今敏氏の最後の長編マンガであり、しかもとりあえず未発表草稿から完結話まで合わせて収録(もっともこれが完結話とみなせるかどうかは微妙)。読んでみてマンガ作品として面白い。劇中劇ならぬマンガ中マンガという形で、現実と虚構が入り乱れていく様を描いてて、今敏の主要アニメ作品のモチーフに完全につながる。
他の長編マンガ作品『海帰線』や『セラフィム』よりも完成度がはるかに高く、またスピーディな物語展開で一気に読んでしまう。マンガ作品としては今氏の代表作だと思う。
- 作者: 今 敏
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/12/13
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (18件) を見る