2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 サットンの方法論再考用メモ

サットンの方法論の本より経済の法則とは何か―マーシャルと現代作者: ジョンサットン,John Sutton,酒井泰弘,堀出一郎出版社/メーカー: 麗澤大学出版会発売日: 2007/10メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (3件) を見る その昔、苺経済板と…

日本の経済学と天皇制、アイデンティティー、暴力:四方田犬彦『日本映画と戦後の神話』

四方田氏の最新の映画評論のちゃとした感想は韓流ブログの方で書くとして、この評論集は難解な箇所もあるが面白いものだった。特にソクーロフの『太陽』をめぐる論説などであらためて、こと日本の経済思想上の問題として、天皇制、日本人のアイデンティティ…

山形浩生論説からアクティビティMの経済学

昨日ネット配信された『週刊ビジスタニュース』の山形浩生「山形月報!』をぼーっと読んでの感想をまとめる。 山形さん曰く、:川上宗薫といっても、いまの若い人は知らないだろう。 その昔(というのは、ぼくが中学生の頃だから30年前だ)、官能小説の 大家…

猪瀬直樹『こころの王国』(文春文庫版)

猪瀬さんから献本いただく。どうもありがとうございます。04年当時の単行本のときに一読していますが、今回の文庫の表紙が『モダン日本』なのがいいですね。猪瀬さんの取材段階で話題になったと記憶していますが、この『モダン日本』は当時のモガ(特に都市…

小松左京『小松左京自伝』

このエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080221#p4で稲葉氏が次の発言をしていました。 :稲葉 小松左京の『日本沈没』には、情報科学者の中田という人物が登場します。小説の中で中田はタスクフォースのリーダーになりますが、彼は、「ツボ…

ゲーム理論は心理歴史学に通ずる?:『もっとも美しい数学』

最近、当ブログでも話題にしたハリ・セルダンの心理歴史学ですが、以下の新刊ではハリ・セルダンの構想がゲーム理論との関連で語られております。ハリ・セルダンの章と最後のゲーム理論と心理歴史学に関する構想一口メモのようなところだけ流し読みされるだ…

貨幣カルト性とネット蝗

最初に関係ない話で恐縮だが、ネット蝗で思い出したのだが、いま池袋のジュンク堂で「虫を食む人々」展とかいうのをやっていて、イナゴのつくだにが売っていた。ネット蝗も佃煮になればいいのに 笑 さて本題。hicksianさんの感想http://d.hatena.ne.jp/Hicks…

小飼弾書評の一言感想

昨日のエントリーをもう少しまとめると以下のようになりました。本ブログのコメント欄からの転用。:小飼弾氏の書評について、あれは人気があれば暴論は(正しくても誤っても)正当化される、という一種のPolarization(集団分極化)を煽るまずい議論である…

「統制派」と「皇道派」という神話

二・二六事件にちなんで。エントリー題名のような視点を以下の本で展開されています。あとで詳細付加予定。 と思ったけどなんか研究室から書き込めなかったので意欲を削がれた。引越し失敗の原因だったあのパソコン、どうしたものかのう。二・二六事件とは何…

404 Blog Not Foundのコメント欄からはみ出たもの 笑)

404 Blog Not Found http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51007584.html 400字の制限からはみでた文章を以下にはみださなかった部分含めてコピペ。コメント欄にある僕のものは途中までのを美文(笑)修正したものです。個人的に、まさに期待したとお…

朝からすごいもの見た件について

テレビはみない主義なんですが、何か朝遅くに起きたらサンデープロジェクトやってて、司会田原氏、民主党藤井氏、自民与謝野氏のメンツだったので消そうと思ったら、いきなり田原氏が「日銀総裁の件はどうですか? 武藤氏とか」とふったので、一瞬消そうと思…

速水健朗『自分探しがとまらない』

妙に魅かれてちょい食いのように読み出したらとまらない。笑。僕の価値観をここに晒すと、「自分探し」という言葉は恥ずかしくて自分から積極的にはよう使わない。まあ、僕も80年代前半にバックパッカーとかいうの? あれやった恥ずかしい種族なのかもしれな…

八塚 春児 『十字軍という聖戦』

献本いただきました。どうもありがとうございます。異国間・異文化間への侵攻としては歴史的に関心を持っているのがアレクサンダー大王の東征と、この十字軍です。たぶん歴史学派経済学の影響だと思いますが、十字軍によって従来の封建制が前提としていた自…

『不謹慎な経済学』発売中

ほぼ書店に出ていると思います。どうかよろしくお願いします。 講談社の紹介ページ 不謹慎な経済学 (講談社BIZ)作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/02/21メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 303回この商品を含むブログ (60件) を見る

日本型ヒーローが世界を救う!続きでますた

増田悦佐先生、ご健在。渾身の大冊でました。今度はアニメ・コミックや大阪だけではなく本当に地球を救う!‥‥のか? 本書ではあまりアニメコミックネタが再説されたり、新展開を加えていない。非常にその点が残念ではあります。 日本文明・世界最強の秘密作…

潜水服は蝶の夢を見る

感動した。http://blog.goo.ne.jp/reflation2008/e/c42cef0ff9704d42c2a6a30387beea30 潜水服は蝶の夢を見る作者: ジャン=ドミニックボービー,河野万里子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/03/05メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 76回この商品を含む…

ロバート・フランク『日常の疑問を経済学で考える』

原書をすでに読んでいまして実はこうしてブログのエントリーを書いているパソコンの横にも鎮座しているほどの愛読書。今度の拙著やこのブログのアイドル経済学エントリーなどでも援用していた著作の翻訳がでていました。フランクの立場は、正統的な期待効用…

天コケ廃人と『映画芸術』

『天然コケッコー』ついに9回目 笑)。http://blog.goo.ne.jp/reflation2008/e/23461b1906be5dfc20feca06fedd201d これで一息ついたが、ついでに『映画芸術』の去年のベストとワーストを立ち読み。天コケはベストで第三位に。これはこれでいいのだろうが、『…

池尾愛子『赤松要』、野口旭の雁行形態論、広域経済論の陥穽

今日から研究書執筆の傍ら積読本の解消に努める所存です。積読状態の契機になった(笑)「ポル・ポト」は夜には読み終わるかと思いますが、朝一で読破したのは、池尾愛子著『赤松要』日本経済評論社。赤松要の貢献は三点あると思われます。 1 綜合弁証法 2 …

ハン・ヒョジュ『アドリブ・ナイト』

渋谷の映画館で。たまに思うが、ひょっとしたら日本の韓流はオバサマたちと俺で維持されているのではないか、と思う昼下がり 笑 映画評めいたものは韓流・ネタブログの方で後刻書くとして、『春のワルツ』での印象とは異なる孤独な影のある難しい役に挑戦し…

チョボチョボ論と増田悦佐

東浩紀「批評の精神分析 東浩紀コレクションD」 その1 ポストモダン以後の知・権力・文化 稲葉振一郎+東浩紀 http://d.hatena.ne.jp/jmiyaza/20080105/1199543492 こういう対談をしていたとは知らなかった(東コレクションDは未読)。興味深い。以下上記…

 ハリ・セルダンはヘーゲルの夢を見るのか?

見る。つまり下のエントリーの議論はそういうこと。

森永卓郎の財務省・日本銀行批判

http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/120/index.html 若田部論説のネット版も併せて読まれるとさらに吉。

第二の増田本

ということで。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20080220/p1

ウイリアム・T・ヴォルマン:Poor People

一年ぐらい前に研究室で購入希望出したペーパーバック版が届く。確か東京河上会で河上肇の『貧乏物語』を特集したときに注文したものである。すでに激しく積み重なる積読迷宮に仲間入り。 Poor People作者: William T. Vollmann出版社/メーカー: Ecco発売日:…

モギーコスプレネタ

久々ブログみて笑った。http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20080214#1202986874

麻生久美子『ハーフェズ ペルシャの詩』

リフレ派周りでは圧倒的支持を得ていたはずの麻生久美子嬢*1の海外初進出作品をみんながスルーしているので代表して??観てきたよ。東京都写真美術館で朝一の会。初めてこのホールで映画を観たけれどもなかなか落ち着いた雰囲気で座席もゆとりがあっていい…

松本三之介『吉野作造』

東大出版会の近代日本の思想家シリーズがなんと新刊を加えて完結。吉野研究は最近着実に深化していたけれどもこれは批判的伝記ともいえる高水準のもの。参考になります。 近代日本の思想家〈11〉吉野作造 (近代日本の思想家 11)作者: 松本三之介出版社/メー…

天然コケッコー廃人 笑

完全に嵌った。いま8回目を見てる途中。コマ数と秒数をそのうちソラでいえるかもしれん 笑。音声メニューを変えてみると驚くほど回りの演技陣が画面に見えないところで芝居をしているのがわかる。 関連サイト:http://www.s-woman.net/tenkoke/kaho/index.h…

Jonathan Zittrain :The Future of the Internet and How to Stop It

備忘録代わり。The Future of the Internet--And How to Stop It作者: Jonathan Zittrain出版社/メーカー: Yale University Press発売日: 2008/04/14メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を見る アク禁問題の本もある…