ピケティのテロについての考察

 ピケティのISなどのテロ勃発がアラブ諸国における経済格差の深刻さが原因であるとする説は、日本で翻訳されている『トマ・ピケティの新・資本論』(日経BP社)のエッセイにも書かれている。

 最近ではル・モンド紙に寄稿している

http://www.lemonde.fr/idees/article/2015/11/21/le-tout-securitaire-ne-suffira-pas_4814707_3232.html

 ピケティのル・モンド紙の投稿をワシントンポストで紹介した解説記事。参考になる図表あり

https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2015/11/30/why-inequality-is-to-blame-for-the-rise-of-the-islamic-state/?postshare=8331448993539641&tid=ss_fb

 上記記事で紹介されているピケティらの中東(エジプト)の所得格差分析

http://piketty.pse.ens.fr/files/AlvaredoPiketty2014ERF.pdf

 トマ・ピケティ氏「われわれ西洋諸国がテロを生んでいる」Shane Ferro

 http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/03/thomas-piketty-terrorism_n_8715976.html

 ピケティの経済格差によるテロ増大仮説と同時に、アラブ諸国における高等教育をうけたものの失業率の高さ(20%超)に注目し、そこにテロの温床をみる。高等教育をうけたものにテロリスト多い仮説も取り入れてる形。

ピケティ氏、ISIS拡大の原因は「不平等」 分析に異論も

http://www.cnn.co.jp/business/35074483.html

ピケティの主張にまっこう批判するものを紹介している。

参考:書評『テロの経済学』http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20081005#p3

トマ・ピケティの新・資本論

トマ・ピケティの新・資本論