韓流

ソン・イェジン『恋愛時代』(第1話、2話)

至近距離から(ファンミーティングで)拝謁し、その美貌に打ち抜かれたただひとりの韓流女優にしていまだに他を圧してのファン 笑。 ソン・イェジン嬢の一度は無くなった日本の公式ホームページが一月前に再オープンしてたとは不覚。 ソン・イェジンとは? h…

キムチを売る女

今年最初の韓流映画。辺境の地での朝鮮族の母子家庭の日常と破滅の物語。キムチのための野菜を刻む音と狂気の小走りの音がだぶるラストは心に不吉な余韻を残す。全体的に僕の経験したというか抱いている中国社会の一断面の印象にとても近い。この監督の作品…

備忘録(韓国映画ショーケース2007)

忘れないように公開備忘録 笑)。パク・ソルミがでてる『極楽島殺人事件』は絶対に観る。『カンナさん大成功です』はこのブログでもとりあげたもの。面白いですよ。 http://www.cqn.co.jp/ks2007/works.html

キム・ギドク『魚と寝る女』&『受取人不明』

原題は「島」。湖畔で釣り客を相手に船宿(湖に浮かぶ個室)を提供したり、自ら売春をしている女。殺人を犯した男がここに逃げ込む。男と女がそれぞれ殺人と暴力を重ねることで、いまある世界を離れふたりは同一化していく。清算主義の実行による別な世界(…

キム・ギドク論に向けて

決まった仕事というわけでもなくいってみれば息抜き=趣味でキム・ギドク論を書くつもり。参考資料読み。下の本はキム・ギドク論としては最も洗練された諸論文が掲載されていると思う。半分まで読む。 Kim Ki-duk作者: Kim Ki-duk出版社/メーカー: Dis Voir Ed…

 韓国映画あれこれ

少し間があったがキム・ギドクの作品の中に清算主義的心性(への批判)を見出して、それを機軸とした作品論もどきが念頭にあるのだが、『絶対の愛』のDVD化と同時にいままで見たくともなかなかチャンスがなかった初期作品のDVDも出る。これは快挙。これで少な…

 小さな恋のステップ

いま韓流ファンの間で評価が高い『私たちの幸せな時間』に出演しているイ・ナヨンのちょっと腺病質でついでに歪んだ?笑顔がマニアックな魅力を放ち、全編まさにヌルイ変化球でせままくる怪作コメディ。男優の方はモムチャン度最低ランクで(『トンマッコル…

 恋の潜伏捜査

高校生に化けたブリジット・ジョーンズが、日本からやってきた大沢たかお扮する高校生をナンパするために、潜伏捜査でダイエットかねてワイヤーアクションしてパッチギする快作です(爽快な一作なので暑いときにおススメ)。なお『スケバン刑事』なんか知らな…

 あ、いま気がついた(by 韓流好きなリフレ派)

アッキーって、韓流ファンなのか!! いま、気がついた。さらにますます上げ潮(意味不明)路線。 関連エントリーここ

 『秋へ』&『愛するときに話すこと』&『毛皮のエロス』

というわけでもうだいぶ前に見たのを三本。韓流映画の方はまだ日本で未公開(最初のは秋に公開、後のは韓流フェスで公開)なのでVOAで視聴。『秋へ』(邦題『ノートに眠った願いごと』)は10年前の韓国のデパート崩落事故を契機として、その事故で恋人を失った…

キム・アジュン『美女はつらいよ』

このキム・ギドク作品の後にいきなりなんだが、『美女はつらいよ』も見る。 これは韓国で昨年末に公開されて大ヒットした整形社会を風刺したともとれるコメディ。日本公開も日本版もまだなし。英語字幕のVCDで。これはキム・アジュンの魅力が炸裂。というか韓…

キム・ギドク『コースト・ガード』

海岸線を守る軍人の一部隊の規律と人間性が次第に崩壊していく様を描く。いままで見たキム・ギドク映画の中では最も緩い感じの作風。僕が勝手に解釈している清算主義的風土や小宇宙への批判的視座はもちろんある。海岸線に夜中侵入すれば誰何を問わず銃撃、手…

 オアシス

重度脳性麻痺の女性と社会適応が難しい男とのせちがらい世の中での夢幻的な愛の様相を描いた作品。『ミリオンダラー・ベイビー』でトレーラーハウスに住む母親たちのためにヒロインのボクサーが苦労の末に豪華な家をプレゼントするのだが、喜ばすどころか母…

 イ・ウンジュ『スカーレット・レター』

韓流映画やドラマの魅力にふれて、真っ先にファンになったのが、チェ・ジウ、パク・ソルミの『冬ソナ』組と、ソン・イェジン、イ・ウンジュの『永遠の片想い』組。特にイ・ウンジュの同作品ラストのはにかんだ表情は忘れがたい印象を残した。ところが彼女のファン…

 我慢の限界、『プラハの恋人』最終巻&『ウェデイング・キャンペーン』

だめ。我慢の限界。途中をすっとばし最終巻へ。なんの不都合もなく接続できた(苦笑)。韓国の警察キャンペーンか? (^^;)。チョン・ドヨンの演技と、むしろ脇役だが『絶対の愛』で好演したガードマン役ハ・ジョンウがいい味だしていると思う。撫で肩体…

 『プラハの恋人』Vol.6

昨日はTSUTAYAの割引デーw。近隣の韓流オバサマたち(たいてい籠持ちで開店から並んでます 汗)と壮絶な新作韓流物レンタルバトルを繰り広げるオレがいる(−−;)。で、勝ったようで負けた収穫がこれ。『チェオクの剣』のあまりにも悲惨な最期で「茶母廃人…

 チェオクの剣(全)

なんてことを! 救いがまったくないよ(涙)。チェオク(ハ・ジウォン)がほぼ全編にわたり疎んじられ、プチ迫害される、マゾ的構成に加えて、最後もかい! ネタばれになるので書けないけれども精神衛生上悪すぎる。あとやはり日本語版は再編集してあるのか…

 キム・ギドク『絶対の愛』と清算主義的なものの破綻

原題は『時』。時の経過によって恋人の肉体は飽きられてしまうのか? この問いに真剣に向かってしまった女性が整形手術で別人の容姿に生まれ変わることで、恋人の心をつなぎとめることができるのかどうか。次第に「自分」であるとは何かを喪失してしまい、物…

 ホン・サンス『浜辺の女』とBullshit Philosophy

この前の東京国際映画祭で上映されたもの。英語字幕版のVCD(一昔前のものよりも格段に映像進歩)で見る。ホン・サンス版『男と女』。ただし二人ではなく、男二人と女二人が関係している(笑)。舞台は新頭里シンドゥリ海岸というところらしいけれども、ルル…

 キム・ギドク本

なんか中上健次みたいな人だ。これ日本語ではあまり聞くことができない深くかつ暴力的な言語だなあ。おそらく嫌悪を持つ人は即座にもつインタビュー集。僕はもちろん大好きですが(^^;)。 キム・ギドクの世界 ?野生もしくは贖罪の山羊?作者: チョン・ソ…

 チェオクの剣vol.1

ハ・ジウォンって『リメンバーミー』のころのがきんちょぽいイメージしかないからこの作品の凛々しさに仰天。特撮はかえって邪魔かも。第1回はカメラワークや編集が落ち着かず(たぶん日本語ヴァージョンでカットされてるところ多い?)わけがわからなかっ…

 地球を守れ!

妄想男がエイリアンだと思いこんでいる大企業の社長を誘拐し拷問攻めで、エイリアンの地球侵攻を防ごうとしている、というシチュエーションではじまるお話。さてどんな結末が。って人間力みなぎる残酷なシーンの連発。ただし勢いで誤魔化されてるがかなり荒…

 ハッピーエンド

う〜ん、何が面白いのかよくわからんかった。チョン・ドヨンの大胆な演技には驚いたが不思議と『ユア・マイ・サンシャイン』の方が格段にエロチックに思える。

 キム・ギドク『悪い女 青い門』

イ・ヘウン(『冬ソナ』のコン・ジンスク役)が、家業の民宿(娼婦の置屋でもある)の娘を演じている。この作品は僕には最初の20世紀のギドク作品との出会い。いままで見た21世紀作品群と比較すると習作的な位置にあるのかもしれない。原題の「青い門」はこ…

 『プラハの恋人』vol.2〜5

こんな警官やだw こんな外交官いたら佐藤優みたいなおっさんいらないw*1 というわけでなんか支離滅裂感を豊富に湛えた巨大ダムのような『プラハの恋人』ですが、いったい全体なんで僕はこれ見てるのでしょうか? (笑)。ここまできたら最後までいきますよ…

 キム・ギドク『弓』

7歳のときから10年間、老人に船上に幽閉され続ける少女。老人は少女が17歳になった日に結婚することを夢見る。やがて釣り客として訪れた青年と少女に交感が生じることで、この老人と少女の調和的な関係が急激に壊れ始める……全編、主人公のふたりに台詞はなく…

 キム・ギドク『悪い男』(清算主義<暴力>と倫理の関係)&イ・ビョンホン『夏物語』

ギ毒に汚染されてるオレがいる。『サマリア』はやはりすごい作品だと思うが、この『悪い男』もすざまじい作品。娼婦街を仕切るヤクザが、たまたま街でであった女子大生に一目惚れ、その場で強制接吻貫行。その後、陰謀を企て、彼女を娼婦にしてしまう。男は…

頑張れ!グムスン

怪我で引退した国民的英雄のバレーボール選手グムスン(ペ・ドゥナ)が、幼児を背負い、夫の危機を救うために、ぼったくりバーの店員、援交オヤジなどに強烈アタック&レシーブをかましていくお話。正直いってつまらないです(;;)。ペ・ドゥナのファンなら…

サマリア

『春夏秋冬そして春』で驚き、『うつせみ』でがっくりきて、キム・ギドク作品から遠ざかっていたけれども、こんな素晴らしい作品をいままで見ないでいたとは。人生このまま損するところだった。いままで見た韓流映画の中で最も感銘した。いや、ここ数年見た…

 トンマッコルへようこそ

河上肇が空想したであろう、小国寡民を体現しているような深い山奥の神秘的な村。そこに集いし、南北連合軍、じゃない、北朝鮮、韓国、連合軍兵士たち。この種のテーマですぐに思い出したのが『エーゲ海の天使』。「エーゲ海」も戦争状況の中の桃源郷の話だ…