河合香織『帰りたくない 少女沖縄連れ去り事件』

 河合さんから御本頂戴しました。ありがとうございます。47歳の中年の男と10歳の少女のふたりの逃避行を描き、中年男と少女のあたかも主人と奴隷の交錯する誘惑ゲームのような事実が浮き彫りにされるノンフィクションです。以前の単行本のときのものに、文庫収録にあたって、「それからの二人」として現在の男と「少女」の今を取材した模様が書きくわえられています。

 僕は単行本のときに『週刊東洋経済』に書評を書きました。それがきっかけで河合さんと知り合いになったのですが、最近では小学館ノンフィクション大賞を受賞されるなどもっとも注目されるノンフィクション作家のおひとりです。あと文庫版の解説を角田光代氏が書いているのですね。これがなかなか深く面白いです。

帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件 (新潮文庫)

帰りたくない―少女沖縄連れ去り事件 (新潮文庫)

上に書いた小学館ノンフィクション大賞の受賞作をベースにしたと思われる著作も間もなくでるのですね。楽しみです。

ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち

ウスケボーイズ 日本ワインの革命児たち