研究のための読書。前半が砂をかむような原典の詳細な記述(おそらく普通はここで挫折する可能性大)。後半は眼が醒めるような現代功利主義のコンパクトな解説を含むシジウィックの再解釈。しかし松嶋敦茂『功利主義は生き残るか』を読んだ後だとあまり(自分の研究の)参考にはならなかったというのが正直な感想。読む順番が大事なのかもしれない。個人的にはエッジワース、ジェボンズ、マーシャルらとの繋がりを知りたい、と思った。

- 作者: 奥野満里子
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 1999/05
- メディア: 単行本
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