消費者動向調査とインフレ期待、今日のCPI


 『日経公社債情報』での暗黒大陸さんの論説を読みました。消費動向調査の一年後の物価見通しデータを利用して、最近の物価上昇期待の低下を暗黒大陸さんは日銀の利上げと関連させて論じています。


 最近では一般世帯の45.6%が一年後の物価が上昇するとみていますが、量的緩和解除直後の昨年4月が51.6%でその後ゼロ金利解除直後の8月に69.8%をつけてから、漸次減少を続けていて 67.3、59.7、55.3 、53.6、51.3、50.4、47.7、45.6と50%をいまや割っているという状況を説明しています。なお暗黒大陸さんが指摘していますように、この物価見通しは実際のCPIの動向に先行していることが知られています。それと暗黒大陸さんは品目別の価格動向も詳しく書かれていて興味深いものでした。


 それと本日発表になった4月の消費者物価指数ですが、コアCPIは前月比は0.3%の上昇。前年同月比は0.1%の下落、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は9前月比は0.4%の上昇、前年同月比は0.2%の下落になっています。