2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年、ありがとうございました

2010年がまもなく終わります。正直、こんなに長くデフレ問題を書き続けるとは思いませんでしたが、2011年はちょうど僕が野口旭さんと一緒に書いた「構造改革論の誤解」と、自分が研究者としてのキャリアの最初の成果となる『沈黙と抵抗』を出して10周年になり…

太田出版の落合さんから、東京都のマンガ規制条例に抗して

各位このたび、2010年12月15日に都議会本会議において「東京都青少年健全育成条例改 正」が可決・成立したことを受けて、大塚英志責任編集「新現実」臨時増刊号WEB版 を緊急制作しました。 以下のような内容です。*大塚英志 戦時下いかにまんがは規制される…

サエキけんぞう『W100 LIVEアイドル』

昨日のネタエントリーで紹介した写真(ぼけてますが)をみるとこの本が僕の本のひとつ横に展示されている。そこで初めてこういう本があることを知ってすかさずゲット。この本はライブ重視のアイドル(地下アイドルとかなりだぶる)を対象にした総覧を兼ねた…

「暗い経済学から明るい経済学への振幅」SYNODOS JOURNAL

リンク先 http://synodos.livedoor.biz/archives/1629028.html 拙著『AKB48の経済学』についての紹介です。日本銀行の日本を暗くする事実上のデフレ政策、出る杭打つ主義、官僚的な物言いの制覇、自分で考えさせて殺す主義(『偏差値40から良い会社に入る方…

アレハンドロ・ホドロフスキー&メビウス『アンカル』

歴史的な作品の完訳登場である。僕はこの作品をまず英訳で、次に原書で読んだが、やはり日本語にしてくれた方が数倍いい。ちょっと重いのが難だが(持ち運びでは英語版が一番いい)、それでも電車の中で僕はこの作品をこれで三度通読したことになる。 僕がそ…

カテゴリーは経済書か、タレント本か

『posse』のブラック企業特集がほしくてアマゾンではかなりかかるために池袋のジュンク堂に買いに行く。この特集の感想はやはりブラック企業の概念を乱用しているということに尽きる。 それはさておき、ついでに拙著『AKB48の経済学』が大書店ではどう扱われ…

これはw

バーナンキへのよくある批判の一部をよく表しているかもしれない(日本でいうと市場原理主義批判的な文脈)。本当はヘリコプターでお札ばらまくトナカイに乗ったバーナンキを探したんだけど。

ニコラ・ド・クレシー『天空のビバンドム』

『ユーロ・マンガ』で連載されていた「天空のビバンドム」。あまりにも雑誌の発行期間が開いていたのでよく意味がわからなくなり読むのをやめていたが、こうして一冊にして読むとそこそこ面白い。たぶん最後の方はわけがわからなくなると思うがそれはそれでい…

フジテレビ「とくダネ!」でAKB48についてコメント

昨日、いきなりの取材で完全にノーガード。休日の朝からいきなり戦闘状態の研究室の机の上がお目に入り、全国のみなさん? 失礼しましたw 昔、秘書代わりしていた学生からも同情の声が 笑。 それはおいといて、AKB48の現状をかっちりまとめていて、しかも拙…

多根清史『ガンダムと日本人』関連イベントに出ます

来年、1月19日、以下のイベントに出演予定。ロフトプラスワンとかあんまし縁がなかったので面白そう。 文藝春秋プレゼンツ 『ガンダムと日本人』刊行記念イベント「ガンダムと○○○」年はガンダム放映から31年、ガンプラ販売から30年。どうしていい年をしたオ…

いわゆる「空求人」問題についてのtwitterでの情報交換

昨日の深夜、いわゆる「空求人」問題(実際には採用動機がないにもかかわらずなんらかの理由で求人行動を行う企業や組織の存在)は、学生や外国人留学生がハローワークなどを利用することで、新卒市場でもこれから問題になるにではないか、という僕の問題提…

「20年後も絶対に生き残っている会社(前)」『週刊現代』で論評

今日発売の『週刊現代』で上記の記事で論評しています。ひとつの参考程度に読んでいただければ幸いです。僕も日本の代表的な起業や産業を勉強してためになりました。以前やった10年後の続編?ですね。

 石渡嶺司「みんなの就活悲惨日記」の中でコメント

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本日の読売新聞書評欄で『AKB48の経済学』寸評

今日の読売新聞の書評ページの寸評コーナーで『AKB48の経済学』を紹介いただけました! 好意的に評していただき感謝です。ありがとうございます。 AKB48のファン度を競うものではなく、AKB48現象の肝を経済学的に考察した拙著の特徴を短い文章で的確にまとめ…

宮崎駿とメビウス

この間の研究会のレジュメのひとつ宮崎駿とメビウス デフレカルチャー研究会 2010年12月11日 大東文化大学宮崎駿とメビウスの関係 1 宮崎駿はメビウスの「Arzach」を読んで影響を受けたと発言 2 メビウスもまた80年代後半以降、宮崎のアニメに影響を受けた…

映画「キック・アス」とSophie Wu

久しぶりに週末の渋谷に。人がいすぎであるw 劇場も満員。前の方になんとか座れた。映画は予告編で一部分みていた通り、軽快な感じで、あっという間に時間が過ぎた。クロエ・モレッツのヒットガールが原作と同じように、主人公のキック・アスを確信犯的に食…

マンガ規制関連まとめ

今年、日本銀行問題と並行して関心を深めていったのが、東京都のマンガ規制関連。ただ僕の中では日本銀行問題の方がはるかにリアルに取り組まなければいけない優先課題だったので、何か自分から動くという時間的余裕がまったくなかった。主にネットで書いた…

映画『ノルウェイの森』と文月悠光

Twitterにも初日に観た感想を書いたけど、僕は好きな映画だった。小説を読んでないとわからない場面が多出していたりしたけど、それは小説読んでればいいだけで(笑)、情報として頭にあれば僕は無問題。大まかなところで違っているが、特にワタナベとレイ子…

奥浩哉『GANTZ/OSAKA 3』

大阪編だけを取り出し、そこに加筆、冒頭と最後に大阪メンバーの独自ストーリーを収録するという無茶な企画も完結。イタリア編、とりあえずハッピーエンド(??)でよかったと思う。 できれば還暦までには完結してほしいと真剣に思っているwGANTZ/OSAKA 3 …

『ノルウェイの森 公式ガイドブック』

トラン・アン・ユン監督の演技がやけに細かいとか、プロダクションの過程とか、水原希子のインタビュー読んでやはりかわいいとか。しかし『ノルウェイの森』の海外翻訳版が一堂に写っている頁があるけど、日本と同じ赤と緑は、韓国と中国だけというのが面白…

栗原裕一郎「村上春樹論の終焉」

副題は「そして象が平原に還った日(付「村上春樹ベスト5&ワースト5」)」とあります。栗原さんの書かれた村上論をここ最近、これで三本続けて読みました。編著である『村上春樹を音楽で読み解く』それに『村上春樹全小説ガイドブック』の中の音楽につい…

クリストフ・シャブテ『ひとりぼっち』

灯台に長年ひとりで暮らす中年の男。そこに食糧を運ぶ小型船舶の船長と乗組員、だが灯台の住人と接触することはない。他に何人か登場するが事実上、孤独をまさに絵に描いたドラマである。 丁寧に描きこまれた灯台の迷路のような様子や、飼われた魚、「辞書遊…

勝間和代さん『人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイドー「自立」から「相互依存」へ』とお誕生日

勝間和代さん、お誕生日おめでとうございます。勝間さんと面識を得たのはまだ1年ほどですがすごく長く感じますw デフレ脱却問題、まだまだ大変ですが、頑張っていきましょう。 お誕生日が14日と知って、近所の本屋にいって購入してきました。ハイチで撮った…

中野剛志編、佐藤方宣他著『成長なき時代の「国家」を構想する』

佐藤方宣さんから頂戴しました。どうもありがとうございます。先日は報告会で司会をやっていただき、さらには丁寧な質問まで用意していただき感謝です。 佐藤さんは本書の中で「「豊かさの質」の論じ方ー諦観と楽観のあいだ」という論説を寄稿されています。…

『このマンガがすごい!』2011年

毎年この種の本のベストとかなりずれるので、それを楽しみに買うことにしている。笑。あとは自分のお気に入りの選者がなにを選んでいるかも興味がある。さてオトコ編ですが、『進撃の巨人』、正直これはあまり面白くなかったのです。まわりは絶賛の嵐なんで…

大激論!海老蔵事件「私はこう考える」『週刊現代』にコメント

本日発売の『週刊現代』に市川海老蔵事件についてコメント。経済ととりあえず関係なし。はじめての純粋な芸能コメント。http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG7/20101213/9/まだ実物は拝見してないのですが、校正でみたものの数倍は話しているのですw …

今敏『OPUS』

今敏氏の最後の長編マンガであり、しかもとりあえず未発表草稿から完結話まで合わせて収録(もっともこれが完結話とみなせるかどうかは微妙)。読んでみてマンガ作品として面白い。劇中劇ならぬマンガ中マンガという形で、現実と虚構が入り乱れていく様を描…

河合幹雄「マンガ表現の規制強化を問う」

めったに読まない、というかしばしば呆れてる雑誌筆頭『世界』。しかし今号は違うw。クルーグマンの論説の翻訳があったり、木村剛についてのルポもあり読ませる。ここでは河合幹雄氏のマンガ規制についての論説を紹介。 ご存じのように本日、都議会の総務委…

日経新聞にチョイ出(AKB48等の大人数グループアイドルについて)

11日の日本経済新聞の「エコノ探偵団」にちょい出。ネットでいまは読めるのでご紹介AKB48の経済学作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/12/07メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 186回この商品を含むブログ (50件) を見る

高橋洋一『バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる』

高橋さんの新著です。シノドスでのレクチャーが元になっているようですが、バランスシートによる分析という一貫した視点は非常にわかりやすいですね。特に統一的な観点から主要な政策問題を、官僚や評論家たちの意見のどこが誤りなのか具体的に指摘できる点…