2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

民主党デフレ脱却議連の緊急声明

今回の「金融緩和」は、あまりにも遅く、また規模も少なく、またその有効な結果が期待できるような政策の枠組みでもありません。民主党のデフレ脱却議連の緊急声明は妥当な内容をもつものです。他党も同様な声が広がることを期待します。http://blog.guts-ka…

人間関係の希薄化と高齢(超高齢?)老人の行方不明問題

Twitterで教えてもらったので、『SPA!』の福田和也&坪内祐三対談を読む。大阪寿司をつまみながらの対談。話題は高齢老人の行方不明問題に。 そこで福田氏が宮本常一の『忘れられた日本人』を持ち出して、家族がぼろぼろになり、地域の人間関係が薄れたのは…

マル激トーク・オン・ディマンド「デフレ不況と日本銀行の責任」

http://www.videonews.com/現在配信中。どうかよろしく

山本幸三『日銀につぶされた日本経済』

群馬に久しぶりに行きまして頂戴していたことに気が付きました。どうもありがとうございます。 実はすでに購入してました 笑。山本議員がいかに国会の場で歴代の日銀総裁や幹部の面々と論争していたか、その記録がとても参考になります。ここまで金融政策に…

僕の処女作『沈黙と抵抗』

そろそろ出版して丸9年。ぜひ読んでほしいと思っている本。いまから考えるとかなり短期間で準備して脱稿している。自費出版で二分冊つくり、その後に全面書き変えて本にしました。沈黙と抵抗―ある知識人の生涯、評伝・住谷悦治作者: 田中秀臣出版社/メーカ…

「政府と日銀」がセットで認識されてきた

最近、ようやくデフレや円高などの景気問題の諸側面について、「政府」だけだった従来の報道の主流が、若干変化して「政府と日銀」を対にして報道することが多くなった印象を持ちます。これがさらに日本銀行の問題の指摘へと接続することを願います。各処か…

さらに深まるデフレ

統計局ホームページより。本日発表 (1) 総合指数は平成17年を100として99.2となり,前月比は0.5%の下落。前年同月比は0.9%の下落となった。(2) 生鮮食品を除く総合指数は99.0となり,前月比は0.3%の下落。前年同月比は1.1%の下落となった。(3) 食料(酒類…

民主党代表選に

高橋洋一さんの記事がいまの僕の考えに最も近いので引用http://www.j-cast.com/2010/08/26074302.html?p=2 こうなると、民主党代表選をバネに政策転換するしかないだろう。現菅執行部とは距離のある「デフレ脱却議連(会長、松原仁衆議院議員)」は小沢系の…

ブログの記事へのコメントはTwitterへ

ブログよりも日常的にtwitterに依存することが多くなりました。ブログとTwitter両方でコメント確認などの時間がムダだと思っています。こちらはコメントは閉じて、もしブログでご意見あればTwitterでどうぞ。

上念司、大激トーク

勝間和代さんの公式ホームページ http://ow.ly/2uhs5より デフレ不況の真犯人〜誰がこの国を滅ぼそうとしているのか? 10年以上続くデフレは「ある組織」が意図的に作り出した「人災」だった! デフレを長引かせて日本を滅ぼそうとしているのは誰か? 勝間和…

福満しげゆき論、テヅカ・イズ・ゾンビなど

シノドスのメールマガジンでの連載第三回目。ようやく個々のジャンルにむけての準備に。http://synodos.jp/mail-magazineどうかよろしく!今号目次★今号のトピックス【1】巻頭コラム / 荻上チキ【2】セミナー / 菊池誠(聞き手:飯田泰之) 「科学と科学で…

デフレ脱却前後の政治過程

id:Baatarismさんの最新のエントリーを読んで、日本が戦前にデフレ脱却をそのどのように遂げたかを、いくつかの歴史的な資料をもとに紹介する。以下は主に『平成大停滞と昭和恐慌』と「不謹慎な経済学」から。 デフレ克服は極めて短期間で実現した。一九三〇…

日本では首相と中央銀行(日本銀行)総裁が会うことも難しい

菅首相と白川総裁、会談先送りの方向=電話協議案浮上、日銀の独立性考慮 http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010082000921とのことだ。マクロ経済政策がどうこうという以前に、これは単に事実上の「二重政府」状態である。しばしば指摘されているが、日…

デフレ脱却国民会議 公開シンポジウムの取材申し込み

デフレ脱却国民会議のシンポジウムの取材申し込みがいくつかの媒体から僕宛にきてますので、もしここをご覧の方がいれば遠慮なく僕にご連絡ください。 すぐに対応します。reflation2008Xmail.goo.ne.jp の「X」を@マークに代えて送信ください。 あとあまり…

『週刊現代』「気をつけろ! ニッポン経済「10月危機」の全容」

今日発売の『週刊現代』の記事でコメントしています。かなり厳しい内容のコメントを寄せました。他に山崎元氏、森永卓郎氏、増田悦佐氏、須田慎一郎氏ら総出で、いまの世界経済の動向の中での政府・日本銀行の見てるだけ政権を批判しています。ご一読くださ…

なぜ若い人たちは「失われた世代」になってしまうのか?

今朝、めざましテレビ(だったと思う。テレビみない人なので)をつけながらパンをこねこねしていたが、そこで読売新聞の調査ということで新卒の就職内定率が昨年に引き続きかなり減少していることを伝えていた。私見では本格的に調査すればさらに減少してい…

デフレ脱却国民会議 公開シンポジウム開催のお知らせ

すでにメディア、国会議員の皆様には告知させていただいておりますが、デフレ脱却国民会議 公開シンポジウムを開催いたします。日時 平成22年8月31日(火) 15 時〜16 時30 分 衆議院第二議員会館 多目的ホール パネリスト 勝間 和代(経済評論家 デフレ脱却…

ポール・クルーグマンのリチャード・クー批判

クルーグマン氏のク―批判を道草http://econdays.net/?p=714で読んだけど、クルーグマン氏はク―氏がなぜ危機後の状況では、家計や企業のバランスシートに実質利子率が無関係になるのか理解できない、と書いている。 長年のク―氏との論争の経験を踏まえれば、…

デフレ脱却国民会議に参加します

以下の「デフレ脱却国民会議」が立ち上がった。日本では首相と日本銀行総裁が会うことすらも「ビックイベント」扱いという異常な体制をとり続けている。一種の二重政府状態に近いといっていい。「二重政府」状態は、日本が現在直面する経済危機をさらに深刻…

福満しげゆき『グラグラな社会とグラグラな僕のまんが道』

本書の題名の「グラグラな社会」は不景気が原因で寄る辺なき生活のグラグラ、「グラグラな僕」の方は何かバックボーンのない自分への自信喪失のようなグラグラである。このふたつのグラグラが交差するところに、福満しげゆき氏のマンガが存在する(のかもし…

ジョシュア・ガンズ『子育ての経済学』

これは幼い子供を育てるという観点だけでなく、まだ年若い人たちを教える上でも有益な示唆を持った好著である。まず経済学の知識はまったくいらない。本書はどこからでも気軽に読み始めることができ、また日本語もスムーズに読めるので、広い範囲の読者を対…

日本銀行の「120兆円で上下動する」バランスシートと円高、首相と日銀総裁対談

いまの日本銀行の金融緩和の手法をバランスシートの資産構成でみてみると、08年8月のリーマンショック以前と現時点を比較すると、だいたい資産規模は約8兆円増加、資産構成は長期国債を当時にくらべて10兆円ほど増やしている。ただし総額は120兆円前後推移 …

『芸術新潮』大特集 水木しげる その美の特質

実家の近い調布の真光書店で文庫を買うと、水木しげるのゲゲゲの鬼太郎たちが描かれた特製のカバーをつけてもらえる。そんな本屋で目についた『芸術新潮』と拡充再版された足立倫行『妖怪と歩く ドキュメント・水木しげる』を購入。 特に前者はまだ独立した…

小野耕世の本を読んで2,3思ったこと

以下は以前BD研究会で話したレジュメの再録。1 なんで小野耕世の業績が気になったのか 最近、『ゼロ年代の想像力』(2008)を書いた宇野常寛と長時間の対談をする機会を得た(シノドスメールマガジン近刊)。その過程で小野耕世のマンガ、アニメに関する批…

毎日新聞岡山支局だより

石戸諭さんのホメオパシーについての記事。http://mainichi.jp/area/okayama/news/20100813ddlk33070596000c.html 『代替医療のトリック』読むかな 今回のホメオパシー関係の事件報道を読んでて、直接には関係ないけど、ふと思い出したのが一昨年度の河上肇…

「政治的決定」には「政治的反応」が伴う

日本銀行の政策決定会合がまったく無内容に終わったことは、僕には「政治的な決定」に思える。おそらく現在の菅政権の不安定性(次期総裁選挙までの政治的空白期)をうけてのものだと推測する。もちろん海外要因、特にアメリカ経済に不安定性が高まるなかで…

田原総一朗さん、脱デフレの世界にようこそ!

最近はもっぱらTwitterに嵌ってしまい、ブログがなおざりもいいところで申し訳ありません。やはり140字は時間のない人にはちょうどいいみたいです。 さて日本銀行と政府の無策によって、円高・株安が進行し、また一向に改善の兆しが見えない雇用情勢など…

本田透『ろくでなし三国志 本当はだらしない英雄たち』

バブルの時代に『プレジデント』などの表紙を飾ったかの三国志の面々。横山光輝の読んでいると常にデジャブ感覚に襲われた『三国志』。日本においてもこの三国志文化はいろんなところでおなじみだろう。 本書はこの三国志世界の前提にした社会環境が、いまの…

『週刊東洋経済』経済書・政治書ベスト40

夏の恒例、『週刊東洋経済』の経済書、政治書ベスト40です。詳細は月曜日発売の同誌を読んでいただくとして、今回は私の知人たちの本を中心にランクインを御紹介。経済書と政治書が別々にベスト20ずつあげられていて、それで計40冊です。以前は経済書だけ…

真実一郎『サラリーマン漫画の戦後史』

日本のサラリーマン物のひとつの型の起源を源氏鶏太のサラリーマン物(『三等重役』など)に求めて、その遺伝の血(源氏の血)が、日本のサラリーマン漫画にどのように継承され、また変容していったかを、その時代背景をだぶらせながら、非常に読みやすい文…