『映画は映画だ』、『喧嘩ーヴィーナスvs僕ー』

 キム・ギドクの原案・制作の『映画は映画だ』。キム・ギドク本人の作品『夢』よりが数段いいが、しかしそれでも間延びしているところもあり、娯楽作としてのカタルシスにも不足。前評判がいいので期待したのだが予想を大きく裏切られた。

 『喧嘩ーヴィーナスvs僕ー』は、韓流ドラマの傑作『恋愛時代』の監督によるもの。物語もやはり離婚した元夫婦がなかなか縁が切れないという設定は、『恋愛時代』と同じだが、その腐れ縁の形が愛の再生ではなく、単なる激しいバトルということで、一種のパロディにもなっている。残念ながら非常に退屈だった。他に『六年目も恋愛中』も借りてみててが途中で爆睡。どうもこの三本はハズレばかり。