姜克実(ジャンクウシー):「人中心」石橋湛山の理念、今こそ

 姜克実(ジャンクウシー)先生の石橋湛山のリフレ政策の意義、政権交代などを中心にしたインタビュー。取材したのは毎日新聞の石戸諭記者

http://mainichi.jp/area/okayama/archive/news/2009/08/19/20090819ddlk33010418000c.html

湛山は失業を「人生最悪の浪費」と考えました。なぜか。それは、小国日本を生かす唯一の資源をつぶしてしまうからです。今の政治家はどうでしょうか。私には、最大の資源である人を軽視しているように見えます。

 姜先生の石橋湛山論は、長幸男先生と並んで僕には見習うべきところの多い湛山論といえます。特に上記のインタビューにもある人中心の経済学の在り方をリフレーション政策としっかり関連させて今日の問題を指摘されている点では、湛山を今日に生かす上で欠かせない視点を提供されています。

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 NHK「そのとき歴史は動いた」&姜克実『晩年の石橋湛山と平和主義』から http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070707#p2
 長幸男『石橋湛山の経済思想』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090408#p3
 漸進的構造改革の説明http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090409#p1
 石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(その1、その2、その3)http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090504#p1
 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090505#p1
 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090506#p3
 二・二六事件と改革病http://www.sbcr.jp/bisista/mail/art.asp?newsid=3103
 高橋亀吉の実践経済学http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080327#p1
 原田泰の経済学(石橋湛山賞受賞記念原稿)http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081204#p1