2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 ギザワロス 仲正昌樹『ネット時代の反論術』

傑作。僕のようなタイプも批判の対象(152頁)ですがw これは面白い。今年度こんなに面白いと思ったのは、『誘惑される意志』、『脱デフレの経済分析』ぐらい。まあ、もちろん読み手を選びまくる本であることは確か。 ネット時代の反論術 (文春新書)作者: …

 ローベルト・ムージル『日記/エッセイ/書簡』

ムージルについて → WIKIを参照 シュペングラーについて →WIKIをとりあえず参照のこと ムージル著作集 第9巻 日記/エッセイ/書簡作者: ローベルトムージル,Robert Musil,田島範男,水藤龍彦,長谷川淳基出版社/メーカー: 松籟社発売日: 1997/07メディア: 単…

 『祭られた人々』

インターネット事件簿 祭られた人々?ネット社会が産んだ徒花”祭り”の実体!!出版社/メーカー: 晋遊舎発売日: 2006/09メディア: ムック購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る ほとんど知らないことばかり。ついでに以下の宮崎哲弥論も知…

 飲み会(僕は飲めんけどw)

さすがに後期開幕戦を体調不十分ではじめたツケと今日の昭和恐慌研究会飲み会でへばった……。しかし秋の夜のドライブは気持ちいいものです(ちなみに私、お酒飲めないウーロン茶派ですのでそこんとこよろしく哀愁w)。

 ラスカルさんのまとめ

http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20061018/1161183497#c 拙著『日本型サラリーマンは復活する』の詳細な整理とコメントをいただいた。感謝。しかし自分でいうのもなんだけどこの著作はそれなりに妙に意欲的だったような気がする(若いw

デザインが読みにくいとのご意見いただきましたので昔のに戻しましたがいかがでしょうか? あとはてなアンテナがなんかだめですねえ。(ーー)

 ジョージ・ソロス『世界秩序の崩壊』

世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘作者: ジョージ・ソロス,越智道雄出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2006/10/12メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る ざっと読み。ソロスの本はいままで三冊ほど読…

 蒲焼の匂い:日経公社債情報を斜め読む

今週は暗黒大陸さんの「タカ派スタンスとグローバル市場」(日銀ウォッチ)でした。例の10月5日の武藤副総裁のタカ派丸出しの記者会見をうけて、独自のGDPギャップ(この推計の問題点については以前の当ブログの記事を参照してください)推計からの「フォワ…

 笠信太郎のものの見方について(朝日新聞論説の一起源?)

笠信太郎ははてなでもwikiでもないのでいまやどんな人なのかわからないかもしれないけど、簡単にいうと朝日新聞の今日まで続く論説の主調音を築いた人。で、昨日の「戯言」はこの人の言説が「オレみたいに頑張る」主義が中核ですよ、ということにいまさらな…

 『誰がウソをついているのか』(森永卓郎著)

昨日購入。あとで感想を書き加えよう。相変わらずの勢い。福井総裁退陣論をトリにしているところがグー。(^^) 誰がウソをついているのか―増税も改革も必要ない!作者: 森永卓郎出版社/メーカー: ビジネス社発売日: 2006/09メディア: 単行本 クリック: 19…

 一言でいえることをいかに長くのばすかの術

実はかなり前から取り組んでいる論文があるんですが、三木清と笠信太郎の比較研究で当初はスタートしたんですが、いろいろ試行錯誤してですね、足したり引いたりしまして人数や守備範囲を拡大したりしてぐちゃぐちゃやるうちに、また最初のただの比較研究に…

 産経新聞「平成景気はどこまで続くか」

今日の日曜日の総合4面の上題の記事中でやや長めのコメントしました。ちなみに今年の本務校の学生さんの就職状況は昨年並みで推移しているという感触です。

 宮崎哲弥『新書365冊』

ま、僕もつい最近まで「下流経済書喰い」と自称してましたので、この種の試みがいかに苦行・快楽にみちた、ようするにSM感覚チックなのかがわかります。さて本書は上流・下流すべての日本で発行された新書を読みまくる現代の「ご意見番」を目指す宮崎氏の努…

 ブラック・ダリア

公開二日目。近所のいつものシネコンで昼間。観客数は20名ほど。不入りか? 映画の出来は贔屓目にみて平均。普通にみたら話があまりにも断片的すぎて希薄な印象。なんか個々の女優陣の魅力や主演のミスターアイス役の俳優の頑張りが点と点になってしまい最後…

 Serge-Christophe Kolm関連メモ

宮崎哲弥さんの本読んでてふいに気になってきたのでいまさらコルムのサイトとかメモ http://www.ehess.fr/kolm/ コルムの「無我の経済学」関連の文献 LE BONHEUR-LIBERTÉ (BOUDDHISME PROFOND ET MODERNITÉ), Presses Universitaires de France, 1982, sever…

 山形浩生さんのブログが今度は本当に始まる?!

山形浩生の「経済のトリセツ」 http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/ いろいろなブログ実験の前科がおありですがw、とりあえず書いてるのはどうみても本人なので読みましょう。更新は毎週木曜? あ、スポンサードダイアリーなのですね。僕もhotwirdでやりまし…

 ジョン・グレイ『自由主義の二つの顔』

訳者のひとり宮崎文彦さんからのいただき物。副題に「価値多元主義と共生の政治哲学」とある。この副題の前半は、田中の年来の愛読書である山田雄三が90歳代で出版した『価値多元時代と経済学』を想いだしました。感想は後刻にでも。(追記) 読みにくい。本…

 稲葉振一郎「ブログ解読」を読む

というわけでネットの神様ありがとう、願いが通じてようやく読めましたw 「「炎上」という名の暴力」(朝日新聞 10月10日夕刊)を興味深く拝読。 「炎上」において「祭り」参加者たちは「ヲチ」にとどまらず攻撃に転じている。理屈や言葉が通じずとも、数十…

 ノーベル平和賞

ノーベル平和賞をユヌス氏とグラミン銀行が受賞。知人で研究者がいるのですが彼はいまごろ祭りかな? 笑

 蒲焼の匂い:日経公社債情報

というわけで久しぶりに同誌の記事紹介です。末吉さん名義の日銀ウオッチ「リストラ景気の限界?」です。 最近の景気回復の原因は? という問いへの答えとしての1 構造改革の成果説 → 証拠なし 2 不良債権処理による金融機関機能の回復説(竹中平蔵理論w…

 独白

コバケイの次はフェルドマンかw \ ∩─ー、 ==== \/ ● 、_ `ヽ ====== / \( ● ● |つ | X_入__ノ ミ そんな餌に俺様が釣られクマーッ!! 、 (_/ ノ /⌒l /\___ノ゙_/ / ===== 〈 __ノ ==== \ \_ \ \___) \ ====== (´⌒ \ ___ \__ (´⌒;;(´…

 アルバート・ハーシュマン『情念と利益』30周年記念

ちなみに20周年記念版の序言はアマルティア・センが書いている。この20周年版が出たのは1996年で、実際には20周年は1997年なので一年早いわけですが、実際にハーシュマンが脱稿したのがどうも1976年だった模様。それにちなんで本ブログでも30周年記念。 The …

 検索とか

何気なく書店で以下の本を購入したけど、なかなかよかった(一番いいのは安いこと)。知らないことも結構あったなあ。すぐ忘れそうだけどw グーグル100%利用術 (朝日文庫 (あ4-112))作者: 朝日新聞社出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/07メディア: …

 ノーベル経済学賞とってない「大物」リスト

というわけエドモンド・フェルプスが受賞したおかげで、いままで「もうオレだめだ、欝だ氏のう」とあきらめていた大御所たちが一気に受賞可能になったように思います。小田中さんがブログで書かれていますが、フリードマンとフェルプスの自然失業率仮説の違い…

 書評『所有と国家のゆくえ』

ぎゃーー! 群馬にきたら学園祭の代休で休講なの忘れてた!! 涙というわけで『エコノミスト』書評再掲です。 『所有と国家のゆくえ』(稲葉振一郎・立岩真也、日本放送出版協会) 評者 田中秀臣(上武大学ビジネス情報学部助教授) 本書は注目を浴びている…

 売文家の生き方

少し前だがある人から私信で、僕にはぜひ清水幾太郎の評伝を書いてほしい、という内容のものをいただいた。なんで清水幾太郎なのかあまりよくわからなかった。いままで研究そのほかで清水幾太郎の本をとりあげたり、参照したことはほとんどなく、彼の著作の…

 ノーベル経済学賞だよ、全員集合

エドムンド・フェルプス氏が今年の受賞者です。最近は構造的不況モデルを構築したり、労働市場のモデルでも面白そうなのを提起してましたが。最近のトレンドからいうと個人的には嬉しい部類に入りますね。とりあえず第1報。 フェルプスの邦訳で読めるのは確…

 困ったときのノーランド(北朝鮮核実験の経済効果)

体調不十分なときにカキコしたい欲動(リピドーw)でまくりネタが多いなあ。というわけであとで何か書くための素材集めにいまはとどめとこ。 北朝鮮の経済ネタで困ったら、ノーランドのサイトを嫁、というのが僕の場合の定番。彼のサイトで奇しくも数日前に…

 ジェームズ・ミルの英領インド論と人間改造計画

下の本は未読。メモ書きとして。功利主義の徹底と英領インドの経済運営との関連(矛盾?)は興味を引くところ。ミルの英領インド論の基本はアダム・スミスのインド論(含む植民地論)とかなり一致している。岩波文庫の新訳版でいうと第3巻あたりに収録してい…

 アダム・スミスの新しい伝記 

マンキューブログで知ったもの。 Authentic Adam Smith: His Life And Ideas (Enterprise)作者: James Buchan出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc発売日: 2006/08メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る スミスが市場経済のすばらしさだ…