いや〜暑いですねえ。今日は久しぶりにい早稲田界隈の古本屋を冷やかしていたわけですが、冷やかしにならず汗ダクダクでした。
さて新刊書店ものぞいたんですが、その昔、ネットでみた「学説史」に関する頭を捻る見解をふと思い出しました。僕はまったく賛成しないんですが、まあ、いろんな考えを持つ人もいるのですね。学説史の対象もその分析方法も多様なんですが、古くはプラトンから、最近ではモジリアニ、ハイエクなどもその対象ですよね。もちろん人物だけではなく、経済思想的な観点からも、あるいは今の現象のルーツを過去に求めるなどさまざまですよね。僕は学説史の試みは十分いまの経済現象の理解に役立つと思ってます。でもまあ、下の引用みたいな(僕は頭捻るけれども)考えの方もいるのでしょう。
:だいたい学説史というのは、根岸隆氏のような功なり名遂げた学者が道楽としてやる以外は、マル経(略‥‥引用者)や数学のできない学生の逃げ込む分野である。物理学や数学の落ちこぼれが科学史をやるのと同じだ。現代の経済学で、数学がわからないのは文盲(最近は「非識字」というらしい)のようなものである。そういうディレッタントが「おれの読めないような論文は標準的ではない」といって、100年前の本を頼りに本職の経済学者を断罪するのは、科学史家が「アインシュタインは間違っていた!」とかいうトンデモ本を書くのと同じだ。:
でもどなたでしたっけこれ書いた人は? あ、最後に新刊書店で目になんとなくついたものもあげておきますね。現代の問題にひきつけたハイエクの再解釈という「学説史」の本です。
- 作者: 池田信夫
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/08/19
- メディア: 新書
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