英語圏では最初の研究書かな。Kim KI Duk: On Movies, the Visual Language(Marta Merajver-Kurlat著)。Google Bookで一部しか読んでないけど生い立ちからじっくり書かれている感じ。いままでフランス語でkim ki-dukという論文集(英訳あり)、韓国語原本で日本語訳はその抄訳である『キム・ギドクの世界 野生もしくは贖罪の山羊』、それと未見だけどイタリア語で一冊キム・ギドクについての本が出ている。日本では宮台真司氏が短文を書いているのが目立つぐらいか。
他にはニューヨーク近代美術館でのキム・ギドクの回顧展でのカタログがpdfで利用可能→ここ
僕は過去エントリーでも何回か書いたけれども、キム・ギドクの作品を主に清算主義的心性から見ている。ともかくキム・ギドクの作品は見る決心がつくまでしんどくて、最近の二作は未見のまま。もう少しでDVDが出るんだなあ。この研究書を注文したので、一緒に見てみたいものである。
Kim KI Duk: On Movies, the Visual Language
- 作者: Marta Merajver Kurlat
- 出版社/メーカー: Jorge Pinto Books
- 発売日: 2009/05/15
- メディア: ペーパーバック
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『うつせみ』『春夏秋冬そして春』は旧ブログで感想を書いた記憶あり。『野生動物保護区域』と『リアルフィクション』は積読ならぬ積DVD状態