2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

最近良かったマンガ

ようやくマンガも読む余裕が 笑。というわけで最近読んだマンガで印象に残ったものを。あまりメジャーなのは面白くても省略。ベスト3は以下の三作かな。藤原カムイ『ROOTS』高度経済成長期は本当にすざまじい変化だし、また初期状態でどんな経済環境にあっ…

日本銀行の天下りの実態

病気をしていて完全に見落としてました。宮崎タケシ議員(民主党)がたぶん初めて、日本銀行の天下りの実態について詳細に国会で質問しました。やはり短資会社は完全に日本銀行のファミリー企業とでもいうべき状態なんですね。他の金融関係も他業界と比較し…

加藤出の短期金融市場のインフラ(≒短資会社)を巡る発言

短資会社の利害と日銀の政策との関連がわからない人も多いだろうから一例というかこの問題をみるひとつの視点として以下の加藤出氏の2004年の発言を引用しておく。簡単に指摘すると、この加藤氏の発言だけでも日銀OBがダイレクトに多数短資会社に天下りする…

宮崎岳志議員による日本銀行の天下りについての質疑(動画)

下のエントリーについての動画です。宮崎岳志議員のところをクリックしてください。http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=40411&media_type=

ようやく回復基調、80%超ぐらい? 笑&Twitter

ここ20日ほど体調を壊してしまいました。風邪をこじらせ、そこに文科省への申請プロジェクトが重なり、授業も最もハードな週(キャリアデザインが追加)という三重苦でもありましたが。やはり健康が不安定なときには仕事はしてはだめです。健康を壊しても誰…

洋泉社MOOK『電子書籍の基本からカラクリまでわかる本』

編集から献本いただきました。ありがとうございます。 巻頭対談は僕へのネタですか? 笑 それは冗談ですが、実は僕はいまのところ、電子書籍にも、もちろんiPadにもキンドルにもほとんど関心がないのです。これの最初だけ読んでみても、いますぐにあわてて買…

ビジスタニュース最終号

ソフトバンククリエイティブのメールマガジン「ビジスタニュース」が5年目で本日最終号が出た。これで終わりなのかあ、と思うと淋しいが、ともかく上林さんありがとうございます。ちなみに「うえばやし」ではなく「かんばやし」さんですのでよろしく哀愁。 …

高橋洋一「日経平均1万円割れは防げた」

「現代ビジネス」の高橋さんの記事より。ユーロ介入を日銀と政府共同のオペレーションを行えば、日経平均1万円台割れも防げた、というコメントがあります。僕も先日書いたようにユーロ介入は積極的にすべき選択肢だったと思います。また以下のような高橋さん…

勝間和代、緊急警告 大恐慌来襲『夕刊フジ』

今日の『夕刊フジ』の一面ほぼ全部と二面にわたって、いまの日本経済の深刻なありように勝間さんが警鐘を鳴らしています、「平成デフレ恐慌」の可能性を回避するために何よりもデフレからの脱却が必要であること、そのためのインフレ目標の導入を主張してい…

長谷川幸洋『官邸敗北』

御本頂戴しました。ありがとうございます。 本書は、鳩山政権と財務省との関係に特に注目しながら、さまざまな視点からいまの政権が財務省の協力→財務省の排除→財務省との敵対関係、とでも極端にいえば表現できる形で、権力の図式が変わるとともに、政権とし…

荻上チキの「新世代リノベーション作戦会議」×片岡剛士

『サイゾー』6月号の荻上チキさんの連載に片岡剛士さんが登場しています。「民主党は“官僚のオルタナティブ”を在野に求めよ」とのこと。片岡さんと荻上さんの対話を読んでいると本当に希望が持てる。 リーマンショック後の政策対応の国際的視点の重要性、積…

山形浩生「岡田靖を悼む」in『LIBERTINESリバティーンズ』創刊号

山形浩生さんの『経済成長って何で必要なんだろう?』の書評。岡田さんの活動の意義と追悼を兼ねた内容です。「なぜ日本では不景気が続いているかについては、すでにもう日本以外のところでは結論が出ている。バブルを過度に恐れる日銀のデフレ的な金融政策…

見舘好隆『「いっしょに働きたくなる人」の育て方』

献本いただきました。ありがとうございます。 簡単な企業側へのアンケート調査をとれば、おそらくどの大学の就職担当者も知っているように、採用側が学生のアルバイトやサークル活動に対して与える評価は想像以上に低い。例えば10項目、企業側に採用で考慮す…

基礎教養の不足という「陰謀論」

しかし天下りの合理的分析も、公共選択論的分析(官僚や政治家も利益最大化で動く)も、ジャーナリズム的匿名記事もすべて「陰謀論的」と表現したり解釈する、いまの一部のネットの意見には開いた口がふさがらない。それでいて、産業政策(政府が成長分野を…

日本政府はユーロ買い介入を

これは僕の信頼できる人からのアイディアに基づくが「30兆円のユーロ買い介入と介入資金を30年国債30兆円発行+日銀引き受け」というのが、世界経済に貢献するし、日本には少なくとも溝口・テイラー介入以上のリフレ効果をもたらす。日本銀行がやろうとしてい…

bewaadの発言がますます意味が不明な件

http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20100519/p1 前回のwebmasterのまとめを再掲すれば次のとおりです(それ自体が不適切とのご指摘はいただいておりませんので、とりあえずそのままにしてあります)。 ああ、あの三点でまとめたもの。全体のたかだか数頁をあたか…

ニール・ゲイマン『バットマン:ザ・ラスト・エピソード』

編集の方から頂戴しました。先のスーパーマンとともに人気シリーズの「最終話」が語られています。また後半の短編も幻想的で不可思議な味わいのバットマンものといえるでしょう。しかし最近、コンスタントにアメコミの良質な作品が訳されてきてうれしいかぎ…

片岡剛士さんのαシノドス寄稿

メールマガジンαシノドスで、片岡剛士さんがご著作『日本の「失われた20年」』のダイジェストと直近の分析をまとめて書かれています。とてもわかりやすい日本経済の最新の分析でした。まだ以下から申し込めば最新号が送られてくるようです。http://synodos…

bewaadの発言が単に意味が不明な件

http://d.hatena.ne.jp/bewaad/20100514/p1正直、このbewaadなる人物が何をいいたいのか、最近の彼のエントリーを読むと、過去の彼の発言と違うような不明瞭な印象をもつし、そもそもこのエントリーも僕には何を彼がいいたいのか皆目理解できない。まず日本…

川原和子「夫婦は、距離感のある運命共同体」

別宅から帰宅したら、川原さんのエッセイ(「夫婦は、距離感のある運命共同体」)をおさめた『ジェンダー白書 KEKKON』を頂きました。どうもありがとうございます! 川原夫妻のありようと、川原さんの人生の流れ、そしてエッセイマンガへの言及が短い紙数の…

アラン・ムーア&カート・スワン『スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード』

編集の方から本を頂きました。ありがとうございます。ムーアの原作によるスーパーマンもので未訳だった代表作を加えた短編集です。これは面白いですよ。ムーアはDCのヒーロー物の短編が実にいいですね。本作もスーパーマンについて映画とかテレビで少しだけ…

岡田靖=ドラエモンの経済学

ビジスタニュースのブログに掲載されてますのでよろしくお願いします。http://bisista.blogto.jp/archives/1295857.html

応援感謝!『昭和恐慌の研究』再刷決定!

皆さんの力強い応援も含めて、時代の要請に応えて、『昭和恐慌の研究』の再刷が決定したとのお知らせを受けました。まだ正式な再刷が市場に出る日は未確定ですが、応援いただいた皆さんにいち早くお知らせしたいと思いました。日程が確定次第、このブログで…

『デフレ不況 日本銀行の大罪』への感想集

拙著にいただいた感想を目についた範囲でご紹介させていただきます。検索をかけたわけではないので見落としがあると思いますがそのときはご容赦ください。みなさん、どうもありがとうございます。飯田泰之さん http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20100509…

ギリシャ財政問題で円高をどうにかしろ?

上記のような意見があるようだ。僕の用意する答は簡単。そして実施は政治的プレッシャーが必要。以下はTwitterでつぶやいたこと ギリシャ財政危機で円高をどうにかしろ? だったら日本銀行がいっそうの金融緩和をするべき(為替介入とかいらん)。というか現…

橋本治vs山形浩生「大不況は自分の頭で考える」『atプラス』四号

御本頂戴しました。ありがとうございます。 本号の特集は「エコノミストはなぜ経済成長の夢を見るのか」です。特集の前ふりに僕の論説も利用されてて(笑 あたかも無自覚なw 経済成長論者のようです。ちなみに『沈黙と抵抗』とか福田徳三論とかの“本業”をご…

『週刊現代』のコメント続き

●大反響 有力549社から○をつけて選出 ■10年後も「絶対に生き残っている」会社〈後編〉http://online.wgen.jp/昨日発売の『週刊現代』の記事でまたもやコメントしています。話した内容を全部テープでおこせば新書ができたりして 笑。ご参考ください

『昭和恐慌の研究』再版せよ!

ギリシャによるユーロ圏の危機から「リーマンショックセカンド」が噂されるいま、戦前の「金本位制の足枷」や政府や中央銀行のデフレ志向の政策に苦しんでいた日本経済と世界経済の関連を、理論と実証そしてマスメディアや思想史研究までフォローした、この…

岡田靖=ドラエモンの経済学

週刊ビジスタニュースで木曜(6日)の夜に配信される号に論説「岡田靖=ドラエモンの経済学」を寄稿しました。どうかご一読いただければ幸いです。 以下から配信の登録できます。http://www.sbcr.jp/bisista/mail/

哀しき公共事業

もう10年近く前に、「こんな公共事業ムダすぎてなんか哀しいね」というコンセプトで、各地の公共事業を見ようとした企画(結局立ち消え)のための基礎資料をつくろうと、当時、盛んに脱ダムだとか脱公共事業だとかを唱えていたいろんな本やサイトから作った…