ダーク・ナイト

 初日、お昼。観客は三分の二ぐらいかな? 長尺であり、物語は意外とオーソドックスに起承転結の抑揚をもって進行していく。前作をもうよく憶えていないのだが(笑)、今回の方がやはり正義と悪の逆転とか境目なし、とかいう最近のこの種の「深い」ヒーロー物の定番を追っているのだが、正直、そういう二元論の崩壊みたいなテーマに、そう簡単に入り込めないのだが。むしろ『すばらしき世界』みたいな原作を利用して、単一の価値観をとことんみせて終わったほうが、その種の「深さ」や「怖さ」を映像で体験できるような気もする。ネタばれになるので深くは書かないが、もちろん料金分の面白さを見せてくれることは間違いない。しかし正直、もうバットマン善悪二元論の崩壊話は飽きてきたというのが正直なところ。ジョーカーとバットマンでそれこそ前者の最後の口上ではないけれども、永遠に二元論の崩壊話やっとれ、といいたくなるジョーカーなオレがいるw。まあ、アメコミのヒーロー物で僕が拾い読みしているのがそういう傾向が強いということもあるけれど。ポニョにすればよかったかも 爆

オリジナル・サウンドトラック ダーク・ナイト

オリジナル・サウンドトラック ダーク・ナイト

劇場にあったSex and the Cityの盾看板の女たちの方がバットマンよりもカッコよかったw