2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
田中 これはまた……、凄いメンバーが集まりましたね。 若田部 現政権の経済政策とその追随者に批判的な人ばかりだ(笑)。とまさにこの面子の対談の性格を凝縮した冒頭の対話からあとは怒涛のように、現在の政府の政策ー特に増税路線、デフレの継続、後手にま…
いい本である。冒頭の三人の先輩たちのそれぞれのアドバイスが本書をひとつの人生の物語としても機能させている。本書のもとは半期の学部学生向けの講義であり、非常にねりこまれた分かりやすい構成になっている。特に第一講のポイントの3つは、いまの学生…
今日から全国で発売されている、私も監修に加わってる「経済学の偉大な思想家たち」シリーズの第一弾『グンナー・ミュルダール ある知識人の生涯』(ウィリアム・W・バーバー著)の訳者である藤田菜々子さんが、最近の『経済セミナー』の人気連載に登場。同…
白川日銀総裁の日本金融学会での講演に関する記事を読むと、彼も一国の総裁なのだからその発言がどのように報道されるか、一般の公衆にどのように受け取られるのかを十分に知っているだろう。 http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-214129201105…
◆『震災恐慌!』発売記念トークイベント緊急討論!「震災後の日本経済はどうなるか!?」〜関東大震災、阪神・淡路大震災後に日本を大不況が襲っていた? 東日本大震災後の正しい復興政策を緊急提言! 政府の無策が続けば、東北を見捨てることになるばかりか、…
自分ながらなんだかなあ、という2時間ドラマ並みのエントリーテーマではある 苦笑。まあ、これが日本銀行レベルなんだからしょうがない。日本銀行は直接引き受けできないと、現にしているのに詭弁を重ねて(ただし国会で最終的に認めたが)いたころから、総…
平山亜佐子さん(http://twitter.com/#!/achaco2)から「純粋個人雑誌 趣味と実益』の創刊号をいただく。ありがとうございます。 こ、これはw 平山さんにしかできないww。面白いw。「口上」「明日の神話への落書きの評価」「「電話奇談」「ふれあい館 デ…
青木裕子さんから頂戴しました。ありがとうございます。 18世紀のスコットランドで、「市民社会」と「国家」の関係を考察したアダム・ファーガスン。日本では戦後まもなく大道安次郎氏が代表作の『市民社会史』を訳した以外では、このアダム・スミスの同時代…
海老原さんに頂戴しました。いつもありがとうございます。よく「グローバル化、グローバル経営」といいますが、いったいそれがどのようなものなのか、いっこうにイメージできない、特に学生、または多くのビジネスに携わる人に、いくつもの事例を紹介しなが…
ネイキッドロフトで本日5月27日(金曜)開催!http://www.loft-prj.co.jp/naked/経済評論家!!上念司 presents震災恐慌〜経済3次災害を阻止せよ!〜 何もしない日銀と増税したい財務省がもたらす最悪の結末。地震、津波、原発を上回る最悪のネガティブショ…
先週の経済学史学会関東部会で報告した。ほぼ10年ぶりの部会報告(本大会では『経済政策形成の研究』に結実するフォーラムを主宰したのが直近の体験)だったと思うが、参加者の面子もこの10年でかなり変化していて、諸先輩方をあまりみかけなくなった。世代…
すでにお知らせしたとおり、今日が発売日です。文化を対象にした経済学の本だけあり、サブカルチャー、ポップカルチャーからハイカルチャーまで対象は多岐にわたります。そして日本や諸外国の様々な文化現象とグローバル化との「創造的破壊」の多様性と問題…
いま発売中の『月刊宝島』7月号に寄稿させていただきました。上念さんとの対談本『震災恐慌!』を踏まえて、なんで財務省や日本銀行は「日本のため」に行動しないのか、なんで日本銀行は「なにもしない」政策を採用し、財務省は危機的な状況のときに緊縮政策…
「経済学者の偉大な思想家たち」シリーズの第一弾。若田部昌澄さんと僕の監修でお送りするシリーズです。この第一弾の訳者は藤田菜々子さんで、日本のミュルダール研究の第一人者です。また藤田さんは制度経済学の視点から資本主義の多様性についても著作や…
国債を「借金」だと単純に理解している人は一般の人のみならず、影響力のある知識人にも多い。もちろんエコノミストや経済学者の中にも少なからずいる。ところで国債を「借金」だと考えてしまう人たちは、なぜか同じ理屈で貨幣を「借金」だとはみなさないよ…
なんでも高橋是清が昭和恐慌のときに日銀に国債の直接引きう受けしてそののちその大半を短期間に市中に売却した、ということが、リフレ派批判になるらしい(リフレ派はその事実を知らないとか、そんなに早く市中に売却したらマネーが減少しているだろうとか…
ルーヴル美術館BDプロジェクトの第二弾の翻訳です。前作はここで紹介した『氷河期』。この作品もまた幻想的な雰囲気と似非考古学的な側面がドッキングした作品です。美術館は時間の経過とともにすべて怪奇なものに変化してしまうのでしょうか? カフカの『掟…
岩田先生は日本銀行理論への一貫した姿勢から一般的には金融理論の専門家「だけ」のように思われるが、もうひとつ重要な専門家としての側面は都市経済学のプロであることだ。今回の東日本大震災の復興をテーマにした本書でもその都市経済学の専門的見地が十…
献本いただく。どうもありがとうございます。荻上さんが震災直後からデマの類を収集、そしてその分析や対処法などを継続して取り組んできたのは多くの人が知っていることだと思います。 本書はその代表的なサンプルを紹介しながら、デマ・流言の分析の原論的…
光文社新書と同じくなぜかこのちくま新書も知ってる編集者さんの担当。両方ともさすがに目のつけどころがいい。もちろん荻上さんのポテンシャルがここでも全開です。これも贅言無用で読めばわかるけどとっても面白い。そこが重要。 やはりここ数年の不景気の…
渋谷のユーロスペースの試写会に招待されて先んじて観に行きました。会場は絶対業界の人ばかりで、経済関係はたまたま会場で会った原田泰さんだけではなかったでしょうか。原田さんはここにも書いたけど映画論の訓練もうけてる本格派です。 さて映画は原作か…
本日、刊行。この日本の国難に覚悟をきめてふたりで語り下ろしました。編集の力でわかりやすくなっていますが、水準はさげてません。政府系の発言とは異なる震災復興についての見方を提供できてると思っています。よろしくお願いします。震災恐慌!?経済無策…
待望のタイラー・コーエンの『創造的破壊』の見本到着! これは今後、サブカルチャーも含めて文化・思想を経済の眼からみるときの必読参照文献に絶対なる。 コーエンの『創造的破壊』は一度、ある版元で企画があがったが実は流れてしまった。そのときの僕の残…
第七回の河上肇賞、いま現在、Twitterやブログ経由で応募するとおっしゃる書き手が複数名いらっしゃいます。うれしい限りですし、本当にお待ちしています。いまこのときにこそこの賞の意義があるのだと確信しています。審査をつとめますが、もし応募の際のさ…
http://tinyurl.com/3zha2pr ほぼ先週までの東日本大震災をめぐるマクロ経済政策について日本の経済学者・エコノミストの論点を展望しました。今後の議論に役立てて頂ければ幸いです。
アマゾンなどで予約も始まり、今日は見本が手元にやってきました。上念司さんとの初めての共著です。本書に貫かれているテーマは、政府や日本銀行が東日本大震災という危機においても、まったく官僚的な前例踏襲主義とでもいうべき「平時の思想」にとらわれ…
『明治以降 本邦主要経済統計』(日本銀行統計局)を利用して、関東大震災のときを中心にいくつかデータをみてみたい。あくまでもこの本から拾ったものであり最近の研究や再推計などは対象外である。 まず関東大震災による国富への被害は、当時の単位で東京…
5月からの開講なので補講の代わりに以下の本の「書評」を書くことを課題にする予定(三冊程度)。いずれも経済学者やエコノミストではなく、ジャーナリストないし専門外の人間が書いたノンフィクション、ルポルタージュである。制作途中。1、沢木耕太郎『危…
セブンアンドアイで予約の告知あり。自分たちでいうのもなんですが最もヤバい組合せで登場。つい最近まで話していた最新の内容を含めて、東日本大震災以後の経済情勢について徹底的に語り下ろししました。http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/11…
関東大震災のときの経済学者の活動についてのメモ。ここでいう「活動」は単なる講義、論文書きや各種メディアへの寄稿を意味するのではなく、政府とのかかわり、政府への政策提言などにかかわるものである。これらの「活動」以外では、(経済学者ではなく後…