海老原嗣生『もっと本気でグローバル経営』

 海老原さんに頂戴しました。いつもありがとうございます。よく「グローバル化、グローバル経営」といいますが、いったいそれがどのようなものなのか、いっこうにイメージできない、特に学生、または多くのビジネスに携わる人に、いくつもの事例を紹介しながら、海老原さんのいつもの実証精神に裏付けられた好著です。

 この海外進出の成功、失敗をわけるいくつかのキーワードがあるのですが、それを海外進出の各段階をおって実例を含めて解説していてわかりやすいです。僕の関心だとやはり就職関係に役立つかどうかで、学生が企業の会社案内やHPなどをみて理解するときの一助になるのではないかと思います。例えば日本企業の外国人の本社採用、日本人社員のグローバル適応社員の育成などは、学生がいまからでもよく熟読した方がいいでしょう。大学にいる間に準備しておくべき目標(海外慣れと、ゆるい英語獲得目標)は参考になります。ハードル高いとだめになりやすいのは僕もよく知っているので「ゆるく」設定するのがいいのですが、ただゆるくやるときは周りに常に見守ってくれている教師がいないとなかなかいまの学生は先に進めないようです。