高橋洋一「日経平均1万円割れは防げた」

「現代ビジネス」の高橋さんの記事より。ユーロ介入を日銀と政府共同のオペレーションを行えば、日経平均1万円台割れも防げた、というコメントがあります。

僕も先日書いたようにユーロ介入は積極的にすべき選択肢だったと思います。また以下のような高橋さんの推計も重要なのでぜひ数値を覚えておくといいでしょう。あと潜在成長率と現実の成長率の図表も参考になりました。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/601?page=3

1月11日のこのコラム(「私が菅副総理・財務相に期待する理由」)で、リーマンショック以降、各国の中央銀行がバランスシートを拡大させる中で、日本は拡大しなかったと書いた。その結果、日本の物価の戻りは各国より遅い(下図)。この事実から、各国の量的緩和の効果が数量的に計測できる。

 技術上の話を省くが、結果は、日銀は10兆円拡大で0.15%、米国のFRBは1000億ドル拡大で0.09%、英国のイングランド銀行は1000億ポンド拡大で0.5%、それぞれ物価(予想)を押し上げられる。だから、日銀が40兆円程度の量的緩和をすれば、デフレ脱却や円高是正できるだろう。