『市場社会とは何か-ヴィジョンとデザイン』(SUP上智大学出版)

http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/sup33


 本書の問題意識より
 :経済思想史には,対象をその時代的コンテクストに即して分析するという課題と,現在の経済学の状況を多様な歴史的・空間的視座から分析・批判するという課題がある.本書では前者に重点がおかれているが,これは後者の課題にとっての「必須の準備作業」であると考えている.
 細分化・技術化の傾向を強める今日の経済学には重要な欠陥が存在する.医学の発達が優れた専門家を育てる反面,基本的な診断ができない医者を輩出するのと似通った事態が経済学にもみられる..1つのパラダイムに属して経済学をみるという現在の傾向は,その内部での議論を深化・進化させる半面,そのパラダイムを意識的・無意識的に絶対視することから生じる狭隘性に研究者を追いやる.多様なパラダイムを学ぶことでみえてくる経済学の世界を提示することの重要性は,知識の分業化が進む今日であればこそ,大きいのではないだろうか.:


 僕の素朴な感想では、もう前者の作業は十分だから後者もやればどうなのか? ということに尽きますけども。 個人的な嗜好では第1章、7、11章に何が書いてあるか読みたい気がしますが。