2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

 コアCPIプラス、FRB利下げ観測濃厚、日銀は金利上げモード放棄が最善

コアCPIがほんのわずかプラスになったことが、すべて日本銀行の金利上げモードへの貢献「だけ」で評価される不幸な日本であるわけですが。それと「生活実感」からの恐怖をこのコアCPIのプラス転換になんとか読み取ろうという必死の努力も伺えるメディアの報…

雇用・能力開発機構の廃止・民営化にも賛成

本音をいえば全面廃止が妥当だとこれも思ってますが。昨日か一昨日の報道では例の「私のしごと館」だけピンポイント的に対象となっていたみたいですが、すべてが民営化の対象になりそうなのはいい流れだと思います。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071…

労働政策研究・研修機構廃止へ

若林亜紀さんのブログにあるようにまだ巻き返しがあるでしょうが、基本的な動きには賛成しています。しかしどの独法を廃止するかいったんだしてひっこめるなど迷走しているところが過去の小泉、安部政権と今回の福田政権との対照的なものですねえ。 http://s…

2007年経済書ベスト10

最近は漫画サイト化している当ブログですが(ええ、研究が佳境なのでさらにそうなってます、と言い訳)、本家?に戻って今年度の経済書ベスト10を選んでみました。 1 藤井良広『金融NPO』(岩波書店) 藤井先生の足で稼いだルポは興味深く、また私の個人的…

 『週刊現代』で怒りのコメント

現在、店頭に並んでいる『週刊現代』の「虎の子ボーナスを「守って殖やす」“大逆境”マネープラン!」で田中、日本銀行に“怒りのコメント”が掲載されてますのでお読みいただければ、と。

新井英樹『真説ザ・ワールド・イズ・マイン』

NHKで今日やってたらしいけれども、講義資料に使いたい ジャ・ジャンクーの『青の稲妻』を観ているのでスルー。しかしこの新井の作品は連載を欠かさず読んで、もし漫画のオールタイムベストを選ぶならば20本ぐらいのひとつには必ず入るだろう傑作ですよね。…

漫画オールタイムベスト30(作成中)

カココミやったり、新井英樹作品のエントリーを書いたら急に自分のいままで読んだ漫画のベスト30を帰りの車中で思い出してみた。皆さんはどうですか? コメントは作成中なので30作の題名だけ。全体の傾向で少年漫画(男原理中心ぽい)、無常や絶滅がすき 笑…

 中国は「バブル」なのか?

やはり「バブル」は崩壊してみないとわからない。Baatarismさんの最新エントリーを読んでいての感想なんですが、キーポイントはインフレ率にあると思います。原田泰さんが以前書いたことですが、いわゆる北京オリンピック後の不況があるのか否か、それがある…

プランゲ文庫と漫画

ふと漫画はどうなのか、と思い立ったのだけれども、すでにいくつか業績や報告がでていたのでご紹介。 プランゲ文庫とは http://www.lib.umd.edu/prange/html/introduction.jsp プランゲ文庫のデータベース http://prangedb.kicx.jp/login プランゲ文庫のソー…

労働政策研究・研修機構は廃止か業務ほぼゼロが妥当

下は一部の経済学者たちが提起した要望書批判の文脈で考えたものです。 政策の基礎となる研究や統計調査は厚労省内部か委託研究が妥当でしょう。なんで独立行政法人を別に設置してそこで行うのか理由がいっさい見当たりません。経済学者たちが書いた要望書の…

上野泰也『週刊エコノミスト』論説&加藤出『ダイヤモンド』論説

上野論説「FRB利下げ「出し渋り」の錯誤」はサブプライム問題関係では必読。僕はどこかで書いたけれどもFRBが市場の予想を裏切るほどのペースで利下げを敢行して4%を切るまで継続していくのが望ましいと考えてます。その意味で「インフレ懸念」というFRBの…

神でした 笑)

カココミをやってみた。http://kakocomi.comicpark.net/index 神ですた。笑。 http://kakocomi.comicpark.net/result/49e67d7f97752c05 いまでも高速のパーキングとか、日付変わってあえてwよるコンビニでの立ち読みなどで結構こまめによんでますね。雑誌は…

レッシグ:Code2.0

大屋雄裕氏の『自由とは何か』で示唆をうけて、いわゆる絶対的貧困にかかわる論点としてのアーキテクチャ論を「生存権の経済学」の中で考えているわけでして、遅れてますがレッシグの1.0の方は最近読みました。 検索したら2.0が出てたので購入したのですが、…

奥野満里子『シジウィックと現代功利主義』

研究のための読書。前半が砂をかむような原典の詳細な記述(おそらく普通はここで挫折する可能性大)。後半は眼が醒めるような現代功利主義のコンパクトな解説を含むシジウィックの再解釈。しかし松嶋敦茂『功利主義は生き残るか』を読んだ後だとあまり(自…

藤井省三『村上春樹のなかの中国』

講義用の資料として。『世界は村上春樹をどう読むか』や黒古一夫『村上春樹』の附論「中国における村上春樹の受容」(王海藍)なども。高度経済成長と都市部の大衆消費のアイコンとして。 村上春樹のなかの中国 (朝日選書 826)作者: 藤井省三出版社/メーカー: …

でろでろで〜

ギャー! 『失われた時を求めて』を立ち読みしていた女性があまりに綺麗だったので、それをネタにブログを書こうと思ってたら、『地獄小僧』をうっかり買うのを忘れた!。 伊藤潤二や楳図かずおなども怖いですが、僕が子供のころに本当に怖かったのは日野日…

フランスの戦争物

ちょっと前だけれども小野耕世さんたちの講演会でふれてて、題名確認せずに気になっていたフランスの戦争物はこれでは? C'était la guerre des tranchées, 1914-1918 いま、積読だった『pen』の世界のコミック特集を読んでてきがついた。しかしフランス物は…

 経済学史学会関東部会

アナウンスをいただく。「続き」に詳細あり。 参加できるのは会員だけかな。というところですでにテーマの解答がでてしまいかねない。学会員以外もまじえて討論しないとあまり意味はないのではないだろうか。そもそも報告者(パネリスト)のだれも政策ないし…

炎上じゃなくて鎮火してた

ネットニュースでみたので「炎ジョイ」サイトをみたら鎮火のご案内。http://enjoy.mocovideo.jp/ しかしこのネットニュースで読んだ超強気というか無邪気というかなんというかの下のご発言とは好対照な鎮火対応にryu :開発元のスパイダーネットワークスのH…

コミック版『失われた時を求めて』

英訳版を読んでまだそれほど時間も経過していないのに日本語版登場とは。なんか損したような。笑。これを読んでから絶版状態の『プルースト母との書簡』や、名著アラン・ド・ボトンの『プルーストによる人生改善法』を読むのをおススメ。 失われた時を求めて…

山田芳裕『度胸星』復刊

1000円超えたのか。もしこれで未完のまま終わったものを出しておしまい、というのだったらマジ怒るw と書いて公式サイトをみたら既刊の四巻だして終りみたいか感じ。http://www.e-1day.jp/morning/manga/hyougemono.html これだと僕は怒るわけだが 笑。四巻…

川原和子ブログ

アンテナに登録。NTTのウェブマガジンの連載ではほぼ100%つぼにはまった作品選をしてくれる人なのでこれからも参照していきたいと思ふ。今回は「茶ノ風」というのか。無料の第一回を読だんだけどれも絵は非常によさげ。まとめて読みたいね。 http://mangalo…

生存権の経済学的基礎を考えていると……

なんのこっちゃか、と思われるだろうが(笑)。生存権の経済学的基礎を考えていると、ヘーゲルやカント、それにベンサムなんかに結局はつきあたる。この連休に読む予定なのが、ヘーゲル『法の哲学』『ヘーゲル政治論集』、プリッダートの『経済学者ヘーゲル…

備忘録(韓国映画ショーケース2007)

忘れないように公開備忘録 笑)。パク・ソルミがでてる『極楽島殺人事件』は絶対に観る。『カンナさん大成功です』はこのブログでもとりあげたもの。面白いですよ。 http://www.cqn.co.jp/ks2007/works.html

キム・ギドク『魚と寝る女』&『受取人不明』

原題は「島」。湖畔で釣り客を相手に船宿(湖に浮かぶ個室)を提供したり、自ら売春をしている女。殺人を犯した男がここに逃げ込む。男と女がそれぞれ殺人と暴力を重ねることで、いまある世界を離れふたりは同一化していく。清算主義の実行による別な世界(…

グリーンスパンこそバブルのチアリーダー(スティグリッツ吼える)

先読み『週刊東洋経済』。今週号は面白いよ。スティグリッツが昔からの(翻訳もある『人間が幸福になる経済とは何か』を参照)グリーンスパン斬りを全面展開。あんまり詳しく書くことはやめとくからみんな来週本屋へゴー! 笑。 とりあえずグリーンスパンのサ…

桝山寛『テレビゲーム文化論』

講義関連(レジャーの経済学、別名サブカルの経済学)でゲーム関連をおさえたく(と毎年思ってて毎年スルーしているが)、この本は2001年までは年表もあり参考文献もありそれなりに充実しているのですが、01年以降の展開で類書を探しています。もしご存知の…

山本御稔『ラーメンでわかる投資理論』

授業のネタ本のひとつ 笑。これはなかなかいいよ。ラーメンで標準偏差がわかるし。効率的フロンティアもなんかわかった気になるし。オプションの概念もなんかだまされて理解した気になるし。これだけのすぐれものはないです。 ラーメンでわかる投資の理論作…

ブレードランナーか、ゾンビーノか

今日、偶然に講義で参考資料としてブレードランナーのディレクターズカット版の導入部や都市の映像部分を学生と一緒にみたばかりだったのだが、http://www.eigaseikatu.com/title/19413/ でみるとまた違う版を映画館でやっているのか。この映画は20数年前に…

 取材メモ&河野龍太郎『週刊東洋経済』論説&嶋中論説

今日、大学にいたら某誌からサブプライム関連の取材。日本経済へのサブプライム問題の影響は限定的という多数意見。ただ日本経済のスピードが高速道を40キロで走っているとして、アメリカや他国が100キロ。同じブレーキ圧(サブプライムショック)をかけると…