2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

発売中の女性マンガ誌『KISS』19号 で『震災恐慌!』

発売中の女性マンガ誌『KISS』19号 (講談社)の「男のコの本棚」欄で、森永卓郎さんが、上念司さんとの共著『震災恐慌!』をおすすめ本としてご紹介いただいてます。ありがとうございます。この雑誌に森永さんが登場されているとは。さすが守備範囲広い。…

『「ももクロChan」Presents 試練の十番勝負 週末ヒロイン ももいろクローバーZ』

本日発売。一応、僕にとっても最新刊です。とまどいながらも楽しい仕事でした。 読んでみるとデーブ・スペクターさんの回と僕&金子哲雄さんの回とがちょうど、アイドルの売り出し方という視点で補完している経済ネタにもなっていて非常に興味深いです。 頑…

『ブラック企業に負けない』(NPO法人POSSE 今野晴貴・川村遼平編)

頂戴した本です。どうもありがとうございます。これは頂戴することができて幸運でした。薄い冊子であるにもかかわらず中身はとても充実していて、あっという間に内容にひきつけられて読んでしまいました。不況が長期化する中で、いわゆるブラック企業という…

篠原尚之IMF副専務理事は「デフレはいい!」と発言

IMFは最近の国際的な財政緊縮について、国際的な雇用を不安定にするものとして警告を行っている。むしろ経済が不安定な状況の中では財政政策と金融政策の積極的な援用が行われるべきだ、というのがIMFの意見でも主流になっているのではないだろうか。 その状…

愚か者ブルースー古川経済財政相の「円高対応策」−

ロイターニュースより政府の円高対策中間報告、経財相は経済構造転換に攻めの姿勢を強調 http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPJAPAN-23258520110920 この失われた20年間、何度この種の「せーさく」(政策ではない)を聞いたろうか。為替変動に左右…

ヴィンシュルス『ピノキオ』

これは怪作w かつ 名作w。ちゃんとみんなが知ってるピノキオのお話をできるだけ汚物だめに漬け込んだどす黒いファンタジー。分厚い作品だが、一挙に読める。ピノキオ (ShoPro Books)作者: ヴィンシュルス,原正人出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクショ…

『カウボーイ&エイリアン』

映画の原作。なかなか快調なテンポのアメコミ。続編読みたい。宇宙異種間恋愛?つきストーリーカウボーイ&エイリアン (ShoPro Books)作者: スコット・ミッチェル・ローゼンバーグ,フレッド・ヴァン・レンテ&アンドリュー・フォーリー,ルシアーノ・リマ,柏…

ブログ書き込みで名誉毀損 「デフレの正体」の藻谷氏に賠償命令:雑感

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110921/trl11092119470006-n1.htm 賠償命令は妥当だと思う。できればネット上で解決したほうがよかったが、藻谷氏のあのコメントでは無理だろう。当該コメント http://abc60w.blog16.fc2.com/blog-entry-401.htmlとこ…

野田政権、政府主導の「貧困ビジネス」化の加速=日本型クローニー資本主義

野田佳彦首相の「円高対応政策」が発表された。円高そのものは放置し、あくまでも円高を前提にした上での「補助金政策」だ。民主党政権の経済政策の基本は鳩山政権のときから首尾一貫して、パイ(ケーキでもいいが)の大きさを一定にしたうえでのそのパイ(…

タイラー・コーエン『大停滞』

コーエンの最新作が、若田部昌澄さんの解説を付して登場。これで今年に入ってコーエンの作品は、『創造的破壊』と「フレーミング』を含めて合計三冊。『インセンティブ』と合わせれば、コーエンの経済学の中核を理解するには十分な量がそろったといえるでし…

デモの限界費用曲線(お絵かき)

DD'はデモの需要曲線、MCはデモの限界費用曲線(水平)デモの混雑効果は限界費用曲線を上方に水平シフト。デモに参加する心理的プレッシャーはデモの需要曲線を左方向にシフト。デモの限界費用曲線が一定なのは、1)追加的な時間の機会費用がほとんど問題で…

効率性と安全性のトレードオフと東電問題(お絵かき)

以下の図表のeは効率性、sは安全性。現在の東電問題の位置はNの赤丸で示されている。効率性と安全性は社会の資源を一定とするとトレードオフの関係にあるとこの図表では考えられている。しかし同時に現状の東電問題はこのトレードオフが「深刻」なものではな…

宮台真司『宮台教授の就活原論』

以前、宮台さんたちの「マル激トーク・オン・ディマンド 」に出演させてもらったときに、学生の就職の話で盛り上がった記憶がある。本書でも冒頭に書かれているように、宮台さんは首都大学で就職支援委員会で委員長と委員を長年経験された。僕もこのブログで…

川原和子さんのおすすめマンガ備忘録

NTT出版のウェブ版で、もうかなりの期間連載している「此れを読まずにナニを読む」。伊藤剛さんと川原和子さんがほぼ交互に連載している。人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた作者: 川原和子出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2009/…

山本幸三衆議院議員の提言―復興増税がなぜ駄目なのか!―

山本幸三さんから野田政権の増税路線反対の提言を頂戴した。私は郵送でいただいたのだが、知人がメール形式をいただいたのでそれをそのまま以下に流用する。 復興増税がなぜ駄目なのか! (アピールNo7) 2011.9.15 衆議院議員 山本幸三 1 東日…

明日(9月15日)発売、『電気と工事』(オーム社)で新連載

なぜか分野違いの専門雑誌に堂々、新連載登場w。「なるほど!わかる!モノゴトをナナメから見てみよう」。第一回は、「悪」とは何か、経済学の立場から深く考えてみました。10年くらい連載できればいいな、と考えてます(^^)。http://www.ohmsha.co.jp/den…

重版出来ました、コーエン『創造的破壊』

おかげさまで重版が出来ました。ありがとうございます。創造的破壊――グローバル文化経済学とコンテンツ産業作者: タイラー・コーエン,田中秀臣,浜野志保出版社/メーカー: 作品社発売日: 2011/05/27メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 55回この商品を含むブ…

BS11「リベラルタイム」出演予定(9月17日)

http://www.bs11.jp/news/1409/ 渡辺美喜男(リベラルタイム編集長)さんと石田紗英子さんとともに、「日銀の無策」についてお話する予定です。「円高で国際競争力の低下」、「デフレ経済」、「インフレターゲット」などについてが論じるべきテーマです。 雑…

近刊!『「ももクロChan」Presents 試練の十番勝負 週末ヒロイン ももいろクローバーZ 』

現役バリバリのアイドルとの共著登場w。ほかのメンツも濃い人ばかりw 読めばわかるけど、こんだけ混沌とした企画はあまりないw 僕の困惑ぶりもわかるレアな体験をあなたも実感できます。日本銀行問題よりも知的に興奮すること間違いなし。頭と感性がくら…

ももいろクローバーZ、ドイツに立つ

文化庁メディア芸術祭 ドルトムント展 2011 プレオープンイベント についに、ももいろクローバーZ登場。いまから数か月前に、「アジアではなく、ヨーロッパを目指せ!」と直接、彼女たちにアドバイスをした身としては、感慨深いものがあります。ニコニコ動…

半世紀少年

半世紀到達。10代の頃には想像不可能だった領域に、結構それなりに頭の方はまだ大丈夫(?)な感じで到達。ま、「少年」と自分のことを言いだすあたりから、人間はおかしくなるともいえますが(笑)、とりあえず「半世紀少年」「半世紀少女」の仲間入り。 最…

浅田統一郎「震災復興本」を読む:原発問題と復興資金の財源問題を中心に」

浅田統一郎さんの震災復興策、原発問題についての経済学の観点からの展望・提言を含めたブックガイドです。とてもまとまっている内容で、経済問題に関心のある一般の方々はもちろん、経済学を学んでまもない学生の方々も必読です。一読されればいまの原発問…

村上尚己「スイス中銀の英断(2)〜日本による為替ターゲット政策の可能性〜」

マネックス証券チーフエコノミストの村上尚己さんの「村上経済レポート」で、スイス中銀の為替ターゲット政策の持つ経済学的含意とその日本への応用可能性、その効果、さらにスイスと日本との想定される環境の相違など、非常にクリアに解説されています。村…

片岡剛士「スイス国立銀行の金融政策」

おなじみの片岡さんもスイス中銀の為替ターゲット政策について論説を書かれています。片岡さんといい下で紹介した村上さんといい、経済学のロジックをきちんと踏まえた、なおかつ実践的・制度的な詳細も知悉した経済論説を書かれるので非常にうれしいかぎり…

文月悠光「朗読少女」「遊び恐怖症」二編

先週、詩人の文月悠光さんとお話しする機会がありました。現在の詩の状況を真摯に考えておられて、その態度に感銘をうけました。詩集の『適切な世界の適切ならざる私』を実は、僕は全編朗読して読み終えました。詩を朗読するという行為は、初めは慣れないで…

小泉信三、西村賢太、朝吹一族、軽井沢、テニスと天皇

『群像』を30数年ぶりに購入した話を書いて、今年は『文學界』もやはり30数年ぶりに購入した。こちらは大澤信亮氏の論文を読むため(で、よく読んでない 笑)。そのとき、同誌に芥川賞を受賞した西村賢太氏と朝吹真理子氏、そして島田雅彦氏の鼎談があった。…

アレックス・ギブニー『GONZO』

70年代を爆走したジャーナリストの一生を、『ヤバい経済学』の相撲編、『エンロン』の監督が活写した作品。ハンター・S・トンプソンは、昔、山形浩生さんが訳した『ラスベガス☆71』を少し読んだ程度(読破できなかった)だったが、この作品はギブニーの…

太宰治の文学と経済ー逃げるということー、マンガのキャラクター論

一年以上前にシノドスメールマガジンに投稿した原稿の一部を以下に。当時は太宰治の作品を読んで、「逃避すること」というキーワードを得た。いまもその太宰の戦略はいろいろな面で興味深い。以下はいまの僕の立場ー物語の経済学ーからするとそのプロトタイ…

勝手に復興会議に行ってきました

Naked Loftで開催された「勝手に復興会議」に行ってきました。前半の一時間半ほどを聞いてました。上念司(経済評論家)、梅原克彦(前仙台市長)、倉山満(憲政史研究家、国士舘大学講師)さんたちの話は、復興や経済政策についてまったく頷く話が多かったです…

「10年後の日本」in『リベラルタイム』

3日発売された月刊誌『リベラルタイム』10月号で、「10年後の日本」を想定して記事を書きました。このまま過剰な円高が継続すると企業の50%近くが拠点の海外移転を考えているというアンケートが最近報道されましたが、ある意味で先取り予言している論説を書…