2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

資本主義の多様性

前期授業が8月第一週まで食い込んでますので(涙)、体力とやることのバランスをとりますと、どうしてもブログ更新はこの時期はなおざりです。しかしなんでこんなに講義期間が長くなっちゃったんでしょうか? 自分で決めたわけでははないので 笑 わかりませ…

内田樹『こんな日本でよかったね─構造主義的日本論 』

献本いただく。どうもありがとうございます。読む暇はいまないのでそのうちまとめて内田樹フェアでもやろうかなあ〜と遠い目をした中年は思っています、かしここんな日本でよかったね─構造主義的日本論 (木星叢書)作者: 内田樹出版社/メーカー: バジリコ発売…

景気より減速、日銀「より政策運営困難」:なんでもない雑感

別段、経済の話ではない。 今日の各紙朝刊をみると日本銀行の景気見通しの悪化と新聞のコメントの「一段と難しい政策運営」(東京新聞など)云々の表現が踊っている。 しかし現状では何もしないことを「最善」と選択している集団であり、「一段と難しい政策…

白川総裁一問一答雑感

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-32758820080715 パターンは同じ。 景況が悪化→対応はシナリオの漸次下方修正(シナリオ書き換え)→シナリオ通りと繰り返し、先の展望は明るい(リスクはあるものの)、と発言。 シナリオ書き換えの一…

門倉貴史『中国発世界恐慌は来るのか?』

『イスラム金融入門』に続いて、田中の講義アンチョコ(笑)として愛用確定の一書。ちょうど夏季休暇に僕の大学のように留学生の多い環境だと課題図書にできるかもしれない。 『イスラム金融入門』はお世辞ではなく効果絶大で、イスラム金融大国のパキスタン…

稲葉振一郎『経済学という教養』文庫版

日本国民の皆さん、お暑うございます。この季節になりますと私のように反射率が高い人はちょっと大変でございまして 笑。もう気分は甲子園球場のアルプス席状態です、ハイ。 というわけでまた暑苦しい議論の季節が再びやってくる予感が田中的にはしているわ…

費用便益分析関連

上のエントリーに関連して、費用便益分析の基礎を考える上では以下の本とかがいいんじゃないかな。T.コウェンが言及してたので手元にあったもの。学史的流れ+道徳的考察がいっぱい書いてある感じ。 New Foundations of Cost-Benefit Analysis作者: Matthew …

根井雅弘『経済学とは何か』

ミルトン・フリードマンを批判するあまりだと思うが、正直いって意味がわからない。 「コストとベネフィットを天秤にかけて問題を考える経済学のABCを応用すれば、環境汚染の問題は政府の規制や監督よりも「汚染排出課徴金」を賦課して市場に規律を導入するほ…

ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)10周年

http://d.hatena.ne.jp/arg/20080712/1215795396 おめでとうございます、岡本真さん。もう何年もお会いしていませんがその昔、猪瀬直樹さんのメールマガジン、さらにその前の研究会からご一緒にいろいろやりましたね。いまもネットで緩く 笑 繋がっていて嬉…

翻訳ボランティア募集

ceenaさんの「英語で!アニメ・マンガ」で翻訳ボランティア募集中です。どうぞよろしく とりあえず英語を日本語にできる人を探しておられるとのことです! http://d.hatena.ne.jp/ceena/20080706

飯田泰之・中里透『コンパクトマクロ経済学』

はだか祭りでうっかりしてますた。しかし意外な組合せな感じがしますね。まだ手にとっていませんがご紹介まで。 コンパクトマクロ経済学 (コンパクト経済学ライブラリ)作者: 飯田泰之,中里透出版社/メーカー: 新世社発売日: 2008/06/01メディア: 単行本(ソ…

21世紀最初の世界金融危機

これがただで読めるっていうんだからすごい http://www.voxeu.org/index.php?q=node/1352 いま気がついたので時間みつけて読んでみよう。

大学生就職関係リンク

ちょっと業務関係での備忘録。京都精華大学のリンク集は便利。 http://stu.kyoto-seika.ac.jp/careerpath/link002.php

公的資金導入して救済せよ

http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008070901000747.html 嘘

米山公啓『マンガ脳』

これは面白い! 初めは「マンガ読むと頭がよくなるとか、悪くなるとか」というだけのゲーム脳や汚染脳、あるは反ゲーム脳ぽい本かな?と思ったが、トンデモない*1。ちゃんとしたマンガ論になっていて、なんとなく脳の機能もわかる一冊でふたつお得な本でした…

狙ってるな、ソフクリw

http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0807/04/news138_2.htmlう〜ん、どうみても人のよさそうな群馬県庁の「さわやか福祉課」*1にでも勤続している人にしかみえんなあ。僕のときもそうだったけど、狙ってるな、ソフクリ(ナニを? 笑 それはまあ、どうでも…

感謝

はてなポイントを匿名の方にいただきました。お礼が遅れましたがここで感謝させていただきます。

ちょっと旅に‥‥

ちょっといつものように原稿カキコの旅にいってきます‥‥更新遅れるのですまそ

南信長『現代マンガの冒険者たち』&田中圭一『プリンセス破天荒』

読みやすいし、僕ぐらいの世代とレベルのマンガ好きにはなんか現代日本マンガの俯瞰を得たような気になってしまう。本書の問題意識である、マンガの進化論とその体現であるフロチャートも、包括的ぽい印象をさらに与える。 こういった作品・作家評論はアメコ…

石牟礼道子・多田富雄『言魂』

藤原さんから献本いただく。どうもありがとうございます。石牟礼さんと多田氏との往復書簡を収録したもの。石牟礼道子全集が刊行中だが(池袋ジュンク堂一階のレジカウンターの背後にいつも並んでいるあの本たちでもある)、石牟礼さんの思想的な営みを知る…

スピードレーサーとマリオカート

ちょっと国民の皆さんwに聞きたいんだけど、そんなに『スピードレーサー』ダメなんすか? とりあえず近所のシネコンで、初日、夕方。観客は一桁以下 爆。 他のところは子ども達で大賑わいだったがw 物凄くコケた感がありありの初日風景であるがw 映画その…

内藤陽介『韓国現代史:切手でたどる60年史』と5日のイベント

現時点で米牛肉輸入問題での過激なデモや新大統領の経済政策などが話題になっている隣国韓国。まだ未見で申し訳ないですが(明日購入いたしますw)、内藤さんの著作がすべてそうであるように、切手を通じての明解な現代史分析になっていると思います。 内藤…

栗原裕一郎『<盗作>の文学史』

栗原さんからご本頂戴する。どうもありがとうございます。昨日はこの本を通読するための一日だったといえるでしょう。非常な時間と手間をかけた労作と拝見し、またこの本を通読することで近代から現代にいたる日本の文学史を「盗作」という視点から学ぶこと…

近藤ようこ& 田中圭一

伊藤剛さんのブログhttp://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20080630/1214835849から興味をひかれて購入。この近藤ようこ氏はきっと著名なんだろうけれどもいままで読んだ記憶なしw。この作品集は近世の説話集などからモチーフをとったらしいが、非常に軽快な…

ECB利上げ。日本はどう対応すべきか?

ECBが予想通りに利上げを行った。総合インフレ率や(非加工食品、エネルギー関連を抜かした)コアCPIの最近の上昇基調、さらに消費者・企業の今後1年間における物価上昇予測の増加をみての判断ではないか、と解説されている。またしばしば解説で利用され…

望月衛・林康史訳、ジム・ロジャーズ『中国の時代』

望月さんの新しい訳をご紹介。ジム・ロジャーズ中国の時代作者: ジムロジャーズ,林康史,望月衛出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/06/14メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (16件) を見る

いわゆる「新前川レポート」的なものを読む

大竹文雄氏作成の「グローバル経済に生きる −日本経済の「若返り」を −」http://www.keizai-shimon.go.jp/special/economy/item1.pdfを読む。一言でいうと無残である。確か報道では新しい「前川レポート」をつくる、という趣旨だったように憶えている。今回…

岩田規久男『テキストブック金融入門』

献本いただく、どうもありがとうございます。 去年まで金融論を担当していたので信頼できてなおかつ最新の時事や制度的な話をフォローしてくれる金融論のテキストが不足していることは深刻な問題でした。ミシュキンのテキストを日本むけに直してその簡約版を…

日本の余暇

新カテゴリー「オタクと小太り」。しばらく東京ニート日和とともに執着して勉強するつもり。まずはベースになる日本の余暇研究。平成18年社会生活基本調査 http://www.stat.go.jp/data/shakai/2006/h18kekka.htm 概要とか http://www.stat.go.jp/data/shakai…

二月半で有名大学院受からせてください

といわれたらどうする?*1 まあ、僕の観察するところ東大など一部の大学の一部の学科以外は軒並み、大学院の入学ハードルが低くなっているのではないか、という実感がする。いまから10年近く前に、中学2年生ぐらいのレベルの英語の実力の持ち主をなんとか某…