2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 唐沢俊一『新・UFO入門』

本当に入門だった(笑)。本の趣旨は古典のユングの『空飛ぶ円盤』(筑摩文庫)をわかりやすくした路線なのかも。ただUFO目撃者やUFO目撃期待者の心理によりそっていこうとする点は面白いのだけどダークサイドに落ちる危険性があまり感じられず、そこが本書…

寺脇研『韓国映画ベスト100』

ちょっと前の『キネマ旬報』での西部邁氏との硫黄島二部作を巡っての対談で、始めてこの寺脇氏の発言に触れてかなり失望したのだが、それでも韓国映画ベスト100という題名と題材に魅かれてしまい衝動買い。で、面白く読んでいるオレがいる(笑)。しかし寺脇…

 鷲田小彌太 『夕張問題』

積読にしていたのを読む。これは力作かつ有意義な読書体験。夕張の「破産」の真因を自治体の観光事業の失敗と裏借金が可能であった法制度の欠陥に焦点をあて、さらに政府や自治体に依存しない「夕張メロン」産業の成功事例を詳細に紹介し、農業中心で、なお…

 イルマーレ再見

僕が最初にみた韓国映画がこの『イルマーレ』。その洗練された映像・音楽そして作品の構成力には驚いたものです。韓流ブーム(おまけの嫌韓流ブームもw)が来るのはそれからちょっと後のことで、まさかそれをビデオで見てた僕が韓流ものを書いたりするとは…

 完全失業率3.8%

詳細はここを参照。季節調整値のもの。3%台にようやく突入。9年1ヶ月ぶり。改めてこの停滞が長期間だったことを実感。このまま低下してくれることを祈りたい(政策的には何もしていないに等しいので外部状況頼みだが)。 ところで有効求人倍率(一致系列)…

スティグリッツの世界経済予測DVD

Where Is the World Going to Mr Stiglitz? リージョナルコード1なので普通のDVDプレイヤーだと再生できない。パソコンでの再生も要注意。幸い??田中は韓流対応*1で再生可能なプレイヤーを所有しているのでそのうち見るけれども(^^)/。 先に見た人い…

スティグリッツのウォルフォウィッツ世界銀行総裁問題への発言

下のエントリーで久しぶりにスティグリッツのHPをみたらいくつかウォルフォウィッツ問題(wikipedia参照)で発言しているようなので内容を簡単にご紹介。ここ(pdf)とこことここ(pdf)。 1 アメリカが世界銀行、ヨーロッパがIMFのトップを割り振って決め…

ルーヨ・ブレンターノ『わが生涯とドイツの社会改革―1844~1931』

まさかこの本が翻訳されるとは。さすが中途半端な翻訳大国日本。ブレンターノはドイツの歴史学派の経済学者というよりは、事実上ドイツでの新古典派経済学の先駆者のひとり。日本の経済学や社会政策にも非常に大きな影響を与えた人。労働者と雇用する側が交…

パリス・ヒルトンの経済学がいま愛される理由?

労働経済学の権威であるBorjas先生のブログから。ここ。 当ブログではパリス・ヒルトンに注目する!と若干気の早い予測(http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20061101#p2)をたてておりましたが、どうもアメリカ経済学界が猛烈な勢いで当方にキャッチアッ…

? 銀河列車88?

備忘録代わり。http://nandakorea.sakura.ne.jp/koreanime.html

 目前の対応で目まわる

世間では松岡農相問題などで大変みたいですが、僕にとって目前にある問題は麻疹対策。これってITOKさんがmixi日記でも感想いってたけれどもパンデミックのある種の予行演習(もちろん実際にはその非常に縮小されたケース)になっていると実感。個人的には教…

松尾先生のパワポ

http://www.std.mii.kurume-u.ac.jp/~tadasu/kougi.html

 ゲゼルの翻訳

僕自身はまったく賛成してないゲゼル案ですが、その原典のひとつが翻訳されたことは素直に喜びたいと思います。 自由地と自由貨幣による自然的経済秩序作者: シルビオゲゼル,Silvio Gesell,相田愼一出版社/メーカー: ぱる出版発売日: 2007/05メディア: 単行…

『市場社会とは何か-ヴィジョンとデザイン』(SUP上智大学出版)

http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/sup33 本書の問題意識より :経済思想史には,対象をその時代的コンテクストに即して分析するという課題と,現在の経済学の状況を多様な歴史的・空間的視座から分析・批判するという課題がある.本書では前者に重点…

 東京河上会で貧乏(改訂版)

詳細は以下■東京河上会 2007年度公開シンポジウム「現代版『貧乏物語』」 日時 2007年6月15日(金) (開場)午後6時 (開会)午後6時半 場所 アルカディア市ヶ谷(私学会館)・六階「霧島(東)」 (JR・地下鉄市ヶ谷駅徒歩3分) 〈シンポジウム〉「現代…

 以下の事情で木曜までの私の講義はすべて休講です。

http://www.jobu.ac.jp/topics/measles2.html

 アカデミー賞に世界で最も遠いバベルネタ

経済系ブログ界にひさびさに血沸き肉踊る(そんな形容あったか忘れたがw)話題が登場。ネタ元はもちろんハリセルだ! 決戦! バベル3世かバビル2世か論争以下が経緯:yy 『ちょっと遠慮して塔にされたのかと推察しますw』 fhvbwx 『高い塔とはバベルの塔…

 エンロン

面白い。まさに強欲の名はこの企業にこそふさわしい。 エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2007/05/25メディア: DVD クリック: 96回この商品を含むブログ (57件) を見る

 ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー

確か劇場公開時はこんな題名。DVDででたら『ナオミ・ワッツ ハリウッド女優になる方法、教えます!!」。なんかどっちも売れそうもない(笑)。アマゾンの方はまだ劇場公開時のまま。ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー [DVD]出版社/メーカー: ジェネ…

 ミシキンの潜在GDPをめぐる講演(必読)

昨日の日本のOECDの経済予測に直接に関連してくる、日本銀行の現在の政策判断の基礎を批判的に考える意味では必読。 http://www.federalreserve.gov/BoardDocs/Speeches/2007/20070524/default.htm OECDの日本の経済見通しや近時の日本銀行の政策判断のひと…

コミック版『神聖喜劇』第三巻

東堂とその恋人の粘着屁理屈大会(笑)ほかを収録。ちょっとこの巻は疲れだけが残りあまり面白くない。むしろ後記の大西巨人の兵役回顧が読ませる。少し間隔を置いて続きを読んでみるか。 あと現実逃避でアメコミの『ボーン』を読んでいたら安眠できました(…

 デロングらのマクロ経済学教科書

ブログでおなじみのデロングとオルニィが共著で書いたマクロ経済学教科書をいま読んでいるのですが、これはなかなかいいですよ。ひとつには政策効果をみる上で、フィリップス曲線と金融政策反応関数のダイアログを使って説明していること、日本経済の分析に…

 消費者動向調査とインフレ期待、今日のCPI

『日経公社債情報』での暗黒大陸さんの論説を読みました。消費動向調査の一年後の物価見通しデータを利用して、最近の物価上昇期待の低下を暗黒大陸さんは日銀の利上げと関連させて論じています。 最近では一般世帯の45.6%が一年後の物価が上昇するとみてい…

OECD経済見通し

予測だと08年末まで事実上のデフレは継続。賃金・雇用の改善はあるもののそれは日銀の利上げがこれ以上ないことを前提にしている。長期的な高齢化にむけての財政再建計画の必要性。財・労働市場の「構造改革」の提言もある。要旨はここhttp://www.oecd.org/d…

 日本銀行の“総合的判断”にまたひとつ

“フォワードルッキングな総合的判断”の中味にまたひとつ追加が。いままで安達誠司さんが一連の著作で示唆していたような「円の足枷」仮説を当局者が明言するかのように、金利引き上げについて、円安の是正といった為替レートの修正を意図としていることを福…

アラン・ムーア『WATCHMEN』

いわずとしれたアメコミの最重要作品といわれるもの。翻訳あるから翻訳で読もうと思っててずっと探していたのをようやくわりと廉価で入手。現実逃避(?)で一気に読む。面白いとは思ったけれども、ネタばれになるから書かないが、実際にはあんな策謀を練ら…

呉敬レン『現代中国の経済改革』

授業のアンチョコ本。マクロ経済政策のところは国際金融制度との関連が僕と理解がずれているけれども、さすがに国内の制度問題については参考になりありがたい本。 現代中国の経済改革 (叢書「制度を考える」)作者: 呉敬璉,青木昌彦,日野正子出版社/メーカー…

 東京河上会で貧乏

6月15日(金曜)に東京河上会で、岩田正美先生(近著『現代の貧困』ちくま新書)、橋本健二先生(近著『階級社会』講談社メチエ)、原田泰さん(近著『日本国の原則』)のみなさんとたぶん貧困(僕は河上肇の『貧乏物語』の現代意義を話すけど))をテーマに…

 コミック版『神聖喜劇』(1〜2)

梶ピエールさんのエントリーからまだ読んでないのを思い出す。原作は読んでない。大西巨人の作品は『三位一体の神話』しか読んでいない。この作品は非常に気に入った。その後にでた『迷宮』がいまいち肌に合わず、この作家の作品からは遠ざかっていた。とこ…

 こんな「就活本」は買ってはいけない!―時間とお金を無駄にしない賢い本選び

やはりというかなんというかこの種の本当のこと書いた本は後が続かないのか。本の評価は一部を除いて妥当。後半の就職四季報*1の読み方は生活保守的(笑)な僕にはおススメできたんですが。就職本のエコミシュみたいなもの。授業(キャリアデザイン)で参考…