いかなくてよかった

 永山薫氏から電話でひと月ほど前にこのエントリーhttp://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20090417#p2をみてだと思うけれど、こののイベントhttp://www.mangaronsoh.com/archives/57488.htmlにこないかとお誘いをうけた。大学の講義があって時間的に無理なので断ったが、下の当日のルポをみると、真剣に論争自体を検証するんではなく、マンガ業界のインサイダーたちのただの演技披露だっただけで、僕が思うものとはまったく違い印象。

崩壊日記(出張所)
http://d.hatena.ne.jp/azumi_s/20090519

 なんか、ぬるいね。やはり論争本というよりも、事実上、論争の骨抜きというかどく抜きになってしまってないか? マンガ業界の縁辺のインサイダーだけでぬるくやりたいんなら論争本の体裁はいらないでしょう。簡単にいうと時間の無駄。昼間さんは勉強会の必要性をブログで書いてもいるけれどもそういう話題につながるようなものにも思えない。昼間さんのこの書き方もなんか「勉強会やる意義あるけどいろいろ問題もありましょうからごにょごにょ」と書いているように思える。

 資本主義社会だから(笑)、自作の本のイベントをやるのが悪いといっているわけではなく、こんななれあいばかりやっているから、僕のマンガ業界のインサイダーたちへの批判が、取材の別れ際に「お手柔らかに」と僕が一言!いっただけで、「腰がひけてるものだと思いました」爆 と解釈されて、経済学者批判だとか構造改革批判だとかマンガ業界以外への批判になって校正ゲラとしてでてくるようなことになっちゃうんじゃないのかな? まあ、ゲラで手直ししていまの形になったのは結果オーライですけどね。ただそのときから「ぬるさ」が鮮明に印象づけられ、本がでてその中味にも「ぬるさ」、さらにこういうイベントにも「ぬるさ」で、その「ぬるさ」の連続攻撃にちょっと僕は批判的になっているのはこれはだれがみてもわかることかと思いますが(たぶんいま取材申し込みされたらたぶん断った。論争本ではなく、あまりにタイトルと中味が違いすぎるから)。

あといちいちこの種のエントリーみて、その話題で永山さんは僕に電話やメールをいただくのはもうご勘弁を 笑。なんなら僕の方の研究会(え〜っとMHETは使えないし、なにがあったかな? 笑)で何かやるかもしれないからその機会があったときに、昼間さんとともに公にむけて話してくださいw