作が手元にないのでさきほど買って…
ある意味当然で、日本の一部だけにいるへんてこな論者たちの「世界同時不況はバーナンキのせい」というトンデモな認識を覆すにはいいことでしょう。そういうトンデモ認識がマスコミで過剰増幅すると、日本の場合、トンデモ意見と官僚的な日銀の裏工作で、バ…
見たこともない元職場の後輩が群馬にいかない僕を案じて再献本していただいたので、後輩思いと飯田重い(なんじゃそれ?)が相乗効果を働かせ、ここで一発、「脱貧困祭り!」とはでにぶちあげるべく、仕事が猛烈に押し寄せるなか、エントリーを作成し、売上…
松尾さんが恐山にいってマルクスとかケインズを降霊させて、はだかで踊ったりしているそうです。対話でわかる 痛快明解 経済学史作者: 松尾匡出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/08/27メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 93回この商品を含むブログ (31…
今年、二番目に苦労して書いてます 笑*1。それはおいといてこの企画は今年一番出たのを読むのが楽しみ。http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-7917-0200-8&Sza_id=MM 写真は映画『空気人形』より *1:一番目に苦労してるのはいま書いてる某洋…
メールマガジン「αシノドス」に寄稿すべく準備してんだけど、とりあえずいまの予定では、池尾和人・池田信夫の『なぜ世界は不況に陥ったのか』、リチャード・クー氏の『日本経済を襲う二つの波』、『週刊東洋経済』誌上での福永宏(東洋経済シニアライター)…
シノドスのメールマガジンで図表を参照したいので、はてなお絵かきで作図したものを以下にコピペ。 ところで池尾・池田は『なぜ世界は不況に陥ったか』の中で、日本の「失われた10年」について、自身の説と林・プレスコット仮説との違いを図表とほぼ同じもの…
ペ・ドゥナの最も生気に乏しいドラマ。正統派の不治の病ものなのだが物語は安心してみることができる内容なのだが、いかんせんいまの関心事であるペ・ドゥナがかれほど魅力を喪失しているとみているのがつらい。なんとかペ・ドゥナパートはちゃんとみて、、…
公然リフレ派(実名さらしてネットで活動するリフレ派)の主要メンバーがスペイン出張中につき、わたくし田中が代わって事後宣伝。ところで僕も近いうちロンドンいくんだけどあっちらはリフレの嵐が吹き荒れてて、庶民レベルでもヘリマネ全開だとか。ぜひ日…
『voice』9月号たぶん献本頂いていると思いますが、来週の真ん中じゃないと群馬に出勤しないのでたち読みでご紹介。 本論説の表題を簡単にいうと欧米の中央銀行に比較して、日本銀行の景気対策はむしろ積極的な消極策になっていること、いいかえると日本銀…
潜在成長率の定義も満足に知らないのか…… さて潜在成長率がもし低下してそのため現実の成長率とのギャップが「マイナス」になっていれば、自称「ニューケインジアン」からくる帰結は「規制緩和」がその対策という怪説が流布している。ケネス・ロゴフの発言を…
シノドスで「ニッポンの意識 ― ふたつのゼロ年代の経済学を比較する」というテーマでしゃべります。詳細な中味は海の向こうで考えてくる予定。たぶんいままでここでもどこでも話したことのない話題にするつもり。 イベントについては以下を参照ください http…
Twitterやめた。なんかタイムラインみてると、勝間和代だとかなんだとか読みたくもない(書店の店頭でもごろごろしている安易なネタ)話題ばかりでなんだかな感いっぱい。よしもとばななの居酒屋ネタとかもいったい?? つぶやきすぎると頭ぼけそうなので 笑…
いつだったか忘れたけど、世界の主要国でリフレ派が昔から主張しているようなリフレーション政策が採用されてくると、日本の経済学者やエコノミストは総雪崩現象をみせるんじゃないかと話したことがあった。 そのとき僕は「わたくしは本日から昔の意見を放棄…
ご本頂戴しました。ありがとうございます。本書は海外を研究の拠点にしている日本人研究者が、日本の外交問題を海外からの目で評価した評論集である。本書に寄稿している在外日本人研究者は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージランド、シンガポー…
毎日新聞岡山の石戸諭記者の記事を御紹介http://mainichi.jp/area/okayama/archive/news/2009/08/12/20090812ddlk33010378000c.html関連する僕の文章としては以下の書評など参照書評:山野良一『子どもの最貧国・日本』http://business.nikkeibp.co.jp/artic…
お悔やみを申し上げます。このブログでも再三、ローズ・フリードマンの発言を紹介してきた。正直にいえば、ミルトン・フリードマンのものを読むよりも数段彼女の発言(二人の共著含む)を読んだ方がためになった。それは僕がやはり思想史家だからだろうか? …
英語圏では最初の研究書かな。Kim KI Duk: On Movies, the Visual Language(Marta Merajver-Kurlat著)。Google Bookで一部しか読んでないけど生い立ちからじっくり書かれている感じ。いままでフランス語でkim ki-dukという論文集(英訳あり)、韓国語原本…
若田部さんの新作『危機の経済政策』は過去の3つの経済的危機と今回の危機との比較を図表化していて便利である。表10−2 三つの経済危機と今回との比較 経済危機 1930年代大不況 1970年代大インフレ 1990年代大停滞 今回 範囲 世界、ただし金本位…
近々、メルマガ「αシノドス」に、最近の経済論壇の見取り図を書いた論説を寄稿予定(まだ書いてないけど 笑)。 ここ数年おとなしくしていたけれどももう限界値。あまりのねつ造、奇妙にゆがんだ言説、社会の危機に乗じたトンデモ経済学に、いいかげん我慢の…
姜克実(ジャンクウシー)先生の石橋湛山のリフレ政策の意義、政権交代などを中心にしたインタビュー。取材したのは毎日新聞の石戸諭記者http://mainichi.jp/area/okayama/archive/news/2009/08/19/20090819ddlk33010418000c.html 湛山は失業を「人生最悪の…
一日、3,4時間かけて韓流ドラマをみてるとこれは一種の修行だよなあ、と思う。『Someday』が意外と個人的にダメだったのが効いた。ところでペ・ドゥナと同世代の韓流女優といえば、ハ・ジウォンである。このブログでも「チェオクの剣」をみて涙している(…
よくエコノミストやなんかが今回の危機を予測できたできないから偉い・偉くないという話がある。 しかしもし一部のエコノミストが今回の予測をあてていたとするならば市場を出しぬいているわけで、彼はなんで予測に基づいて、「100年に一度の危機」に見合う…
昭和恐慌研究会というよりもすでに平成恐慌研究会に名称変更した方がいいような気がする。さて『昭和恐慌の研究』のメンバー「昭和恐慌研究会」の面々の今年になってからの書籍ベースでの本を紹介。学生のみなさんをはじめ、夏休み後半の読書にどうでしょう…