2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

浜田宏一「グローバル金融危機から日本をいかに救うか」

「伝説の教授」こと浜田宏一先生の講演が7月6日火曜日午後7時から国際文化会館で行われます。参加無料(要予約) 詳細は以下。http://www.i-house.or.jp/jp/ProgramActivities/japan_ihj/index.htm#hamada概要 2007年のサブプライムローン危機、2008年のリー…

岩田規久男『「不安」を「希望」に変える経済学』

とても楽しみに待っていました。御本をお送りいただき大変嬉しいです。最近、リフレ派の人たちの本は何度もじっくり読み返すことを意識的にしようとしています。自分の血肉に変えるために必要な作業だという意識からです。そして岩田先生の本は、その意味で…

池田信夫リンク集

便利なり http://ow.ly/242xj下の僕の作成したのも紹介されてますね http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20100214

『別冊 環 横井小楠』

NHKの大河ドラマ『龍馬伝』で、松平春嶽の横で豆たべながら辛辣な言葉を龍馬にいってた男ーその変人ぽく描かれていたのが幕末最大の知識人といっていい横井小楠である。彼はドラマの方ではほとんど描かれていないのが残念だが、坂本龍馬との関係は、この『環…

河野太郎『私が自民党を立て直す』

頂戴しました。ありがとうございます。簡単にいうと構造改革≒事業仕分けをどんどんやれ、という話である。細かいところは賛成するところも反対するところもあるが、長期的に構造改革が必要であるという点は異論はない。 彼は「第4章 元祖事業仕分け人として…

「エコノミスト」新刊紹介

カラスさんにコメント欄で教えていただいのですが、いま出ている『エコノミスト』で、拙著『デフレ不況 日本銀行の大罪』が紹介されてました。小さい欄ですがなかなか面白い紹介をしていただきました。 ちぐはぐな金融政策、人為ミスは隠蔽し、責任逃れに終…

『河上肇記念会会報』と「最後の河上肇」

水曜に久しぶりに大学に行ったときに頂戴したのを知りました。ありがとうございます。河上肇にはなぜか縁があって、東京河上会の幹事、河上肇賞の審査委員という河上まわりの仕事もよくやっているのですが、不思議と関西に本拠?がある河上肇記念会とは無縁…

小野善康(菅首相の「政策ブレーン」)の「増税で景気回復」に裏付けなし

菅政権の政策ブレーンだったらすぐにやめたほうがいいと思う。この程度の水準かと思うと本当に驚くべきレベルだ。NaokiGwinさんがまとめられたTwitterより。http://twitter.com/NaokiGwin/status/17007904934 http://twitter.com/NaokiGwin/status/170081793…

菅政権の経済政策にコメントin『週刊ポスト』

菅政権の「増税で景気回復」という経済政策をまっこう否定。いまでている『週刊ポスト』です、どうかよろしく

浜田宏一・若田部昌澄・勝間和代『伝説の教授に学べ! 本当の経済学がわかる本』まもなく登場

先にゲラの一部分を読んで傑作間違いなし、と書きましたが、その自分の評価にいささかも変更を加える必要がないことが、みなさんに先んじて読ませていただいた完成形態を通読してわかりました。ふだんは時論的な経済書は速読してそれをブログにすぐ内容を紹…

高橋洋一氏の小野善康氏への批判

『サンデー毎日』の6月27日号に掲載された1ページ近くの高橋洋一さんの菅政権の経済政策批判は的確なものです。特に注目したのは以下の発言箇所。「菅首相のブレーンの資質にも疑問符がつきます。特に内閣府参与の小野善康・大阪大教授の考え方は、政権をミ…

上念司『「日銀貴族」が国を滅ぼす』登場:日本銀行は政治問題だ

上念司さんの新刊が登場しました。すでにここで書評は書きましたが、一般読者に日本銀行が事業仕分けの対象の筆頭にくるくらいヤバい組織であること、日本の大停滞に深くかかわるのにもかかわらず、いままでマスコミにも政治からもほとんど批判をうけてこな…

最近読んだマンガその3

火曜日の夜にいきなり激痛で救急にいったら肋骨骨折と診断されました。痛み止めで基本が自然治癒なんですね。ようやくパソコンでいま打ってますが、まだ左肩には鈍痛が残り、長い時間話すと痛みが増しますね。パソコンも基本利き腕でタイピングしているので…

蟹沢孝夫『ブラック企業、世にはばかる』

「内定切り」「試用期間切り」や入社前の説明とは比較にならないほどの過酷な労働やまた大量採用サバイバル(新卒で大量採用して一年後ある一定数残存すればいいという人事方針=過酷な労働環境)など、 いわゆる「ブラック企業」、「グレー企業」という存在…

インフレ税のすすめ

もし「増税して景気回復する」ならば、ほぼ景気回復と増税がイコールで、そのあとに増税=景気回復→社会保障制度などの充実が続く、「インフレ課税」をすすめます。というか、リフレーションとはインフレ課税の(条件つきの)別名ですが。 昨日、昭和恐慌研…

高橋洋一『日本の大問題が面白いほど解ける本』続き

最近は(増)税関係の議論がこの不況のど真ん中ででてくる異常さなのですが、高橋さんの本のふつうの税体系の見直しについての見解を以下に僕の関心あるところだけメモ書き 年金、医療、介護、生活扶助をすくむ総合的な社会保障システム=社会保障個人勘定の…

ポール・クルーグマン「「インフレ目標4.0%」のすすめ」

『Voice』6月号のクルーグマンのインタビューです。 ギリシャ危機は、ギリシャの財政コントロールが伝統的に出来ていないと、さらにユーロに加盟したことで自国通貨の切り下げをすることもできずに、ギリシャの財政危機はある意味必然というのがクルーグマン…

岩田規久男編『昭和恐慌の研究』増刷出る

日経・経済図書文化賞を受賞し、従来の昭和恐慌の解釈(バブルの自生的崩壊、財政出動での回復、最終解決は戦争など)を覆し、新しい解釈(金本位制の足かせという金融緊縮スタンスが長期停滞の真因、昭和恐慌からの脱出はデフレ期待からインフレ期待をもた…

浜田宏一教授「白川君、間違った金融政策が国民を苦しめていることを自覚してください」

http://www.toyokeizai.net/shop/etc/legend.php 浜田先生は、日本経済が長期にわたるデフレ不況から抜け出せず、多くの国民が苦境にあえいでいる現状を、心から憂えています。そして、その真の原因は日本銀行の間違った金融政策であると指摘しています。 こ…

上念司『「日銀貴族」が国を滅ぼす』

頂戴しました。ありがとうございます。上念さんの処女作『デフレと円高の何が「悪」か』は高い評判をよんだ。多くの読者が、日本の停滞の真因がデフレであり、それは自然現象でも外国のせいでもなく、日本銀行の政策のミスであることがわかった、との感想が…

日本銀行企画局は、国民の影でコソコソ国会議員に「ご説明」工作をせず、その「ご説明」内容を明らかにせよ

日本銀行の「ご説明」部隊。国会の質疑などではほとんどお目にかからないような彼らなりの「隙のない」「最新鋭」の「説明」をもって、有力議員に日本銀行の利益を弁護するために日々活動をしている。 今日の日本経済新聞の夕刊にその行動が掲載されていた。…

祝! 100回連載「民主党政権下の日本」高橋洋一in『夕刊フジ』

今日で100回目、すごいですね。おめでとうございます。今日のテーマは菅政権がこれだけしてはいけない政策のブラックリストです。何を上げているのかは、それはコンビニなどでご確認ください。笑 ここでは今日の記事で、前から思っていた点を高橋さんがうま…

辰巳ヨシヒロ:Black Blizzard(黒い吹雪)

先日のエードリアン・トミーネについてのエントリーで、鈴木さんから紹介いただいた辰巳ヨシヒロの貸本劇画時代の名作『黒い吹雪』の英訳版を読みました。前後して日本でも復刻版が中野晴行氏による辰巳氏へのインタビューを附して再刊されていますね。 英訳…

高橋洋一「脱脱官僚+小沢排除=消費税増税」

『夕刊フジ』の連載「民主党政権下の日本」も99回。明日はいよいよ100回。僕のブログも支援企画でもしようかな。笑 今日は、菅新政権発足に合わせた記事でしたね。鳩山・小沢政権は消費税増税を避けてたが脱小沢でそれがなくなり、さらに民主党の売り文句の…

景気回復なくして就職状況の改善なし

do motoさんが、僕の最近の大卒就職に関するつぶやきを整理され、さらに冒頭で関連するリンクまで紹介していただきました。どうもいつもありがとうございます。自分自身で大助かりです。http://togetter.com/li/27286偏差値40から良い会社に入る方法作者: 田…

河合香織『帰りたくない 少女沖縄連れ去り事件』

河合さんから御本頂戴しました。ありがとうございます。47歳の中年の男と10歳の少女のふたりの逃避行を描き、中年男と少女のあたかも主人と奴隷の交錯する誘惑ゲームのような事実が浮き彫りにされるノンフィクションです。以前の単行本のときのものに、文庫…

トミーネと辰巳

トミーネ同好会(?)の鈴木さんから情報をいただきましたので、その部分を以下にご紹介。 いつのまにやら(昨年から?)、エードリアン ・トミーネ公式サイト http://www.adrian-tomine.com/ ができてたようです。"News"のところを見ると、最新の記事が"Com…

小峯敦編『福祉の経済思想家たち 増補改訂版』

頂戴しました。ありがとうございます。経済学が当初から単なる効率性のみを追求するだけの学問ではなく、貧困問題など社会福祉にかかわる問題やビジョンを検討してきたという問題意識から、旧版同様に、代表的な経済学者をあげて、彼らの経済思想と福祉のビ…

松生恒夫『40歳からの腸内改造』

御本を頂戴しました。ありがとうございます。もう半世紀近く生きてると健康問題は個人的にはトップのテーマです 笑。最近、よく思うのですが、わりと病気して入院したり手術する経験があるほうなので(苦笑)、年をとって手術とかしたさいになるべく苦痛にな…

海老原嗣生『「若者はかわいそう」論のウソ』

御本頂戴しました。ありがとうございます。雇用不安の正体は長期不況でありそれが主因の大半である、と僕は思っています。そのため本書とは認識がかなり異なりますね。ただ個々の若者問題を批判する海老原さんの姿勢はデータ重視ですので、その意味で非常に…