コミック版『神聖喜劇』(1〜2)


 梶ピエールさんのエントリーからまだ読んでないのを思い出す。原作は読んでない。大西巨人の作品は『三位一体の神話』しか読んでいない。この作品は非常に気に入った。その後にでた『迷宮』がいまいち肌に合わず、この作家の作品からは遠ざかっていた。ところで大西巨人といえばやはりその息子の大西赤人であり、僕が10代前半くらいに早熟の天才として『善人は若死にする』という短編集でもちあげられていて鮮明な記憶がある。まだ12歳くらいの僕には「早熟の天才」という売り文句が憧憬であったわけだ(苦笑)。

神聖喜劇 (第2巻)

神聖喜劇 (第2巻)


 その赤人氏がこのコミック版のあとがきを構成しているのもちょっとうれしい。コミック版の方は文字数が多く。また書き込みがすごいので読んでいて疲れるが、それでも優れた読み物であることは疑いない。一昨日の映画にいくよりもこの作品を読んでいたほうがよほどよかったかもしれない。まだ前半部分なのでこれからどうなるのか。