青木裕子さんから頂戴しました。ありがとうございます。
18世紀のスコットランドで、「市民社会」と「国家」の関係を考察したアダム・ファーガスン。日本では戦後まもなく大道安次郎氏が代表作の『市民社会史』を訳した以外では、このアダム・スミスの同時代人にして、また偉大な思想家の全貌はほとんど日本では(専門家以外では)知られていないといっていいでしょう。
しかし本書でも触れられていますが、最近のグローバル化の進展で、以前よりも社会的な紐帯としての「市民社会」概念の見直しが盛んになってきたのを背景に、その市民社会論の建設者のひとりとしてのファーガスンへの注目も高まってきたようです。
本書はそのためのいい入門書、また先にすすんだ応用の書としての役割もかねていると思います。
アダム・ファーガスンの国家と市民社会―共和主義・愛国心・保守主義
- 作者: 青木裕子
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2010/12/14
- メディア: 単行本
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