蒲焼の匂い:日経公社債情報


 というわけで久しぶりに同誌の記事紹介です。末吉さん名義の日銀ウオッチ「リストラ景気の限界?」です。


 最近の景気回復の原因は? という問いへの答えとしての

1 構造改革の成果説  → 証拠なし
2 不良債権処理による金融機関機能の回復説(竹中平蔵理論w) → 金融機関のバランスシートは改善したけど、貸しだしは昨年末まで減少してたので、貸出の増加が景気回復に貢献したとはいえず

 末吉さんの景気回復シナリオは、1 りそな銀行への公的資金注入 2 非不胎化介入となった対ドルレート110円台死守 3 賃下げ効果  → CFの増加、設備投資と返済の増加

 ここで末吉さんが注目するのは、実質賃金が低下しているので家計消費が低迷しているということです。


 同誌は他に、個人的に注目している物価連動債関連の記事が最近増えてきているのでさらに興味深い内容ですね(このブログでもリンクしてますがBEIの動きは興味深いものがあります)。今回の号では物価連動債の購入先の広がりに注目がいっておりました。