2009-01-01から1年間の記事一覧

ティエリ・グルンステン『マンガのシステム』と日本のマンガ批評の現状

日曜の研究会で原正人さんが持参した待望の翻訳。僕は英語版を持ってて少し読んだけど挫折。この翻訳はやはり待望のものでしょう。以下はあるmixi日記に書きこんだコメントをほぼそのまま再録したもの。この本はたぶんいまの日本のマンガ批評の文脈ではなく…

偏差値40から良い会社に入る方法:感想その2(追記あり)

茨城日記さん、事務屋稼業さん、百おやじさん、bunz0uさんから感想をいただきました。ありがとうございます。個人的にはスピンオフ的な著作だったのですが、自分でいうのもなんですが、他の比較できる就職本がないので、講義とか就職相談に活用できて、本に…

帰宅したら

帰宅したらコメント欄を貸せ、という名無しが、皆目わからないことを大量に書いていた。名無し系の名前や、エントリーに関係ないもの、などは何度も書いてますが、ただの悪質ないやがらせと受け取っています。しかし自制心のかけらもないのか。

偏差値40から良い会社に入る方法:ご感想

早くも御感想をいただきました。ありがとうございます。 http://d.hatena.ne.jp/J-S-5/20091124/1259044825 http://twitter.com/zajuji/status/5884873843偏差値40から良い会社に入る方法作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/11/20メ…

最近の脱デフレに関する政界・メディアの動き

ここ一両日中の政界やメディアの動きを上念さんのTwitterから拾ってみました。上念さんの熱意と努力は素晴らしいです。僕もいたずらに年をとってはいけないと戒めになります。ありがとうございます。上念さんのつぶやき http://twitter.com/Smith796000以下…

日曜の研究会雑感、小田切博『戦争はいかに「マンガ」を変えるか』再推薦

この間のBD研究会にお出でいただきありがとうございました。ミニ報告のつもりが二時間近く話すことになり素材不足ですまなんだです。遠く沖縄からも参加され、またシノドスセミナーに引き続いての参加の方や、このブログをご覧いただいて参加していただいた…

ビートたけしのTVタックル:デフレ

今日のTVタックルで勝間和代さんらが出演して、デフレの弊害を特集するようです。録画しなければ。http://www.tv-asahi.co.jp/tvtackle/

今日、お暇なら来てよねw

先日も告知した田中のミニ報告が本日あります。まだレジュメほとんど書いてませんw しかし楽しく話す予定です。以下までどうぞお暇な方はいらっしゃってください。苦し紛れにいろんなことをしゃべりだすかもしれませんwBD研究会(べーでーけん と略してま…

日曜討論「“事業仕分け”“デフレ宣言” 暮らし・予算はどうなる?」チラ見

菅大臣ほか与野党ともに「環境」とか「福祉」分野への雇用調整政策(雇用政策というよりも産業政策に近い)を新しい経済政策として主張しているぽい印象。チラ見た範囲では金融政策についてはほとんどないに等しい状況。ちょっと今日の報告のレジュメ書かな…

勝間和代さんに会いに行く

金曜の夜に勝間和代さんとお話するために出かけてきました。勝間さんの柔軟な知性と実行力、そして気慨といったものを十分感じる出会いでした。正直、こんなに痛快な夜は人生でめったに有るものではない、と帰路しみじみと思いました。 今日、いろいろ討議し…

ラモ『不連続変化の時代』

見本をいただく。これには長めの解説を書いていて、自己組織化の経済学に対する印象が変わるきっかけになった本である。発売は12月初めだが、アマゾンではもう予約ができるようである。 以下は解説から 本書の原題はThe Age of the Unthinkableである。これ…

発売中!『偏差値40から良い会社に入る方法』

いろんな方々からもう買った読んだとの情報が寄せられましたが、全国の書店の店頭で購入できます。学生の就職に関心のある人も、もちろん雇用問題に関心のある方にも読んでもらえれば幸いです。偏差値40から良い会社に入る方法作者: 田中秀臣出版社/メーカー…

政府のデフレ宣言を考える

日本銀行が露骨にデフレの定義すらも回避している現状での、政府のデフレ宣言は、一見すると政府の危機感の表れにみえるけれども、本当にそうなのかな? むしろ日本銀行筋の工作でもあって(邪推w)、政府にデフレ定義の責任を転嫁するような形にもみえるわ…

宮尾龍蔵、日銀審議委員へ。でもこれって民主主義の否定だよね

宮尾氏の著作『コア・テキストマクロ経済学』の最後尾には、あたかも世論や論壇の一部が、日本銀行の金融政策を批判するがゆえに、その金融政策の効果が失われるかとも読める記述がでてきている。要するに、日本銀行を政策批判する連中は黙れば、それで日本…

岩田規久男先生インタビュー「デフレを放置し続ける日本銀行は、もういらない」

月刊BOSSのインタビューです。Yahoo!で読めます。http://column.onbiz.yahoo.co.jp/ny?c=bi_l&a=017-1256710553岩田先生の現状への危機感が鮮明に表れています。ぜひ一読願います。一部抜粋 ―― デフレを放置する日銀の考え方というのはどういうものですか。 …

日本の間違った経済認識を生み出した城山三郎

城山三郎氏の一連の著作『官僚たちの夏』『日本銀行』『男子の本懐』などは、一般の人や教育レベルで、間違った経済認識を広めるのに貢献した。例えば、日本の成長は有能な官僚がけん引したとか、デフレの中で緊縮政策を行うことが望ましいとか、日本銀行は…

政府はデフレ的状況と認識発言

菅直人経済財政担当相がデフレ的状況に日本経済があるとの認識を示したというニュースを見た。90年代から今日まで二回目である。最初はバブル経済崩壊後、いったん景気回復したことで財政と金融で引き締めスタンスに移行したために経済が軟調になったところ…

ネットでは発売中『偏差値40から良い会社に入る方法』

書店では明日あたりに大型書店で並ぶと思っていましたが、アマゾンではもう在庫があるようです。よろしくお願いします。偏差値40から良い会社に入る方法作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2009/11/20メディア: 単行本購入: 29人 クリッ…

告知。ちょっとだけよw

今度の日曜日、以下の集まりでちょっとだけ話します。孤高の評論家小野耕世さんの僕が関心を持った業績を中心に、少し日本のマンガ批評やその中での海外マンガの導入の歴史みたいな観点をいれて、この間、集中的に宇野常寛さんや荻上チキさんたちと話したサ…

表紙はこんな感じ

都内の主要書店では土曜日、全国ではたぶん週明けには配本が始まる拙著『偏差値40から良い会社に入る方法』ですが、アマゾンみたら表紙写真がでてたので以下にリンク。偏差値40から良い会社に入る方法作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日…

世界一早い書評:『偏差値40から良い会社に入る方法』

赤間さんが拙著の書評をもうブログに。世界最速です。ありがとうございます。 http://d.hatena.ne.jp/akamac/20091119/1258639956

山崎世美子『こんな男は捨てられる』

ご本頂戴しました。ありがとうございます。僕も捨てられないように努力したいと思いますww。こんな男は捨てられる (ソフトバンク新書)作者: 山崎世美子出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2009/11/18メディア: 新書購入: 1人 クリック: 4…

森暢平・香山リカ・水無田気流・小田嶋隆他『雅子さま論争』

実は来年に書く専門論文の準備に小泉信三の著作を空き時間に眺めている。なので小泉の皇室の「民主化路線」(本書の言葉)とでもいうべきものにも注目していた。もちろん小泉とテニスと皇室という関連に、彼の経済論が微妙な影響を与えていることにも注目し…

日銀シニョレッジ強制徴収と政令

先日、ここで政令をつかって日銀にシニョレッジ強制徴収はできるかできないか、御意見募集としましたが、残念ながら専門的な意見を聴くことができなかったので、知り合いの法律の専門家に土下座して(笑)、現状の解釈を聞いてみました。 現在の国庫納付金に…

リフレ派経済学MAP(ビジスタニュース)

先週「ビジスタニュース」で配信された「リフレ派経済学MAP」が、早くもブログに登場しました。 http://bisista.blogto.jp/archives/1205163.html この論説は、たぶん「脱デフレ」=「リフレ」を現時点で主張する主要な人たちを網羅した最初の論説ではな…

Twitterで一時間謝罪w

twitterを再開してから、前と違って妙にフォローしている人からの「返信」がないなあ、と思っていたら、単に自分が気がついてないだけだった 爆 そのためここ10日間にわたる「返信」へのレスを、土下座しつつ書きまくり 笑 一時間かけて終わった。つ、つか…

野口旭「構造問題説の批判的解明」を再読

なんか、「リフレをするとデフレになる」「リフレは小手先」「リフレはスタグフレーションを招く」「需要ショックだから構造問題(あるいは希望を捨てて構造改革)」という珍説奇説の類をようやくみる時間ができた。まあ、できたらそういうものはみないで人…

大学生たちの就職を考える

下のエントリーは後でやるとして、さきほど次回作『偏差値40から良い会社に入る方法』(東洋経済新報社)の見本を頂く。まだ書店に出るのは来週末で、本格的には再来週明けであろう。ちょっと考えなおしてこの本の紹介もまめにやることにした。 いま帰りの…

最低でも10年戦争のつもりで「デフレ論争」は考えてはどうですか?

さてこれからリフレ派10年選手にすぎないワタクシが偉そうなことをかくつもりです(いつもですか、そうですかw)。 日銀流理論との論争は、バブル経済以降では、岩田規久男先生たちのマネーサプライ論争から始まりますから、実に20年近く時間が経過して…

第五回河上肇賞。本賞はシモーヌ・ヴェイユ論、奨励賞は21歳、27歳!

初めて審査委員をやった河上肇賞の受賞作が公表された。新聞などマスコミにも流れることでしょう。今回の審査の経過は、近いうちに『環』に掲載されるはずですが、かなり熱い議論が展開しました。しかし奨励賞のふたりは若い! ●第5回受賞者・作品(2009年)…