2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『週刊東洋経済』年間経済書・政治書ランキング、片岡剛士『円のゆくえを問いなおす』第三位!

僕の選出では、第一位の経済書である片岡剛士さんの『円のゆくえを問いなおす』が、コメントとともに堂々の第三位でした。おめでとうございます。それと自分の第二位の岩田規久男先生の『日本銀行デフレの番人』、第三位の安達誠司さんの『円安の正体』もラ…

NHK Eテレ「日本人は何を考えてきたのか 第8回「人間復興の経済学をめざして」雑感

河上肇と福田徳三についての特集番組。まずは素直にこの奇特な企画を称えたい。日本の経済学が試行錯誤しながら時代とどのように切り結んでいたかを知る貴重な企画。ただしこれも素朴な感想だが、「旅人」と称するガイド役の内橋克人氏の思想がこの河上と福…

『ユーロマンガ』第七号

一年ぶりに出た日本でのただひとつの本格的なフランスマンガ(BD:バンドデシネ)の雑誌『ユーロマンガ』。 今回は先ごろ急逝したメビウスを追悼する特集が冒頭に。メビウスの代表作である「猫の目」がまず収録。この作品は大好き。余計なものをそぎ落とした…

なぜそんなに公共事業(財政政策のたかだかひとつの形態)にこだわるんだろうか?

昨日のTwitterでのつぶやきのまとめです。 公共事業を「防災」「人殺し防止」「公立病院も公共事業」というのはどうぞご自由にだと思う。所詮、個々の話題であり、それらは効率的な基準とそのほかの社会的価値判断とのバランスの中で判定されていくだろう。…

保守論客は提言ーこの人を総理に『正論』9月号

いろんな分野の人たちが誰が総理大臣にふさわしいかあげるもの。僕はいま国会議員の人は除外しました(複数いて、馬淵議員、金子議員といったデフレ脱却に熱心な人に真剣になってほしいです)。それと雑誌の性格から安倍晋三氏、石原慎太郎氏や稲田朋美氏ら…

萩原収著&中森明夫コラム『文学少女図鑑』

28日の土曜日にこっそりw 池袋ジュンク堂の『文学少女図鑑』のトークイベントにでかけていきました。萩原収さん、中森明夫さん、そして映画監督のタナダユキさんのお三人に、同書に出てきた文学少女たちとのトークは新鮮でした。いくつも話題があるのですが…

萱野稔人編著『ベーシックインカムは究極の社会保障か』

この本の題名への答えは正直ノーである。ベーシックインカムについては僕の周りでも賛成者が多く、本書に収録されている飯田泰之さんはその代表であろう。だが、僕は以前からベーシックインカムについては違和感を表明してきた。本書ではその「違和感」を一…

財政政策でデフレ・ギャップは埋まるか?(田中秀臣・野口旭・若田部昌澄編著『エコノミストミシュラン』より)

藤井聡氏のこの発言を読んで、デフレ・ギャップは財政政策で埋まるのか、という問題について、2003年の我々の著作から野口旭さんの発言を引いておく。 野口旭:財政派に対する不満をもうひとつ指摘すると、彼らももちろんデフレギャップを重視するわけですが…

“埋蔵金”はなかったのか?ー答:依然としてある

渡邉哲也さん@daitojimari が、チャンネル桜の経済討論(http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20120710#p1)で、「埋蔵金はなかった」という発言をされてて、かなり気になったので少し調べてみることにした。 簡単にいうと 1)埋蔵金はある 2)民主党政…

8月15日阿佐ヶ谷ロフトで「戦後67年」トークイベント

たぶん異色の組み合わせでしょう。以下、阿佐ヶ谷ロフトのサイトから転載。戦後67年特別企画 ―Beyond The Postwar―「戦後」を超えて 〜憲法から原発まで徹底討論〜今年「戦後」は67年を迎える――。憲法、国防、外交領土、歴史観、民主主義、そして原発… 山積…

「ご当地アイドル福岡激戦」『読売新聞』西部版7月11日夕刊でコメント

ようやく手元にきたのでご紹介。福岡のご当地アイドルを紹介した記事。QunQun、LinQ、HKT48が中心。福岡の主にアイドルで8組を別表であげているがなぜかHRがない(可愛そうに老舗なのに)。それにCQC'sもない。 このサイトに記事の前半部分があるが、後半はLi…

NHK取材班『生活保護3兆円の衝撃』

生活保護の急増の主因を、区分でいうところの「その他の世帯」、その内実は働ける世代の失業者であることにまず本書は注目している。また貧困ビジネスの実態、不正受給問題についての具体的な取材を積み重ねている。 本書の最後では鈴木亘氏が総括的な発言を…

財政政策をめぐる雑感

以下はTwitterでつぶやいたものをベースに少し雑談調のエントリー。 一時的な財政政策と恒久的な財政政策の違いがわからないと、僕がチャンネル桜の座談会で「自民党ぽい国土強靭化計画反対、でも恒久化財政政策ならいい」といっていた意味が理解できないと…

豊崎由美 『ガタスタ屋の矜持 寄らば斬る!篇』

豊崎さんから頂戴しました。ありがとうございます。「ガタスタ」とは、ヴァージニア・ウルフ由来の言葉で、「スタンプ」(評価)し、「ガタ―」(要約)する、というふたつの行為をまとめた言葉です。ウルフはこのふたつの行為をもって書評家を批判的にみてい…

備忘録(ニッポン放送「ザ・ボイス そこまで言うか」)

うっかりブログに記録しておくのを忘れたもの。6月27日に出演したもの。前日に消費税法案衆院可決。 podcastがあります。 http://podcast.1242.com/sound/3989.mp3

備忘録(リブロ池袋でのトークイベント&sayaさんのライブ)

6月28日にリブロ池袋で片岡剛士さんとトークイベントをやりました。片岡剛士×田中秀臣トークイベント 「円高・デフレ・失われた20年は自然現象ではない!」。 盛況でした。ご参集いただいた皆様ありがとうございました。 うっかりトークイベントの内容を録音…

備忘録(豊崎由美×栗原裕一郎 いつも心に太陽を 第四回に参加)

いつも勉強になりまくる石原愼太郎文学のトークイベント。これで四回目です。今回は石原の初期短編を読解していきますが、石原の短編のよさがよくわかる、という本来の趣旨であるdisる、観点がいまやかなり後方にいってしまってますww。そのうち劇的に修正…

備忘録(7月8日の韓流ゴリ押しトークイベント)

荻窪ベルベットサンはやりやすいですね。古谷経衡さんとsayaさんの三人で二時間半もしゃべりまくりました。帰宅して動画をみましたが、いいですよね。ぜひ見てください(http://www.ustream.tv/recorded/23847733)。 韓流問題を切り口に、韓流好き=伝統保…

備忘録(7月10日の上念塾in Naked Loft)

上念司さんとのトークイベントです。この二日前の韓流ゴリ押しトークイベントも面白いものでしたが、こちらのおなじみの二人の展開も毎回、楽しみなのものです。下は話しているときの二人。

ブータンをめぐる話

これも備忘録ですね。7月1日の朝日新聞のブータンをめぐる記事について、それを書いた西本記者とやりあったものです。ブータンそのものではなくて、その記事のいまの日本での読まれ方や、ジャーナリストのとらえ方の違いが、ふたりのあいだで明瞭ですね。ま…

動画「亡国増税日本と世界経済の行方」

チャンネル桜の経済討論が動画で見れます。一緒に出演した三橋貴明さんの言葉を引用しておきます。 今回の経済討論は、チャンネル桜の経済討論史上というよりは「日本の経済討論番組」史上、最もレベルが高かった経済討論番組になっていると自負しております…

トークイベント動画「韓流好きは罪ですか?ーゼロ年代以降の保守論壇を考える」

古谷ツネヒラさんとsayaさん、そして僕の三人で「韓流ごり押し」をテーマに、いまの現代的な保守と、伝統的保守との違いを考察するイベントでした。明るい雰囲気の中で、下の動画をみたらかなり密度の高い議論をしています。 韓流好きは伝統的保守ですー古谷…

円高シンドローム(≒定常デフレ)の図表化

ニコラ・ド・クレシー 『サルヴァトール』

ニコラ・ド・クレシーの世界半周、愛の旅路を描くグロテスク、文明への皮肉、情感などがごちゃまぜの一匹の犬?人間の成長物語といえるもの。まだ未完なのだが、ニコラ・ド・クレシー のすべての作品と同じく読みやすく、緻密な書き込みにもかかわらず、どん…

アレハンドロ・ホドロフスキー&フアン・ヒメネス『メタ・バロンの一族』上

これは面白い。自らの身体を傷つけることで宇宙一の残忍な戦士として通過儀礼を行うメタ・バロン一族の歴史を描くスペースオペラ。その奇想と活劇の描写は、本当にフランスの漫画はレベルが高いなあ、とうならせるものがある。下巻は秋に刊行予定だが、この…

どう考えても形勢不利なwトークライブ、ご予約どうかよろしく!

予約はこちらから http://www.velvetsun.jp/next.html#7_8