2015-01-01から1年間の記事一覧
批評は永遠に批評対象の一歩後をいくかに見える。アイドル批評は現代のアイドルをどう超えようとあがくのか。その限界をみてみたい。以下は2015年に自分の心に残ったアイドル関係の批評と批評性のあるドキュメンタリーを選んでみた。批評(メジャー)につい…
行ったアイドルのライブをすべて書いているわけではない。記憶に残しておきたものだけをちょこまかと書いているわけですが、それでも検索するとなんとほぼ二年ぶり。前回はいわゆる「脱藩」して東京に拠点を移してまもないころ。ともかく寒かった。しかし当…
コーエンの『エコノミストの昼ごはん――コーエン教授のグルメ経済学』がついに登場。世界中の食にかかわる話題を経済学者、そしてなによりもひとりのグルメ(食通)として評価している意欲的な作品です。 経済学の知識がなくてもなんの問題もなくサクサクよめ…
まなみのりさは、2014年の4月に東京に全員上京してきた。そのすぐ直後に僕は初めて彼女たちのライブにほとんど偶然にでかけていった。偶然とは書いたが実は前年の年末にはしけいさんのバーサスプロダクションが主宰している交フェスで、このまなみのりさを動…
日本の代表的な漢文学者だった一海知義先生のお別れの会が本日行われた。残念ながらどうしてもはずせない仕事があったため神戸にお伺いすることができなかった。 先生が漢文学以外に深く研究された課題に、河上肇の業績があった。河上肇はなによりも「文人」…
10日に鳥久プレゼント八重洲イブニングラボに出席したときに話題になったサウジアラビア関係についてメモ 話題の入り口はIMFのレポートが指摘した原油安&歳出増加による財政赤字によって同国の金融資産が枯渇するリスクの指摘。IMFのよくある「緊縮策」イデ…
10日の話題になったことのメモその2. 上記三人のつながりについて。詳細は省略(w 最近の三氏の発言と著作のみ紹介ビル・グロスグロス氏「新年に向けリスク低減を」、ポートフォリオ見直し提言http://jp.reuters.com/article/janus-gross-outlook-idJPKBN…
ピケティのISなどのテロ勃発がアラブ諸国における経済格差の深刻さが原因であるとする説は、日本で翻訳されている『トマ・ピケティの新・資本論』(日経BP社)のエッセイにも書かれている。 最近ではル・モンド紙に寄稿しているhttp://www.lemonde.fr/idees/…
本日のトークイベントにお出でいただきましたお客様にお礼申し上げます。ほぼ満席でした! 熱気がありましたね。感謝です。出演された方々、コメントを寄せていただいた方々、ご協力感謝です。ベルサンの皆さんもいつも素晴らしいフォロー感謝です。次回もま…
和歌山のアイドルのメジャーデビューに関連して、ご当地アイドルのメジャーデビューについて一般論を語りました。ネットにも転載されていますのでご一読ください。http://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20151208-OYTNT50325.html
今日の朝日新聞朝刊で河上肇の『貧乏物語』の意義について、トマ・ピケティの『21世紀の資本』との関連でコメントしました。河上肇が特集されるのは朝日でも久しぶりです。ご一読ください。 ネットでも転載されています。 http://www.asahi.com/articles/DA3…
しばしば「アベノミクスで株価が上昇して大企業がそれで儲かっても内部留保に回すだけ」というような理屈をネットなどでみかける。しかしそもそも内部留保は資金調達の側面での話であり、内部留保をどう利用するかの話ではなない。上のネットでよく見かける…
岩田温さんの最新著は安保法制問題を主軸にして、日本の立憲主義を巡る議論の自己欺瞞性、そして日本の安全保障について率直で明快な議論を展開している。 題名の「偽りの立憲主義」とは以下のような主張を指す。「奇妙なのは、自衛隊は「違憲だ」と認識しな…
安倍晋三首相の『美しい国へ』を丁寧に読解することで、安倍首相の国家観・政治に対する姿勢の評価すべき点と問題点を丁寧に論じた冒頭は、いかにも古谷さんらしい「実際にそのものを検証する、見に行く」という姿勢がはっきり表れている。本書全体のキーワ…
常見陽平さんとPIPのおふたりとやった2015年11月14日のトークイベントのためにつくった読書リストで当日コピーまで作って持参したけどまったく配布するのを忘れてた。決して、まきちゅんをみてカワイイとか、ドリーの衣装に唖然としたからではありませんw常…
今年は縁あって久しぶりにサッカーの経済学について長い発言を記事にしていただいた。 以下の記事(三回連続掲載) http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=9231 そこでも書いたが 「2015シーズンから、Jリーグが2ステージ制とポストシーズン(チ…
浜田宏一先生の作曲された作品がCDになって1月初旬から全国で販売されるそうです。すでにオリコン、amazonなどで予約を受け付け中です。題名からも浜田先生の「願い」が感じとれるのではないでしょうか? 先日お会いしたときに実物を一足早く拝見させていた…
打ち合わせの後に途中からでも見たかったので会場へ。ここのライブ会場は座席がいいので中高年に優しい(笑)。 アイドル界では実力派として知られるふたつのグループのコラボ。予想にまったく反せず、しっかりとした充実のアイドルライブを展開。MCやパフォ…
昨日のケインズ学会で午後のセッションで自分で言ったコメントについてざっとまとめ。簡単にいうと「70年代の高インフレ論争における小宮隆太郎氏の高評価は過大であり、他方で新保生二の業績が過小評価されてるのではないか」というもの。若田部さんが指摘…
著者二人は経済学の専門家ではなく公衆衛生学の専門家である。経済政策の失敗が公衆衛生を悪化させることで実際に人を病や死に追いやることを実証的に分析した名著とよべるものである。従来でも経済政策の失敗が不況をもたらし失業者や過重労働などを生み出…
原田さんの現状の雇用分析をご紹介。 全文は以下に http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2015/ko151111a.htm/ 特に賃金に関しての部分を以下に抜粋 雇用は伸びても賃金は上がらないと言われてきましたが、図表4に見るように、賃金に雇用者数を掛…
いつもはtwitterの方だけに書いていてこちらではこの類の発言が残ってないのでとりあえず自分の備忘のために(当時どんなことを書いていたかあとでチェックできるから)。 日本経済新聞によると内閣支持率が大幅に回復している(不支持率は低下)内閣支持率…
報告そのものから自分で検討したい論点とかはまた別エントリーにして気長に書いてくけど、とりあえず報告聴いて読んでおこうかな、と思った書籍などを以下に。浅田統一郎さんの報告 予習していったので午前中の報告では一番理解しやすかった。以下は浅田さん…
本日のロイター他のニュースから、26日、中原伸之元日銀審議委員、そして若田部昌澄、野口旭、浅田統一郎各教授が、安倍首相と面談し、経済学者三氏がそれぞれ首相に自説を解説したという。野口さんは「ケインズ2.0」、浅田さんは財政政策とリフレ政策の両立…
日本の(完全)失業率が3.1%という20年ぶりの水準に低下した。私見では日本の構造的失業率は2%台の後半のどこかにあると思う。ただし構造的にみえて循環的な部分もあるだろう。いずれにせよ重要な通過点であり、そのほかの雇用指標も改善が継続している。…
NHKのニュースにもなったこの事件 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151125/k10010318841000.html 僕のタイムラインでは津田大介さんが、しばき隊に所属しているといわれるこの新潟日報の報道部長と、それに反対している人たちとの政治的イデオロギーの「…
twitterに書いたことをほぼそのまま。 自殺者数の推移もアベノミクス(第一の矢が主力)による経済の安定化とミクロ的な財政的対応で今年度はさらに減少。この数字でも二万人を超えてるが、それでも今年度は90年代前半の水準に戻る可能性が濃厚。つまり長期…
24日の甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨で明らかになった安倍首相の最低賃金の連続的な引き上げ方針は全面的に賛成する。ただし名目GDP成長率の目標が低いため、それを引き上げたうえで、ここ数年は3%以上の引き上げも見据えていくのが望ましい。これは…
個人的なメモとして作成。 今年現れたすべてのアイドル評論の中で読むべきものを探してみようかな。今年はアイドル論は数量的には低調だったようにおもう。「論」ではなく「紹介」は多数あれども。【中森明夫】 中森明夫さんの発言はわりとまめに追ってたの…
2013年に「おススメされたアイドルたち」というエントリーを書いて一気にライブアイドルの世界に傾斜して、翌年は「おススメされたアイドルたちから一年、いま人におススメするアイドルたち」というエントリーを書いた。 要するにそのときに関心を持ったアイ…