2017-01-01から1年間の記事一覧

「日本よ、今...闘論!倒論!討論!2017 大晦日スペシャル」(チャンネル桜) 「AIは人間と世界を変えるか?」に出演

チャンネル桜の討論番組に出演しました。有料配信はちょうど紅白のさなかに、無料配信も重なりますw [出演] 上島嘉郎、佐波優子、高橋洋一、田中秀臣、松田学、三浦小太郎、宮崎正弘、宮脇睦[司会進行] 水島総https://www.youtube.com/watch?v=x0CQzBMYwJQ …

能條純一他『昭和天皇物語』第一巻(小学館)そのほか

kindle版で購入。最近は日本のマンガはkindle版か電子書籍で読んでる。しかしこの意表をついた題材とまた能條純一氏という人選。史実と虚構が巧みに重なって、とても面白い作品だ。その他に『空母いぶき』、『大奥』などを読んだ。『大奥』はいよいよ佳境。…

木下龍也&岡野大嗣『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(ナナロク社)

版元から頂戴しました。小説、漫画、そしてこのような歌集を頂戴できるのはとても光栄でうれしいです。この歌集はふたりの高校生にふたりの歌人が成り代わり、そして夏の七日間を歌ったものです。そこにまだ読んでませんが、小冊子で舞城王太郎氏のスピンオ…

論説「PRODUCE48に見る、日韓アイドル市場の今」by田中秀臣in Real Sound

アイドル専用ブログ記事はこちら https://ameblo.jp/hidetomitanaka/entry-12340621499.html記事への直接リンク http://realsound.jp/2017/12/post-144314.html

「アベノミクスはトリクルダウンを狙って一部の人にしか恩恵を与えない政策だ」と首相や浜田宏一先生を利用して嘘をつき続ける人たち

アベノミクス、その中の金融緩和政策についての評価で、「アベノミクスはトリクルダウンを狙って一部の人にしか恩恵を与えない政策だ」というのが、繰り返し悪意、無知、そしてネットではここが多いがただの愉快犯という幼稚な心性で広まっている。正直、そ…

「安倍政権はGDP統計をかさ上げした疑惑がある」という奇妙な妄想をもつ人たち

感情優位な人たち(アベノセイダーズ版)のひとつの最近のトレンドがあって、「アベ政権は都合のいいように基準を改定してGDPかさ上げした!」とかいうもの。 これほどでたらめはなくて、そもそも基準は国際的標準、そしてその改定を決めたのは民主党政権な…

谷口ジロー『いざなうもの』(小学館)

谷口ジロー氏の絶筆を含む、主にフランスでBDで出版された作品を中心にして、それ以外にも小泉八雲についてのすぐれた短編を含む良質のマンガである。 谷口ジロー氏については、「谷口ジローとメビウス」的な趣旨で論説を書くつもりが何年もたってしまった。…

福満しげゆき『終わった漫画家』第一巻

福満しげゆき氏の作品の中で最も笑った。そしてエロさも感じる。これからの展開に目が離せない。 なお福満氏のエッセイには経済を扱ったものが多く、なかなか興味深い論陣を展開している。終わった漫画家(1) (ヤングマガジンコミックス)作者: 福満しげゆ…

動画:『さよなら「アベノミクスによろしく」(後編)』田中秀臣in AJER

後編になります。アベノミクスのうちリフレ政策に該当する金融緩和政策への批判に対して、批判になってない批判を徹底的に反論しています。どうかご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=V9F7ySd5ukM

ライアン・エイヴェント『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』(東洋経済新報社)

現在から将来にかけてのテクノロジーのあるタイプの発展を前提に、労働力の余剰が世界的に出現すると説く、なかなか面白く、予想面を除いても現代の日本経済にも大変に示唆的な本である。 似たような書籍を、我々は井上智洋さんの『人工知能と経済の未来』(…

“人出不足倒産”を過剰に重視してはいけない(2017年12月現在)

“人出不足倒産”という文字を各メディアは実体以上に大きくとりあげる傾向にある。ラジオや動画、さまざまな論説でも言及しているが、分野ごとに人出不足的状況は表れているが、マクロ経済的に人出不足なのかといえばそれほどではない、というのが真実である…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」12月26日に出演:年内最後の放送、今年はありがとうございました! NHKなどメディアの「政府の借金」めぐる報道姿勢への批判、中国経済成長についてなど

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」。年内最後の放送でした。とはいっても来週もすぐにやりますがw。今年の最重要な経済課題は、やはり国内経済の問題で、この生ぬるい回復基調を、さらに安定化させるために金融緩和と増税主義の放棄を番組では話しました…

論説「「日本の借金1108兆円」NHKの歪んだ報道が国民をさらに惑わす」by田中秀臣in iRONNA

毎週の連載です。今回はたまたま見たNHKニュースがとてもひどい内容だったのでそれについて書きました。偶然に高橋洋一さんも同じ趣旨の論説を書いてますが、あのニュースをみて批判的意見をもたない人はまずいと思います。 ぜひNHKさんには「政府の借金」系…

栗原裕一郎「ポスト・トゥルース」『小説すばる』2018年1月号

栗原さんが『小説すばる』の「今を読み解く12のキーワード」のひとつとして寄稿したもの。ポストトゥルースはポスト真実とも日本で表現されるもの。栗原さんはヒースの『啓蒙思想2.0』や古谷田 奈月の『リリース』などを題材にして、この用語をめぐる日本と…

『まんがでわかる! ケインズの経済学』(イーストプレス)

経済書ベスト3で何人かの方々があげていて、この本は立ち読みを少ししただけで全部読んでないなと思い、さっそく読破。細かいところを抜かせばよくできていて感心。 マンガ的なケインズでは、ピーター ピュー&クリス ギャラットの定評のある『ケインズ』、…

2017年経済書ベスト10&年忘れトーク&ライブ(出演:田中秀臣、井上智洋、舞川れみ、石川彩楓(はちきんガールズ)、CA:saya)in荻窪ベルベットサン

毎年恒例の忘年会企画でした。会場では経済書ベストは20位から順次紹介していきましたが、著者から頂戴したコメントとともに1月1日にこのブログで公表します。ご期待ください。12月21日(木)午後6時半開場、7時開演。2017年経済書ベスト10&年忘れトーク&…

動画:『さよなら「アベノミクスによろしく」(前編)?』田中秀臣in AJER

最近、店頭でみかける『アベノミクスによろしく』を読んでみて、この本だけではなく、アベノミクス批判について反論をしてみたくなりました。いままでもしているのですが、まとめてどんどん発言していこうかな、と思っています。 この動画はリフレ政策の基本…

ニーアル・キシテイニー『1分間で経済学――経済に強い自分になる200のキーワード 』

『経済学大図鑑』の著者でありキシテイニーの今度はハンディに読める、ある意味おしゃれな本が登場。選択されている経済学用語も最新の話題のものが多く、経済学初心者のとてもよい副読本になるでしょう。 1分間で経済学――経済に強い自分になる200のキーワー…

齊藤元章&井上智洋『人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点』 (PHP新書)

井上さんから頂戴しました。ありがとうございます。 本書はいま補助金不正受給問題で逮捕されている齊藤元章氏との対談ということで別の意味で話題になりそうでしたが、幸運なのかなんだかわかりませんが、ひとまずそういう事件とは無縁のところで読むことが…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」12月19日に出演:パンダ外交を経済学的に見るとそんなにお得ではない、雇用状況の見方など。

今週のおはよう寺ちゃん。しばしば問題にあるパンダの日本国内への経済効果は、1)費用面を無視していること、2)他の消費との代替関係を無視していること、などで過大な推計でしかないことを指摘しました。あと名前の制約(中国名)を排して、日本名を与…

「アベノミクス(のリフレ=金融緩和)では雇用は改善してない。総実労働時間数が低下しているからだ!」という理解できない議論について

総実労働時間数の推移だけみて何がいいたいのか皆目わかりません。ただネットでは「アベノミクス(のリフレ=金融緩和)では雇用は改善してない。総実労働時間数が低下しているからだ!」という意見を見かけます。 以前、シノドスの論説で片岡剛士さんが以下…

論説「アベノミクス批判本に徹底反論! なぜ「成果」を過小評価するのか」by田中秀臣in iRONNA

毎週連載の論説です。今回は服部茂幸氏の『偽りの経済政策』(岩波新書)の特に第二章を中心に、また最近よく目にする大胆な金融緩和政策では雇用は増えなかった論という、知的な混乱に思えるものを批判的検討しました。 ご一読いただければ幸いです。http:/…

「アベノミクス(のリフレ政策=金融緩和)で増えたのは医療・福祉系だけだ」という嘘

2012年12月からのアベノミクス、特にリフレ政策という日本銀行の金融緩和の継続が就業者数の増加をもたらして雇用状況を改善しているのは端的な事実である。例えば以下の図は高橋洋一さんのツイートから拝借してきたものだが、安倍政権以前の状況、特に民主…

「景気回復の実感がない」に客観的根拠はあるのか?

よくニュースなどでアベノミクス(というか事実上リフレ=金融緩和政策)の効果を否定したい勢力から、「景気の実感がない」という世論調査みたいなものが紹介されることがある。 確かにさらに経済をよくする余地は多いにあるが、いまのリフレ政策の方向性を…

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」12月12日に出演:ビットコインはバブルか?&村中璃子氏のマドックス賞受賞を報道しないテレビ・新聞のあり方などを解説

村中璃子氏のマドックス賞受賞を報道しないテレビ・新聞のあり方をたぶんラジオキー局で最も長く批判的に解説しました。 またビットコインについて丁寧に解説しました。この他には○NY中心街で爆発 ○4年ぶり所得税改正 ○民進党解党へ ○フィリピンに慰安婦像 ○…

論説「日本人医師の快挙を黙殺 「報道しない自由」はなぜ行使されたか by田中秀臣in iRONNA

毎週の連載です。よろしくご一読ください。 http://ironna.jp/article/8388 なおこの問題については以下の論説も参考に 子宮頸がんワクチン副作用とマスコミの役割 山形浩生 https://cakes.mu/posts/18760

藤田菜々子『福祉世界』(中公選書)

グンナー・ミュルダール的な福祉国家論の問題意識をベースに、過去200年近い国家福祉、福祉国家、福祉社会、そして福祉世界論を展望しながら、今日的な「福祉」の意味を再考した論著である。具体的になにか現実的な処方を提供したりするものではなく、あくま…

森友学園と朝日新聞の報道の在り方について産経新聞に寄稿

iRONNA発ということで、今週iRONNAさんに寄稿した論説を修正したものを寄稿しました。産経新聞の朝刊です。よろしくご一読いただければ幸いです。 付記:ネットでも転載されてます。 http://www.sankei.com/premium/news/171210/prm1712100005-n1.html

内藤陽介『パレスチナ現代史ー岩のドームの郵便学』

内藤さんの新作。トランプ政権がエルサレムをイスラエルの首都に認定したのをうけて、改めてエルサレム、そして中東情勢やその歴史的経緯に関心が高まっています。その状況をうけて、内藤さんの新作はとても価値あるものになっています。中東の政治状況は複…

森友・加計学園問題とフェイクニュースの経済学 -話題の〇〇で理解する、わかりやすい経済のはなし(田中秀臣、田原彩香)

スクーの公開授業。今回はモリカケ問題と報道の経済学について話ました。ご覧いただいてる方々の質問にはあとで考えて「もう少し自分なりに問題をかんがえてみたいな」というものがあります。いままでだと、タックスヘイブン、障害者雇用の問題などです。今…