2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェラルド・ウェイ『アンブレラ・アカデミー』

編集の方よりいただく。ありがとうございます。最近は都条例案関係にコミットしてしまい、なんかマンガも殺伐としておりますが、やはりマンガのいいところは楽しいことです。それ以外にないわけですが。本作品はすでに原書についてこのブログでも感想を書き…

デフレ脱却議連、本日発足

先日、その準備会合でお話させていただいた民主党のデフレ脱却議連が本日、正式に発足した。政権与党にこのようなデフレを問題視した議連が結成された意義は大きい。今後、デフレ脱却議連が実際の日本銀行の政策変更を促す大きな力になることを期待したい。 …

稲葉振一郎「キャラクターをめぐる「批評」「社会学」「社会科学」〜小田切博『キャラクターとは何か』によせて」(『思想地図』)

『思想地図』第5巻に掲載された稲葉さんの論説を立ち読み。僕の小田切博『キャラクタ―とは何か』についてのブログ論評とそれへの小田切さんのコメントについてもふれている。稲葉さんの『モダンのクールダウン』を読んでからこの論説を読むといいと思う。NHK…

高橋洋一「インフレ目標を超えた」「世界を先取り」と自画自賛する日銀

インタゲ採用国に比べてもデフレが深刻、経済成長率の落ち込みも激しく、さらに非インタゲの先進国の中でも最弱のパフォーマンスのわが日本銀行がなにを寝言をというか、単に客観的な情報が見えず、バカ殿が集合している状態かもしれない。もうどこかの嘘つ…

飯田泰之『世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで』

編集からちょうだいした。どうもありがとうございます。長い田中向け解説がついていたが、大学生やネットの説明としていつもより簡単でわかりやすい説明を求めているために、編集者が心配していた「知ってることばかり書いているので評価が低くなる」ことは…

デフレ脱却議連起動す!

今日、参議院議員会館の会議室において民主党の衆参両院の議員の方々に招かれて、その設立準備会でお話をさせていただいた。専門的な話というよりも、デフレ不況の原因としての日本銀行の政策の失敗、政策の失敗をまねく日本銀行のガバナンスの失敗、そして…

藤原書店20周年記念パーティー雑感

22日に東京會館で藤原書店の20周年のお祝いの式があり出席した。記念品として頂いた『心に残る藤原書店の本』(これは書店に縁のあった人たち100名近くにアンケートを集ったもの)、あと『藤原書店 二十年の歩み』ともに非売品だが、それがとても面白…

経済学史学会ホームページリニューアル

経済学史学会のホームページが新しくなった。http://jshet.net/ホームページやメーリングリストなど学会のネット環境の整備には赤間さんの先駆的な役割を忘れてはいけないと思うので個人的にリスペクトリンク。新しいホームページの特徴は会員の新刊情報があ…

財務官僚、ちゃんとアドバイスしたら?

上念司さんのTwitterみててたまげる。菅直人財務相「財政法では政府が発行した国債を、直接日銀に買い取らせることはできない」http://tinyurl.com/yzjblt8財政法から引用 第五条 すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の…

アリストテレスの需要(クレイア)の経済学

今日の日本経済思想史研究会のレジュメの一部分(未完成)。ご笑覧下さい。福田徳三とアリストテレス福田徳三の息子福田了三は父親の死後、改造社版経済学全集『経済学原理』(流通篇上巻)に序言を寄せている。その中で了三は、福田がフランスからの帰国後、…

猪瀬直樹ブログから非実在青少年問題について

http://bit.ly/9sygkG 「非実在青少年」はマンガのキャラクターのことである。小学生をレイブするなど相当ひどいものがあるのは事実だが、年齢の部分は「18歳未満」だと過度な行政の介入と誤解を招きやすい。 13歳の少女とは合意のうえでも性交すると罰せら…

非実在青少年規制についてのTwitter発言まとめその2

kachifuさんにまとめていただいた非実在青少年規制の僕の発言まとめ http://bit.ly/akv4lfを補足する発言を昨日の夜から今日の朝にかけてしました。まとめサイトを利用するかなあ、と思ったのですが、やめました。新規のブラウザのダウンロードが必要だった…

ジョン・B・テイラー、いってることが分裂?

学会の例会も近いし、さらにお小遣いが枯渇(メビウスの資料買い過ぎ)してるので、とてもテイラー講演会の3万円(だっけ?)を払う余力なし。大学の研究費も申請期間終了してたし。しかしリフレ派の多くが講演会に突入したというのでそのルポを楽しみにし…

クルーグマン「スタグフレーション vs. ハイパーインフレ」

optical_frogさんの素晴らしく早い訳業http://d.hatena.ne.jp/optical_frog/20100319/p1

非実在青少年規制についてのTwitter発言まとめ

kachifuさんが僕のTwitter上の発言をまとめてくれました、どうもありがとうございます! とても便利です。自分でもしようかなあ、と思ってたのですが。感想程度の話をこんなにまとめていただき恐縮です。いままでの非実在青少年規制の僕の発言まとめ http://…

コミックコード問題研究会

去年の年末にやったマンガひとり自作自演報告会(笑 の第二弾でもやろうかなあ、といまふと思ってます。今度は自分だけでなくてもいいかあ、と。少なくとも司会は誰かに頼まないと前回とてもきつかった。来場された方々の椅子の心配、飲み物と換気の心配と、…

OECD編著『日本の若者と雇用 OECD若年者雇用レビュー:日本』

日本における積極的労働市場政策の総説とその簡単な評価、そして「失われた10年」における日本型雇用システム(終身雇用、年功序列など)と若年雇用の変貌との関連などを、具体的なデータをもとにわかりやすく説明したレポート。特にOECD諸国と日本との比…

大前研一の日本国債論を批判的に読む

金子さんのブログで展開中http://blog.guts-kaneko.com/2010/03/post_505.php

海法には正直迷惑している

このブログに引っ越してきたのも、こちらがコメントをことわっているのに何度何度も繰り返し書いてきたためなんだよね。だから以下の増田はかなりよくまとまっているんだけど、最後のnk12すたこら逃げるというのは正確には違って、議論をことわってるのに執…

ロマンス、コミック・コード、非実在青少年

最近、議論もしてないのになぜか変なまとめサイトでコミック関係の議論の相手にでっちあげられてしまい、でっちあげた人間がこのブログでは札付きの人物なのでまあ、性懲りもないとほっておくことにした。さて、アコログから引用http://ironjoe.blog7.fc2.co…

懲りないね

相変わらずの池田http://news.livedoor.com/article/detail/4656573/ リフレ派は、目標は必ず実現できるので、中央銀行にそれを実現するよう強制せよと主張する。しかし今回の経済危機でも明らかになったように、中央銀行がデフレをインフレにすることは不可…

ハマコーのtwitter経済学

http://twitter.com/555hamakoより 頭の良い人達が理論上の事を言っても解決してない。ハイパーデフレなんだからやるべきでは?日銀とFRBの差。日米 国力の差か。 今はハイパーデフレ! ところで、さくらと言う歌をダウンロードしたいが、いっぱいあって ど…

大卒内定率80%

ある意味で予想された結果が大きい数字ではでていると思う。政府や日本銀行にとっては若者の雇用は実はほとんど政策目的に含まれていない、ということは「常識」として理解しておいたほうがいいだろう。特に後者の機関は、このまま若者の雇用が悪化すればそ…

ハマコーのTwitter論と雑談

『週刊現代』を編集の方から頂戴したのでパラパラみてたら、表紙にあったハマコーの「小沢くんはさびしい」とかいう特集は、これはまるごとただのハマコーのTwitter論になっていて結構面白い。ただ中味がある発言はハマコーは別にしてなく、いままでもただ読…

猪瀬直樹『道路の決着』(文庫版):対論 猪瀬直樹vs田原総一郎

勧められて読んだのだが、この文庫版の最後の対論は、小泉政権当時の構造改革のひとつのまとめになっていて便利である。特に上下一体方式、超過債務問題、9342キロ問題などが、猪瀬さんの独自の見解で見通しよく批判的整理が行われている。本人も対論の…

高橋洋一『日本経済「ひとり負け!」』

日本経済、ひとり負け、まさにその通りだろう。本書の前半は日本経済ひとり負けの根源である、需給ギャップの存在=35兆円規模の存在とそれによるデフレ不況の克服が大前提であることが明記されている。そのためには財政政策と金融政策を組み合わせて行うべ…

『理論劇画 マルクス資本論』&紙屋高雪『オタクコミュニスト超絶マンガ評論』

赤間さんが数ある資本論マンガの中でもわりと勧めているので読んでみた。マルクスが子どもたちのお馬さんになっているところが萌えのツボですか? あるいは、たぶんマルクスファンには感動的なエピソードであるはずの、マルクスのためにエンゲルスが経済援助…

リフレーションに関連する海外記事および論文集

すばらしいネットの試みですね。http://www29.atwiki.jp/nightintunisia/pages/1.html

最近のもやもやしたもののひとつのまとめ

もやもや問題をBaatarismさんがご自分の意見を踏まえて綺麗に整理。 http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20100307/1267946014 あとこれは僕の考えでは(最近は僕の知人も同じこと考えてたようで驚いたがw)、急速に「リフレ政策」が実現性を帯びてきたための…

Ruth Towse:A Textbook of Cultural Economics

ようやく日本銀行本の本文を脱稿した。ここ10年のまとめになっているので自分としてもよくもまあ飽きもせずに同じ問題をやっていると思う。まだあと十年くらい平気で満額回答までかかりそうな予感がして怖いのだが。 それはさておき、今年は某大学で非常勤で…