中野剛志編、佐藤方宣他著『成長なき時代の「国家」を構想する』

 佐藤方宣さんから頂戴しました。どうもありがとうございます。先日は報告会で司会をやっていただき、さらには丁寧な質問まで用意していただき感謝です。

 佐藤さんは本書の中で「「豊かさの質」の論じ方ー諦観と楽観のあいだ」という論説を寄稿されています。これはGDPに変わる代替的な「豊かさの質」を測る指標に関連する議論を、思想的に深く掘り下げた論文です。また日本の地方自治体や国レベルでの指標作成の取り組みや問題点などにもふれていて、実践的な議論のたたき台になるものです。

 最近では、数日前にとりあげた飯田泰之さんの新刊がこの問題をとりあげています。佐藤さんの論説と飯田さんの本を比較して、この問題を深く考えるのも有意義ではないでしょうか。

成長なき時代の「国家」を構想する ―経済政策のオルタナティヴ・ヴィジョン―

成長なき時代の「国家」を構想する ―経済政策のオルタナティヴ・ヴィジョン―