山形浩生さんの『経済成長って何で必要なんだろう?』の書評。岡田さんの活動の意義と追悼を兼ねた内容です。
「なぜ日本では不景気が続いているかについては、すでにもう日本以外のところでは結論が出ている。バブルを過度に恐れる日銀のデフレ的な金融政策と、明確な政策方針を出せない政府や財務省のせいだ。だから諸外国では「いかにして日本の失敗を避けるか」といった論文がいくらも見られる。日本の知識人たちが少しでもまともな経済常識を持ち、諸外国の知見と伝えていれば、もっと有効な経済政策がうたれていただろうに。
略
経済はある程度は成長しないとみんな困るんだ、という(橋本治すら認める)常識すら日本の多くの知識人は持っていない。本書を読み、岡田靖の発言を読んでそれを身につけよう。その「みんな」といいのは、日本国内で就職氷河期に苦しむ若者、既得権にしがみつく年寄りにとどまらない。世界のすべての人々のことだ」
なお、この雑誌の創刊号の内容は、Twitterについてで、非常に面白い。へえ、という豆知識を多く手にいれることができた。特に津田大介氏のフォロワー増加法とまったく逆のことをしている自分がとても貴重な存在に思えた 笑