2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
最後の若田部・片岡報告のみ拝聴。かなり実証的な部分があったのが驚く。マネーがこの時期効いてて、鈴木淑夫氏ら当時の日銀「異端派」ともいえる人たちと、日銀の伝統的なダム論みたいな主張、それに政治的ファクターのからみみたいなところが興味深かった…
一足早く読んでる『週刊東洋経済』。ブラッド・デロング教授の「米国は景気回復に向けあらゆる政策を講じよ」は、実践マクロ経済学のエッセンス濃縮。僕の師匠はその昔、「すべてやれ」ということを深い不況に直面したときの経済政策のコツである、と教えて…
『週刊 エコノミスト』か『週刊東洋経済』か、それとも他の媒体だかに寄稿した一文。宮崎哲弥さんに注目していただいた短文。ーー 本書はマンガである。しかしただのマンガではない。本書は明らかに80年代後半のバブル経済の爛熟、そして90年代初めのその崩…
明日は慶応大学で経済学史学会の全国大会。それを機会にして、前から書こうと思っていたことを手短にではあるが書いておきたくなった。 赤間道夫さんことakamacは、経済学史の世界にインターネットの効用をいち早くもたらしてくれた、その意味でのネット社会…
自民党と民主党の談合、もとい合議だそう。この政治的な過程は興味あるなあ。クルーグマンと与謝野大臣との話題の数百倍 笑。しかし残念ながらいまの僕にはこれを考えるまとまった時間がとれそうもない。週末にむかっていろいろありすぎるので準備に忙殺中。…
今週は群馬と東京の往復に、三週間だけやる新しい授業と、留学生(数カ国)が相対的に増加したゼミ(お陰様で定員オーバー)での準備にと、正直へろへろ。帰りに聞いてた上杉隆氏がコメント寄せてたJ-WAVEの時事問題の放送聞いてたら、この厚労省の分割の話…
この時期に、クルーグマンが来日して、英語力に問題がある?日本の一部ネット界や、経済学力に不安があるリアル・マスコミに衝撃を与えたら(笑)、またマクロ経済論争が余計な誤解でヒートするなあ、と思ったが、思ったまま昨日は疲れて番組チェックするつ…
ちょっと週末に経済学史学会があるのでその関連みたいないくつかの書籍、論文を今週は集中的に読んでいくと思います。エントリーもその関連が多く、専門おたくの話題が頻出するかもしれず申し訳ない(と謝らなくてもいいか)。 服部氏の主張については、以前…
なぜ日本のシンクタンクは駄目なのか? http://anond.hatelabo.jp/20090525202324 但し、危機なのに肝心の「専門家」が知恵を持っていない状況が浮き彫りになっているという指摘は事実だろう。なぜなら、コンサル部門は知らないが、調査・研究部門ということ…
ちょっと目薬を買いに近所のドラッグストアに行ったら、山積みでWHO推薦(文体うろ覚え)だかうたい文句があるアメリカ産の一枚500円以上もするマスクが売られてた。何人かのお客が手にしてたので僕も興味本位でみてみたが。 しかしこれが花粉症の季節じ…
永山薫氏から電話でひと月ほど前にこのエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090417#p2をみてだと思うけれど、こののイベントhttp://www.mangaronsoh.com/archives/57488.htmlにこないかとお誘いをうけた。大学の講義があって時間的に無理なの…
頂戴した『メディア史研究』に収録されていました。中村宗悦さんと私の旧稿にもふれていただきました。経済雑誌研究は、事実上研究分野の一大欠落を成していて、なかなか研究が進展していない分野ではないかと思います。ただ何年か周期で経済雑誌研究の盛り…
DVD視聴による洋画評論の体裁をとりながらも、一冊読むと現代のアメリカ社会・文化を知ることができる実用的な一書。その実践的な評論スタイルは、宮崎さん独自のもので、今回も楽しく読めました。月に20本は最低でも見ておられるそうで、これはなかなか…
よく思うけれども、ここでもうそろそろブログやめようかなあ、などと本音をぽつり吐くときにかぎってなんか意表をつくところから「元気」(?)をいただく 笑*1。 まだまだこの種の妄言とかねつ造があるかぎり、僕はブログやめられないの?? たすけて〜! 爆…
以前に見たことあるけれども、メビウス論を書いている諸事情から、この新版を購入。TVのシリーズで全部で14話からなる。冒頭と終わりのタイトルを抜かすと本編はほんの数分。全体でも40分ぐらいしかない。前みたときも大して面白いとは思わなかったが、…
昨日だかに190万アクセスに行きました。ありがとうございます。なんでブログをやっているのか最近よくわからないのですが 笑 考えてみればやりだした動機もよくわからなかったので、まあ、こんなものかなあ、と思うことにしています。そろそろ止めどきな…
実はかなり前にこれは購入してた。しかしなんといっいいやらわからない著作で、まあ、よくある各論だけとりあえず勢力均衡に配慮して、メンツ集めて出してみました、という形容しか思いつかなかった。同時期ぐらいに購入されたid:ITOKさんがmixi日記(全体に…
梶ピエールこと梶谷懐さんから頂戴しました。どうもありがとうございます。 本書は日本の大女優である淡島千景さんの戦前から現在までに至る女優としての軌跡が、ご本人、マネージャー、縁の深い方々への長期にわたるインタビュー、そして多くの研究者の貢献…
メビウス論の準備でいままで完全に穴になってた藤原カムイ氏のマンガを読んでる。氏の最新の連載であり、初回にメビウスを含むマンガ家の系統樹が描かれていた『Roots』という自伝マンガがあるけれども、その掲載誌『JC.COM』(1〜3号まで既刊で各号に掲載…
紹介した気持ちになってたこの面白座談会(『Voice』6月号)。自分用のメモ書きもかねていくつか論点を整理しよう。1 景気回復の目線が低く、なおかつ財政政策だけに傾斜しすぎの景気対策。結局はアメリカと中国の回復待ち? (コメ)最後のアメリカと中国…
小学生のように素直な気持ちで著者が、相方の「先生」とともに、このギトギトの欲望のインセンティブにからまった日本社会を解剖する、誰にでもわかる超経済学入門書である。「先生」の姿が暗黒のベールに隠れて誰なのかがわからないが、「国内外の一流大学…
ご恵贈いただきました。ありがとうございます。内田義彦の警句にも似た発言を冒頭で、アフォリズム集として風景写真とともにコラージュしたところが斬新ですね。経済学というか社会科学全般は「色気」がない学問だというのが一般的なイメージでしょうけれど…
(付記)大学にいきましたら、武藤さんご本人からも頂戴しました。どうもありがとうございます。 ご恵贈いただきました。ありがとうございます。武藤さんの従来の研究をまとめた野心的な著作ですね。福田徳三の朝鮮、中国論についての変遷が、大正デモクラシ…
偶々、本屋の店頭にあった新刊のムックに目がとまった。事件の前に収録したものを、高橋さんが掲載を辞退したのにもかかわらず?収録したものみたいだ。内容を読むと正直にいって特に目新しい話題はなかった。長谷川幸洋さんとの共著『百年に一度の危機から…
ご恵贈いただく。どうもありがとうございます。副題に「数字で突く労働問題の核心」とある。本書はかなり論争的な本である。また副題のように誰でも利用可能な数字をもとに論を展開している点は論争をわかりやすくしている。本書が想定している批判の対象は…
さて現状は、フランスのマンガ家メビウスとその関連作家の調査と読書に追われてて、幸福なのか不幸なのかわからない境遇なのだが、まあ、めったにマンガ評論を書く機会もないのでなんとか踏ん張っている最中である。そんな中本書を手にした。昨年度と同じよ…
もちろん被害者で警察署に今日行ったわけだけどw そこで取調室というものに生まれて始めて入った。といっても事務フロアの片隅に簡易のべニアで囲んだような空間なんだけど。1対一の机と椅子があって、あとは簡単な空調、電話が据え置かれてあるくらい。 …
昨日の研究会の席上で頂いた『春秋』2008年12月号に掲載されていたエッセイ。ハイエク全集第2期の翻訳発刊に合わせて書かれたエッセイが同号にいくつか掲載されている。ハイエク全集第2期もラインナップを初めて見たけれども面白そう。 さて最近の世界同時…
ご冥福をお祈りします。 僕の速水氏への評価は、以下に引用(『経済論戦の読み方』講談社新書)した一文にもあるように、適切な金融政策に終始消極的であり、それが日本の停滞を確実に長期化させたというものでしょう。そして速水総裁時代に採用された量的緩…
たいへん疲れた。1時半から開始して6時まで行われたわけだが、もう少し時間を短縮した方がいいと思う。途中で一回質問したときと、最後の1時間のフリー討論で再度質問したときの僕の体力の減少度はかなりなものだった。あと換気が何気に悪くて頭が痛かっ…