2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

指に炎症

どうもやはり暑くてばてたのか、昨日のエントリーは日にちを間違えてしまっていましたが、はてブなどで記録されてるので変更するのも申し訳ないから、そのままにしておきますね。とりあえず日にちが途切れるのも嫌なので今日は本来なら書いてる昨日の分も含…

竹中平蔵氏の論説への批判的一瞥

正論。 http://anond.hatelabo.jp/20080819001855「上げ潮派」(高橋洋一氏によれば日本では三人だけだそうだが)の政治的側面と、同時に理論的整合性よりも鞘取り的な政策企業家の側面が濃厚に表れたのが、今回の竹中論説ではないだろうか?

東浩紀・大塚英志『リアルのゆくえ──おたく オタクはどう生きるか』

まだ読んでないけれども、帯のコピーにある「世代間論争」といわれてもなあ。少なくとも同世代ぽい(とはいえ、高度経済成長期に少年時代すごした人たち、特に都市部の世代間の感覚的ズレは3年あいてれば事実上別世界なんだよね。この留保をつけた上で)大塚…

今日もお暑うございます。自分の言ってたことも忘れそうな暑さでございますね、ご同輩の皆さん。

いや〜暑いですねえ。今日は久しぶりにい早稲田界隈の古本屋を冷やかしていたわけですが、冷やかしにならず汗ダクダクでした。 さて新刊書店ものぞいたんですが、その昔、ネットでみた「学説史」に関する頭を捻る見解をふと思い出しました。僕はまったく賛成…

「使命」違います

:現在だって、熱現象の科学(熱・統計力学)は完成してなくて、物理学者が地道な解明努力を積み重ねてるわけだから、マクロ経済学においてだって、そうするのが、ぼくや田中さんの使命なんじゃないの?: http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20080816 残念…

雇用・能力開発機構“解体”へ

ネットのニュースを見て。雇用・能力開発機構については、拙著『日本型サラリーマンは復活する』(NHKブックス)や、猪瀬直樹メールマガジンを本にしたものなどで再三とり上げています。解体ではなく廃止論の僕たちの主張はこれらの本を参照ください。日本型…

橋本努『経済倫理=あなたは、なに主義? 』、森政稔『変貌する民主主義』

企画をお聞きしたときは、もっと軽快な本の印象だったのだが‥‥。これだと自分が何主義かは、いま流行りの血液型の本でも読んだ方がいいだろう。非常に読みにくく、また読み手の多様性に適応するというよりも、橋本氏のさまざまな「主義」メニューを読まされ…

業田良家『新・自虐の詩 ロボット小雪』

恋人用女性ロボットとして開発された「小雪」との前半はドタバタ調のギャグが重ねられていく。が、次第に川の向こう側=「負け組」の存在を通して、小雪が感情をもち、やがては川の向こう側の解放を試みていくシリアスなドラマになっていく。ロボットが純粋…

『植草甚一ぼくたちの大好きなおじさん』

本屋で平積みになっているので小野耕世先生が書かれているに違いないと直感したらやはり寄稿あり。植草の読書基準ー「ちょっと気のきいたもの」「ちょっとしゃれたもの」を読んでいく、というのはよくわかる。ディレタンントの肯定もよく理解できる。 74年の…

ブログ通信簿

オリンピック見てたら、急に自分の「成績」を知りたくなった。が〜ん、年齢が高すぎるよ。

小島寛之『容疑者ケインズ』

献本いただく。どうもありがとうご‥‥って、これで二冊目やん! 笑)。 「小島さんは僕とマクロ経済の理解が違うからあんまり紹介が気乗りしないなあ」(おススメしたくない)という選択と、「でもこの本を編集した人たちは僕のよき理解者たる知人でもあるし…

やはりねw

ぐ〜ぐやじい。ザ韓国の塊みたいな相手によく健闘したよ、末綱・前田コンビ。個人的に末綱選手のあの躍動感に魅せられましたが。三位決定戦は頑張ってほしいですね。 と、ニュースをみてみるとこんな記事が。合コンで異性に熱く語られるとウザいと思う話題ラ…

結局、日本銀行がいっていた「フォワードルッキング」って何だったんだろうか?

量的緩和解除、ゼロ金利解除から現在まで日本銀行があの時点から今日まで語ってた「フォワードルッキング」。今日の報道にもあるようにGDP成長率がマイナスになり景気後退がより鮮明になった。http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe082/pointj.pdf 株価などの…

容疑を否認している件について(笑

いや〜このゆうこりんのバチモンhttp://sankei.jp.msn.com/world/china/080813/chn0808130814002-n1.htmでいったいどんくらいかの国の関係者は懐に賄賂をせしめたんでしょうなあ。まさかこれもゆうこりんの吹き替えとかCGとかじゃないよね? 爆 それはそうと…

Manga研究書

次回の『m9』の連載では、と学会のアメコミ理解を批判する予定なんだけども、その関連で少しお勉強しているのが、Manga研究。いま読んでいるのは以下の二冊。Paul Gravettのやや個性的な『Manga』と、非常に詳細なmangaガイドであるJason Thompsonの『mang…

フェルドシュタイン:中央銀行の二つのスタンスと労働組合

マーティン・フェルドシュタインの論説(http://economistsview.typepad.com/economistsview/2008/08/feldstein-a-tal.htmlでの紹介による)から彼の論説を随時補いながら紹介。彼はFedとECBの金融政策のスタンスが、コモディティ価格の上昇によるインフレリ…

からまる日記と『不謹慎な経済学』

編集長の唐沢さんの日記。今回は田中ネタ(笑)。 http://karamaru.com/2008/08/20081007.html

パーサ・ダスグプタ『経済学』

特に日本人による経済啓蒙書の類*1では頭が捻りすぎてスジを違えそうな岩波書店の出版物の中で、最近出たもっとも良質の経済書。 本書の冒頭にあるように、よくある大部の経済学教科書との対比を意識してて、発展途上国の問題、環境問題など、現実的な話題の…

阿部彩・國枝繁樹・鈴木亘・林正義『生活保護の経済分析』

自分のいまの研究で、「生存権の経済学」あるいは「生存権の社会政策」をどう経済的に基礎づけるのか、という関心から本書を購入して数日前から読んでいる。しかし、この本はそういう理論的な側面だけではなく、所得保障一般についての事実や実証分析を豊富…

政治の流通革命

明日、書店に並ぶ『週刊東洋経済』から原田泰さんの「いまこそ必要な流通革命」を読んでいろいろ考えさせられるところがあった。 原田論説の要旨は以下のようなものである。 従来の政治は支持団体への利益配分だった。公共事業も補助金も関係団体に与えて、…

THE FRANK COLOR STORIES&聖☆おにいさん

世間は盆休みとオリンピックモードですが、当ブログの日常は変化なしですw。 このフランクシリーズは素晴しいですね。最初に読む気になるまで時間がかかったんですが、この色彩感覚(色校が大変でしょうね。原画をぜひ見たいと思いました)とグロテスクなス…

ダーク・ナイト

初日、お昼。観客は三分の二ぐらいかな? 長尺であり、物語は意外とオーソドックスに起承転結の抑揚をもって進行していく。前作をもうよく憶えていないのだが(笑)、今回の方がやはり正義と悪の逆転とか境目なし、とかいう最近のこの種の「深い」ヒーロー物…

早読み!東洋経済

恒例の2008年上期経済・経営書ベスト100ですが、まだ書店には並んでなく著者や関係者だけにお届けなので少しだけ遠慮して、順位はご想像におまかせして、ベスト100に入った知人の方、そして僕がベスト3にいれたもの(あと自分のw)を以下に羅列。 高橋…

最近、ふと思ったこと

僕の元合コン仲間の黒坂真君の『独裁体制の経済理論』を、自分でも微分しながら読んでるんだけども(笑)、この本の参考文献はなかなかよくておススメ。松尾匡さんもそんなこと書いてたけども。ただそこに青木昌彦氏の本が上っていてそれの日本語原著ぽい本…

容疑者小島寛之

あ、タイトル間違えた、すみません。下の小島さんの新刊『容疑者ケインズ』のことでした。献本いただきました。どうもありがとうございます。容疑者ケインズ (ピンポイント選書)作者: 小島寛之出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2008/08/01メディア: …

新しい経済思想家の台頭?(頭を捻る経済思想本ベスト3)

昨日、ある新聞社の記者の人が、大よそ「最近、新しい経済思想の研究者がでてきてるんでしょ?」ということを言われた。一瞬、僕は言葉に詰まってしまった。 「経済学」はさておき、こと「経済思想」に関しては、日本の現状はただ単に縁故採用的な(笑)「若…

アラン・B・クルーガー『テロの経済学』

藪下史郎先生の訳による注目作が出版されました。このブログでも何度かとり上げましたが、このクルーガーの本は経済学のできることが何なのか=経済学の意義と限界とはどこにあるのか、という問題を考える上でも非常に有益です。もちろん主題であるテロにつ…

米沢嘉博『戦後SFマンガ史』

先月、マンガ史三部作を図書館で借りてきて読んだばかりですが、この文庫版はいい! なぜかというと表紙イラストももちろんいいけども、単行本よりも寝ながら読めるし、そもそも図書館から借りた本には線も引けなければ付箋も付けられないし、単行本の二段組…

サブプライム危機とバーナンキFRB

みたいなテーマですでに一冊ぐらい本が書けるな、と思っていたら海の向こうで実行した人がいるみたいです。まだ出てないようですが、時期的にいいタイミングですね。しかし昨日も金利据え置きで事実上の緩和スタンスの継続を市場に伝えたようなもので、それ…

中尾知代『日本人はなぜ謝りつづけるのか 日英<戦後和解>の失敗に学ぶ』

献本いただく。どうもありがとうございます。いまから秘密結社の会合ですのでw 帰宅してから感想を書かせていただきます。それにしても僕はようやく前期終了。いくらなんでも長すぎじゃないかと思いますね。日本人はなぜ謝りつづけるのか―日英“戦後和解”の…