『春夏秋冬そして春』で驚き、『うつせみ』でがっくりきて、キム・ギドク作品から遠ざかっていたけれども、こんな素晴らしい作品をいままで見ないでいたとは。人生このまま損するところだった。いままで見た韓流映画の中で最も感銘した。いや、ここ数年見た映画の中でもベストのひとつ。
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2005/09/23
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三部構成になっていて、①ふたりの少女の援助交際とそのひとりの死、②死んだ少女への償いを続ける生き残った少女、そして父親への発覚と彼の破滅、③少女と父親の(たがいの内面を掘り下げる)旅路とその終局に分かれている。画面の至るところに何かが象徴されている気がするが、それを考える間もなく緊密な物語にどんどん引き込まれてしまった。