2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

株価乱高下の経済学

『電気と工事』8月号(http://www.ohmsha.co.jp/denkou/)に掲載されたものの元原稿。完全版は同誌を参照ください。 昨年の秋から5月半ばまで、日本経済は急激に回復していった。その象徴が、株価の高騰、為替レートの円安傾向だ、株価をみるとこの時期で、…

高円寺high(古参QunQunファン一党&QunQun美少女ふたり、そしてさっちゃんとの初遭遇!)

高円寺highでのライブに遅れて参加。いつも魂で交流していたQunQunの古株ファンとお互いの実体化を記念して、QunQunの強力推しメンである、姫川れいあ、南奈月ちゃんたちと、撮影してくれたカメラマンも「こんな組合せは初めて」というチェキをとりました。…

加藤寛の気賀健三論

これも前から整理しておきたいなと思ったもの。加藤寛が1975年に書いた「気賀先生の政策方法論の展開」の要旨だけメモしておく。 国鉄民営化、規制緩和や税制改革などへの貢献で知られ、さらにそれ以前は福祉国家論やソ連経済論への貢献でも知られる加藤寛は…

ジェフ・ジョーンズ(作)&ジム・リー(画)『ジャスティス・リーグ 魔性の旅路』

これは面白い。正義の集団ジャスティス・リーグのメンバーの孤独と「仲間」の連帯への懐疑を中心に、さまざまな掛け合いやドラマを織り交ぜて進行していく。それとメンバーの絵が若くて魅力的なのもいい。日本人の感性にむいてる感じかな? 宣伝の文句にもあ…

マーク・ミラー(作)&J.G.ジョーンズ(画)『ウォンテッド』

映画版の『ウォンテッド』とはまったく違う味わい。かなりな「悪」の誕生を描く物語。結構好きかな。ウォンテッド (ShoPro Books)作者: マーク・ミラー,J・G・ジョーンズ,中沢俊介出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション発売日: 2013/06/26メディア: …

藪下史郎『スティグリッツの経済学 「見えざる手」など存在しない』

スティグリッツ経済学の由来からその発展、今後の可能性を、経済学の初心者にもよくわかるように書かれた読みやすい経済学副読本といえる。僕は早稲田大学の大学院(ジャーナリスト専攻)で、今年度はスティグリッツの『ミクロ経済学』を活用したが、そのと…

マルク=アントワーヌ・マチュー『神様降臨』

編集の田中さんから頂戴する。どうもありがとうございます、昨日、古永さんの訳になる『ラ・ドゥース』を読んだばかりで、そのときこれを購入しようと思った矢先でした。なんとタイミングのいい(笑)。 マチューのバンドデシネは短い絵の中に複雑で多様な解…

姫川れいあin 秋葉原ネ申タワー

福岡のアイドルグループQunQunのライブに電撃的にいって見たくなった。まず室内なのがいいw。座れるw。 今回の最大の注目は、QunQunでサポートレギュラーの姫川れいあ。彼女は超未完の大器である。その美しい顔の骨格は、すべての美少女の必要条件をみたし…

山田雄三の謡曲論

経済学者の山田雄三は、計画経済論、日本の国民所得統計、社会保障の整備などに大きな貢献を残したことで知られる。また晩年の様子は城山三郎の小説『花失せては面白からず』でも有名である。 山田は経済学者なのだが、城山の小説の表題にも活かされているよ…

フランソワ・スクイテン『ラ・ドゥース12』

頂戴した作品です。ありがとうございます。『闇の国々』の作者ペアのひとりスクイテンの緑の弾丸蒸気機関車をめぐる寓話。鉄への愛、自然と人工の対比と浸透、そして人生の意義の継承を描いた秀作だ。素晴しい。ラ・ドゥース (ShoPro Books)作者: フランソワ…

ロドルフ・テプフェール『観相学試論』

キャラクター論の古典といっていい著作の翻訳。以前、大学の紀要に掲載されていたものの全面改訳。本書の訳語での「永続的記号」と「非永続的記号」が、連続するコマ(つまりマンガの祖形)でのキャラクター認知の基礎をなすものとなっている。 しかし日本で…

バスティアン・ヴィヴェス『塩素の味』

個人的にフランスのコミック(バンドデシネ)の中で最も好きな作品のひとつの翻訳がついに! こんな素晴らしい作品は世界にもめったにない。ぜひ一読を!塩素の味 (ShoPro Books)作者: バスティアン・ヴィヴェス,原正人出版社/メーカー: 小学館集英社プロダ…

アシュレイ・ウッド(画)&クリス・リアル(原作)『ゾンビvsロボット』(金原瑞人訳)

金原さんから頂戴しました。ありがとうございます。なかなか読む時間がとれなかったのですが、ゾンビ大好き人間として正座していま読破しました。人類滅亡後のさらなる滅亡を描いたスピード感と破滅感たっぷりの秀作です。これ続編がでるんですよね? 人類が…

TBSラジオsession22に電話で登場(共産党 小池晃副委員長との論争:ニコニコ動画版あり)

荻上チキ・Session-22Main Session2013年07月24日(水)「共産党・新人の吉良さん、小池副委員長に疑問・質問ぶつけます」(会見モード) http://ow.ly/1ZYmO1ニコニコ動画でアップされたものはこちら: 田中秀臣上武大学教授vs共産党 小池晃副委員長 (10:47)…

7月13日東京新聞で参議院選挙についてAKB総選挙と比較してコメント

紹介遅れましたが表題のとおりです。

福島県の経済メモ2ー公共事業の制約がもたらすクラウディングアウトー

福島県の経済メモ(http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20120922#p2)のその後 今日発表された福島県の最新の経済動向 http://www.pref.fukushima.jp/toukei/data/01/keizai/keizai25/2507.pdf 以前、書いたように、公共事業中心の経済に大きく転換してし…

ロナルド・コース&王寧『中国共産党と資本主義』

凡作だと思う。購入してから読み切るのまで非常に苦労した。アイディア市場(教育、報道、出版など)の自由化をすすめることが中国のこれからの経済成長の可能性に大きくかかわるというコースの主張はよくわかる。 コースの「財の市場とアイディアの市場」(…

財務省の罠にはまってる日本経済(消費増税のインパクトなど財政緊縮を考える)

21日の参議院選挙で自民・公明の与党は大勝した。これで焦点は、憲法改正問題やTPP、そして消費税増税問題など政策そのものに移るだろう。私見では、これらの問題を起点にして、自民党内での安倍下しの可能性がきわめて高いと思う。それは経済政策だけみれば…

動画「ネット右翼は罪ですか? −ポストゼロ年代の保守論壇を語る?− 」

今日は、古谷経衡さんとsayaさんとの三人でトークイベントin 荻窪ベルベットサン。告知期間が短かったので観客は厳選?されたつわものぞろいw。期せずして三人とも公開初日にみたので、たぶん日本で最もはやく宮崎駿の『風立ちぬ』を濃く論評しました。その…

適菜収『日本を救うC層の研究』

頂戴しました。ありがとうございます。適菜さんはニーチェの翻訳が一番面白かったな、と本書を読んで思いました。日本を救うC層の研究作者: 適菜収出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/07/05メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (4件) を…

明日(16日)深夜10時から、ニコニコ公式経済参院選直前SP「どうなの? 経済政策」大討論(堀潤、田中秀臣、原田泰、小黒一正、小幡績)

以下からタイムシフト予約できます。http://live.nicovideo.jp/watch/lv144901788

しず風&絆 in東京キネマ倶楽部「アイドル下克上」観戦記

今日は、東京キネマ倶楽部で行われた「アイドル下克上」イベントに招待していただきました。一階は観客席、二階は関係者とアイドルの控えの間になってて何十人もアイドルの子たちがお互いのステージを真剣にチェックしていたのが印象的でした。 写真は、しず…

エクス=アン=プロヴァンスの経済会議(浜田宏一、ジャック・アタリ他)

浜田宏一先生からこの会議の話をお聞きしたので検索してみました。公式ホームページ:http://www.lecercledeseconomistes.asso.fr/les-rencontres-economiques-d-aixプログラム:http://www.lecercledeseconomistes.asso.fr/IMG/pdf/Rencontres_Economiques_A…

「クールジャパンは日本の成長力か?」in チャンネル桜討論番組

二週続けてチャンネル桜の番組に出ました。こっちの方が勉強しなくちゃいけないので自分にとってはためになる 笑。パネリスト: 有本香(ジャーナリスト) 川口マーン惠美(作家) 木坂麻衣子(アートディレクター) 佐藤健志(評論家) 田中秀臣(上武大学…

7月20日土曜日、トークイベント「ネット右翼は罪ですか?−ポストゼロ年代の保守論壇を語る?−」田中秀臣、古谷経衡、saya(午後6時より)

トークイベント「ネット右翼は罪ですか?−ポストゼロ年代の保守論壇を語る?−」。田中秀臣、古谷経衡、saya。7月20日(土曜日)午後6時開場、6時半開演 1500円(ワンドリンク付き)、荻窪ベルベットサンにて行います。 田中たちがネット右翼問題をどう語るの…

倉山満『嘘だらけの日中近現代史』

従来の中国に関する「通説」をフルぼっこしながら、皮肉とリアリズムの折り重なった視点から、小気味いいテンポで書いた、日中関係を考える実践書である。とくに歴史や政治分野でなくても、本書で書いている「中国のプロパガンダ」を論じることはタブーか、…

クールジャパン戦略についてのメモ

今日、Twitterに書いたのを修正して以下にまとめる。勉強メモ。 ちょっと仕事なのでクール・ジャパン政策関連の資料についてつぶやき連続技。「面影日本」http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/creative/OmokageNihon.pdf とりあえず最近の…

松永かなみブログ

僕のブログでここ5,6年ずっとついてるUNIQLOCKで踊っていたり、かって東京事変の「閃光少女」のPVなどで強い印象を残した、松永かなみが、数年の空白から、最近また活動を開始した。彼女のファンだっただけに嬉しい。イメージも昔のままを継続している。 ぜ…

書評掲載in『日本経済思想史研究』13号

金沢幾子氏の『福田徳三書誌』を書評。うっかり校正ゲラを返却するのを忘れたら名前が「ひでおみ」表記にw。この本は900頁もあるもの。読むだけで日本の経済学の歴史がかなり追えるすぐれものだった。かなりガッツいれた本格書評。日本経済思想史学会のHP(…

7月1日に金子洋一さんと公開対談(in 金子洋一国政報告会)

民主党支持者ではなく、むしろ民主党の経済政策観をこの世から消滅させることを本意とする僕をまねいていただいたことに感謝します。話の内容は、金子さんと僕とのアベノミクス対談と、金子さんへの個人的な期待全開の対話でした。秋には今度、自民党関係の…