2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『週刊現代』の「日経平均45000円へ」で日銀の政策と株価の関係について簡単にコメント

いま店頭にでている『週刊現代』の「日経平均45000円へ」で日銀の政策と株価の関係について簡単にコメントしました、ご参考まで。

田中秀臣 (経済学者)【公式】おはよう寺ちゃん 2月27日(火)

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映画「キャメラを持った男たち 関東大震災を撮る」

去年は関東大震災100年だったので、さまざまなイベントが行われたり、また論評や著作も多く発表・刊行された。映画もドラマやまた表題のようなドキュメンタリーもいくつかあった。もちろん活動家たちが社会分断に傾斜したようなふるまいもあった。政治的な動…

ヘーゲル的円環運動とカント的楕円運動:日本の社会科学の口承的伝統

ヘーゲルの円環運動とカントの楕円運動との違いと、それがもたらした日本の社会科学への影響について考えている。丸山真男とヘーゲルでは、以下の笹倉秀夫先生が丸山真男に行ったインタビュー記録は非常に役立つ。丸山は学的認識ではヘーゲル的弁証法を利用…

なぜ環境活動家は絵画にスープをかけるのか

表題について少し日本語で読めるリンク先をまとめてみたことがある。ついでなのでここにもメモ代わりに。個人的には最後の浜野喬士氏の意見に近いが、より社会の分断をもたらす活動家の動きには否定的なスタンスを僕自身はとっていると思う。 NHKの事実関係…

リベラルアーツと経済学史研究

最近、自分の学的な背景を回顧するのではなく、専門研究をしている延長で気が付くことがあった。もともと学者になろうと思ったのは、大学二年生の時で、その時に福原嘉一郎先生の教養ゼミに入った。これは早稲田大学のとてもいい制度だと個人的には思ってい…

河上肇の古本について簡単にコメント

趣味もかねて、何十年経ったらぼろぼろになってること確実な経済学関係の古書を最近は購入している。お手本は、日本経済思想史研究の先達である住谷悦治の「貴重書リスト」(『住谷天来と住谷悦治』みやま文庫 所収)。 特にその中でも住谷悦治自身と河上肇…

モンドラゴンと反ホモ・エコノミクス

二週間ばかり前に、経済理論史研究会の重田園江氏『ホモ・エコノミクス』(ちくま新書)の合評会に出かけた。いろいろ勉強になったが、ホモ・エコノミクス批判という文脈では、自分の関係したものは、やはり『アダム・スミスの失敗』であり、そこでとりあげ…