「ニッポンの意識 ― ふたつのゼロ年代の経済学を比較する」

 シノドスで「ニッポンの意識 ― ふたつのゼロ年代の経済学を比較する」というテーマでしゃべります。詳細な中味は海の向こうで考えてくる予定。たぶんいままでここでもどこでも話したことのない話題にするつもり。

 イベントについては以下を参照ください

 http://synodos.livedoor.biz/archives/952677.html

セミナー概要:20世紀初めの日本の経済学は「貧困」や「社会」そして「自由」というものを発見した。これらのテーマを主軸にして、当時の代表的な経済学者たちは、複眼的な経済の体系を構築した。それは文化的領域や宗教的領域を含む時空的にも幅広く複合した視線をもっていた。21世紀の最初の10年間が終わろうとしている今日、日本の長期停滞と世界同時不況が重なる中で、再び日本の経済学は100年前と同じ問いー「貧困」「社会」「自由」の意味を問い直そうとしているように思える。ではこれらのテーマを扱った20世紀初めの複合的な経済学は現代においても意義をもつであろうか? このふたつのゼロ年代の日本の経済学の在り方を通して、歴史的視線から今日の状況を批判的に言及していきたい。