アマゾンなどで予約も始まり、今日は見本が手元にやってきました。上念司さんとの初めての共著です。本書に貫かれているテーマは、政府や日本銀行が東日本大震災という危機においても、まったく官僚的な前例踏襲主義とでもいうべき「平時の思想」にとらわれていること、それが被災地、日本の社会にとってきわめて深刻な事態をもたらす可能性を、その思いのすべてを語った本です。
僕と上念さんとの対談になっていますので非常に読みやすく、また僕らの思いと感性がそのまま全編に出ていることが、いままで僕が関係したあらゆる本(例外は『エコノミストミシュラン』ですが)の中でこの共著を独自のものにしていると思います。我々の仲間としてかけがえのない実行部隊隊長となった上念さんとの仕事は僕にとっても、危機のいまこそやるべき第一の仕事に思いました。
ぜひみなさんも読書だけに終わらず、日本のために何かできることをやっていただければ、そのためのきっかけになればと念じてやみません。また出版されたときにブログで話題にとりあげたいと思います。
- 作者: 田中秀臣,上念司
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (22件) を見る