クルーグマンvs与謝野

 この時期に、クルーグマンが来日して、英語力に問題がある?日本の一部ネット界や、経済学力に不安があるリアル・マスコミに衝撃を与えたら(笑)、またマクロ経済論争が余計な誤解でヒートするなあ、と思ったが、思ったまま昨日は疲れて番組チェックするつもりがそのままソファで爆睡。気がついたらいつの間にかベットに移動して寝てた 笑。

 さてその番組の冒頭で、クルーグマンが電子ブックでハイマン・ミンスキーの本、原題がちらりとみえたが、、あの分厚い『金融不安定性の経済学』を読んだか注文したかがわかり驚いた。先行きに不安が 笑。

 このミンスキーの本(というか当時ー1990年代はじめ、手に入ったミンスキーの論文、本はすべて読んだ)は、正直凡庸だと思う。前も書いたけどミンスキーの業績のまともな部分は、すでに経済学の共通財産として回収されていて、回収されてない部分は過剰な警句ぐらいだろう。あと当時の僕はミンスキーのこのごちゃごちゃしてわからない記述をすっきり理解したくて、定式化をしているものがないか探した。堀内昭義氏が訳した『ケインズ理論とは何か』に紹介されていたと思うが、Lance Taylorたちの論文を読んだり、ちょっと後で出てき足立英之『マクロ動学の理論』などの該当部分を読んだ。ほかには(ミンスキーを少しだけ参照した)論文を書いた後に読んだんだけど、ミンスキーの制度的な方面をよりわかりやすい形に書いたものに、 MH ウォルフソンの『金融恐慌―戦後アメリカの経験 』というものがある。

 あと川口浩探検隊だか藤岡弘探検隊だかわからないけど、そんな感じのあの過剰な音楽と余計な解説はやめてほしい。クルーグマン・与謝野対談の中味の要旨は他のブログがまとめてくれるだろうから、いまはこれくらいにしないと大学に遅れるので 笑