献本いただきました。どうもありがとうございます。異国間・異文化間への侵攻としては歴史的に関心を持っているのがアレクサンダー大王の東征と、この十字軍です。たぶん歴史学派経済学の影響だと思いますが、十字軍によって従来の封建制が前提としていた自足経済が崩壊し、貨幣経済(交通経済、流通経済とも表現されてました)の本格化をみた、というのが戦前の日本の経済学の採用する共通見地だったと思います。例えばトマス・アクィナスの経済学への貢献はそういった十字軍以降の新しい経済体制に旧来のキリスト教の教義がどのように現実的な適応をすべきかを示した、ということで経済思想史的な意義をもつともいわれていました。そんな自分のいまの興味からも面白い文献だと思います。ありがとうございます。
十字軍という聖戦 キリスト教世界の解放のための戦い (NHKブックス)
- 作者: 八塚春児
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2008/02/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なおアレクサンダー大王については、経済学者の中でもディビット・フリードマンが注目していまして、その遠征のロジスティックに関連する費用便益分析的な視点が以下の Donald W. Engelsの著作に詳細だということで、これは長く僕の書架に積読されてます 笑。最近は最後の本が出るようでアマゾンからアナウンスが来ましたが。
Alexander the Great and the Logistics of the Macedonian Army
- 作者: Donald W. Engels
- 出版社/メーカー: Univ of California Pr
- 発売日: 1981/02/01
- メディア: ペーパーバック
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アナウンスが来たのが下。なんか面白そう。
Alexander the Great Failure: The Collapse of the Macedonian Empire (Hambledon Continuum)
- 作者: John D. Grainger
- 出版社/メーカー: Hambledon & London
- 発売日: 2008/02
- メディア: ハードカバー
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